ReuterJapanNews’s Dialy

バンコク駐在記者。ヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。国際NGOと連携して国軍の攻撃から逃れる難民を救おうと頑張っています。

インドネシア地球の裏側にあるエルサルバドルの惨劇 ラオス連載16


 
インドネシアの裏側にある大陸

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   地球の裏側にもっとも破壊的なエネルギーが集中する。球形でも円でも同じ理論が通用する。赤道上にあるインドネシア諸島、その裏側にあるエクアドルエルサルバドルグアテマラはまさに火山噴火と地震の巣である。
もっと、詳細にこの研究を行っている名古屋大学の研究を追ってみた。

 


 

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  中米・エルサルバドル共和国中部に位置するイロパンゴカルデラ(約8 × 11km)で、A.D.3~5 世紀に大規模な噴火が生じ、カルデラ周辺に軽石流が流下したほか、TBJ テフラと呼ばれる細粒火山灰が広い範囲に降下堆積した。
  メソアメリカ考古学では、従来、この噴火が、当時のメソアメリカの社会に壊滅的な影響を与え、都市の放棄や人口の移動を引き起こしたとみなすことが多かった。
  しかしながら、本調査では、従来約50cm の堆積がある(Hart & Steen-Mcintyre、1983)とされたチャルチュアパ(カルデラの約70km 北西)において、16~18cm 程度の堆積しか見出されなかった。
  したがって、チャルチュアパ遺跡に降下堆積したTBJ テフラの堆積は下方修正する必要がある。また、先行研究(Hart & Steen-Mcintyre、1983)の調査結果を再検討したところ、層厚の過大評価や、対比の誤りの可能性が見出された。このため、イロパンゴカルデラの3~5 世紀の噴火規模を明らかにし、当時の社会への影響を評価するには、より広い地域で、より詳細なTBJ テフラの分布調査を行っていく必要がある。

 
 おおよそ3~6世紀頃生じた中米・イロパンゴカルデラの巨大噴火の年代を、より高精度に決定することは、メソアメリカ考古学において、時間指標の高精度化のみならず、噴火が社会に与えた影響を評価していく上でも、極めて重要な意味をもつ。そこで、本課題では、中米・エルサルバドル共和国サンサルバドル県において、当該噴火による火砕流堆積物中に見出された埋もれ木について、その中心から最外縁部にかけての放射性炭素濃度の変化を測定し、較正曲線と比較すること(ウィグルマッチング法)によって、この樹木が埋没した年代、すなわち、イロパンゴ火山の巨大噴火の年代を高精度に決定することを目的としている。


2.方法
中米エルサルバドル共和国中部グアサパ川流域において、イロパンゴ火山の巨大噴火に伴う軽石流堆積物(TBJ火砕流堆積物)中より採取した埋もれ木(半径約20cm)を採取した。この埋もれ木を中心から1cmごとに切断した木片試料について、供用施設(ペレトロン年代測定装置)で12C、13C、14C濃度を計測し、放射性炭素年代(conventional age)を求めるとともに、年代較正曲線にあてはめることで、ウィグルマッチングを行い、高精度に噴火の暦年を決定する。


3.結果及び考察
今回の試料では、残念ながら、年代較正曲線のプラトー部より遡る年代は得られず、木の成長速度を測定結果から見積もることはできなかったこと、また、年代決定精度が40年前後とやや大きかったことなどから、ウィグルマッチングに十分なデータは得られなかった。
ただし、既存研究1)より、やや若い年代値も複数得られたことから、今回の試料がプラトー部前半の年代(430~490年頃)を示す可能性があり、噴火年代が5世紀後半~5世紀末頃である可能性が指摘できる。既存研究では、得られた樹木の年代が較正曲線のプラトー部後半の年代(490~540)とみて、噴火の年代を536年としているが、今回の結果はこれとはやや異なる可能性を示す。

 

 

 

実際に中米で今、起きていること
グアテマラ  フエゴ火山噴火後の死者が69人に増加
2018年6月18日

 


グアテマラ国立法医学センター(Inacif)は、死亡者が69人に増加し、170万人が被害を受けていると発表した。

サカテペケス州アロテナンゴ地区では死者8名、エスクイントラ州では死者6名、ウナプ部落では48人の死者を確認、その他を合わせ合計69人となっている。その多くが呼吸困難による窒息死と診断された。

4日月曜日の火山活動は正常化しているが、80メートルの深さに達する断崖には火山物質が多く蓄積している。今後最も危険なのは雨で、火山砕屑物を含むラハール(火山砕屑物が水により流動性を持ち流れ出す様子)が発生する可能性がある。

今後の噴火の可能性は低いものの、蓄積している灰の下に埋もれている犠牲者の数は計り知れない。

中南米エルサルバドル、グァテマラなどはまさに巨大地震の巣。2013年にはエルサルバドル東部のチャパラスティケ火山が噴火した。

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グアテマラ・パカヤ火山の噴火

【2010年5月29日】中米グアテマラで27日、首都グアテマラ市の南方約40キロにあるパカヤ火山(標高2552メートル)が噴火し、取材中のテレビ記者1人が噴き上げられた溶岩の直撃を受けて死亡した。

コロン大統領は、火山周辺に非常事態宣言を発令。児童3人が行方不明との情報もある。今後数日間は活発な火山活動が続く見通しで、住民約2000人が避難した。火山灰は頂上の上空約1500メートルの高さまで噴き上げられ、地元航空当局は、首都の国際空港を閉鎖した。

一方、南米エクアドルでも28日、首都キトの南東約130キロにあるトゥングラウア火山(同5023メートル)が噴火、空港が閉鎖された。暴風雨に見舞われている中米では、洪水や土砂崩れで96人が死亡している。
  

コスタリカのアレナ火山噴火

コスタリカの首都サンホセ(SanJose)の北東80キロにあるアレナル国立公園(Arenal NationalPark)内のアレナル(Arenal)火山(1633メートル)が24日、溶岩や火山灰、有毒ガスを噴出するなど活発な活動を開始した。地元当局によると、火口には8本の溶岩流ができており、公園内の人たちが避難したという。

 

エクアドルのトゥングラウア火山噴火

南米エクアドルの首都キト(Quito)の南方約140キロに位置するトゥングラウア(5023メートル)火山が5月28日噴火し、米CNNテレビ(電子版)によると、地元当局は29日、周辺の空港を30日まで閉鎖することを決めた。トゥングラワ火山は1999年以来活動が活発になり、2008年に大噴火した。た。また、今年1月の火山活動の影響で、火山周辺ペリレオ(Pelileo)郡の農民約800人が耕作地の移動を余儀なくされている。
  

ここでわかるのは、エルサルバドルの中部に位置するイロパンゴ火山ひとつだけに絞れないほど、この地域では噴火が続出してることだ。

 

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別のことで訴えている少女たち

北海道地震を予測3人の地震学者の理論  南海トラフ迫る!

 

 大規模地震の発生を警告する学術データーが出揃ってきた。

1、16年4月熊本地震 Ⅿ7.3

2、16年10月鳥取県中部地震 Ⅿ6.6

3、18年4月島根県西部地震 Ⅿ6.1

4、18年6月大阪北部地震 Ⅿ6.1

9、18年9月6日 北海道地震 Ⅿ6.7

 

一連の直下型地震は熊本から少しずつ東に進んでいるのに気づいて警告を発したのは立命館大学の高橋学教授だった。 この地震の動く方向と事実こそが、あの巨大地震南海トラフ地震の前兆だと指摘する。 一連の地震フィリピン海プレートユーラシアプレートに沈みストレスがかかっている証…

 

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北海道地震を予測して警告を出していたもう一人の地震学者がいる。木村政昭琉球大学名誉教授である。

その人が北海道東岸から東北沖。これが的中してしまった。

 

そしてもうひとつ。九州日向灘付近も警告している。

 

 木村理論

これまでに阪神淡路大震災東日本大震災御嶽山噴火など数々の地震と噴火を予測し、的中させてきた琉球大学名誉教授・木村政昭氏は理論的な予測をしている。

 


●単なる活断層地震ではなかった!?
 まず、多くの地震学者たちが熊本地震について活断層が動いた結果だと考えているが、木村氏の見解は少々異なる。氏によると、今回の熊本地震には、活断層だけではなくプレート境界も関係しているのではないかというのだ。

 日本列島を縦断している巨大な断層を、木村氏は独自に「日本列島断層」と呼ぶ。それは能登半島周辺から日本列島に入り込み、北米プレートと大陸プレートの境界から近畿・四国地方を通り、西端は島原の雲仙普賢岳に達する。

 

 

 

 

では、地震学者の理論。こちらは現役の教授。

 立命館大学の高橋学教授の理論

 

 

大規模地震の発生を警告する学術データーが出揃ってきた。

1、16年4月熊本地震 Ⅿ7.3

2、16年10月鳥取県中部地震 Ⅿ6.6

3、18年4月島根県西部地震 Ⅿ6.1

4、18年6月大阪北部地震 Ⅿ6.1

 

一連の直下型地震は熊本から少しずつ東に進んでいるのに気づいて警告を発したのは立命館大学の高橋学教授だった。

この地震の動く方向と事実こそが、あの巨大地震南海トラフ地震の前兆だと指摘する。

一連の地震フィリピン海プレートユーラシアプレートに沈みストレスがかかっている証拠だという。

 

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さらにデータは、警告する。

紀伊半島で予想できないことが多発し始めた。

5、4月16-17日、紀伊半島地震徳島県南部で地震

6、6月16日、紀伊水道地震が連続 Ⅿ2-3

普段は発生しないところで報告があがってきている。

 

7、さらに4月半ばから「あゆ」の遡上が始まり、例年の4倍の個体数が遡上しているという。

 

8、千葉沖でスリップ

 

9、9月6日 北海道地震

 

 

 

 

 この先にあるわれわれが注意しなければならない南海トラフ

1854年、 安政東海地震 安政南海地震 Ⅿ7

1855年安政江戸地震 Ⅿ7

 

 

 

さらに、ロジャー・ビルハム教授の理論

 地球の自転は緩やかに減速しており、100年間で約1.8ミリ秒ほど短くなっているという(王立協会会報、theguardian、Sputnik、Slashdot)。

ダラム大学および英Nautical Almanac Officeの研究者らが紀元前720年から西暦2015年までの日食や月食、そのほかの天文学的イベントの記録を調査し、それを地球の自転モデルと比較した。その結果、地球の自転間隔は1世紀あたり1.8ミリ秒ほど長くなっていることが分かった。

なお、この結果は地球の潮汐摩擦をベースに計算した予測(1世紀辺り2.3ミリ秒)よりも小さかった。
 

 

地球の自転の速度が4年連続で減速している

 

地震のとき

この記事では、「中規模以上の地震が奇妙に思えるほど増えている」ことについて、その理由がどうも明らかではない中、地震が増えているという事実についてのみを書いた。

そうしたら、上の記事を投稿した数時間後に「その理由がわかったかもしれない」というようなことが、アメリカの経済誌フォーブスの記事に掲載されていた。

 

タイトル

「地球の回転が遅くなり続けている」でした。

そして、最近の大地震の増加と、このことが関係している可能性がとても高い可能性が出てきている。

地球の回転が遅くなっているといっても、私は知らなかったのですが、今だけ起きている異常事態ということではなく、地球のサイクルとして昔から続いている。

そして、研究チームが大地震に関しての過去のデータと合わせた際に「唯一」の相関性が見出されたのが、この地球の回転と地震の発生数だった。

「唯一」ということは、つまり、他のどんなデータも、大地震の増加と正確にリンクしている事象はなかったということで、この地球の回転速度の変化だけが、大地震の数の増減と一致した動きを見せたことがわかったということで、これは学問的にもかなり大きな発見ということになりそうです。

まずは、そのフォーブスの記事を最初にご紹介します。


Earth’s Rotation Is Mysteriously Slowing Down: Experts Predict Uptick In 2018 Earthquakes
Forbes 2017/11/20

 

地球の回転速度が不可解に減速している : 専門家たちは2018年の地震発生数の上昇を予測する

科学者たちは、2018年に世界的に大規模な地震の発生数が大幅に増加する可能性についての強力な証拠を発見した。地球の自転は正確に周期的であることを私たちは知っているが、現在、その回転速度が 1日に数ミリ秒それが遅くなり続けているのだ。

このわずかな変化を地球上にいる私たちが気づくことはないが、もし、それに気づくとすれば、地球上で深刻な大地震を経験することが増えることによって、ということになるかもしれない。

地球物理学者は地球の自転速度をきわめて正確に測定することが可能で、それは、ミリ秒程度のわずかな変動を計算することもできる。そして現在、科学者たちは、地球の自転速度が遅くなっていることを計測しており、これが地震の周期的な増加の観測と結びついていると考えている。

地質学者による研究チームは、大地震の発生の傾向を探るために、はじめに、 1900年以来発生したマグニチュード 7.0 を超えるすべての地震を分析した。

そして、その中で研究者たちが見いだしたことは、約 32年ごとに世界の大規模な地震の数が増加していたということだった。

 

 

 

32年周期の根拠

 

最初、研究チームは、地震のこの 32年ごとに増加するという周期性の根本原因について理解することができなかった。

その後、研究者たちは、それを数多くの世界的な歴史のデータセットと比較していった。

そして、その中で、地震発生数の上昇と強い相関関係を示した要因が「ひとつ」だけ見つかったのだ。逆にいえば、それひとつしか見つからなかったともいえる。

その相関関係とは「地球の自転の回転速度の減速」であり、このことと地震の増加が関係していたのだ。

具体的には、25〜 30年おきに地球の回転が減速し始めるが、減速は地震の増加の直前に起きていると指摘する。

地球の回転の減速は歴史的に 5年間続く

昨年から地球での地震の発生数が増加しているが、2017年は 4年連続で地球の回転が遅くなった 4年目だった。そして、来年 2018年は地球の回転が減速してから 5年目にあたるということで、データから研究チームは、来年、大規模な地震がさらに数多く発生するという予測を結論として出した。

 

地球の回転を遅くする原因は何か?

この知見は、地球の自転の回転速度が減速すること、あるいは回転が加速することについてのデータを得られたことから始まった。

現在の地球地質学では、なぜ、このように地球の回転速度が減速するのかということについての正確なメカニズムはわかっていない。

 

 

 9日、首相官邸で開かれた北海道地震に関する関係閣僚会議で、同地震による死者が42人になったと発表した。

 

 

 

地震予測は当たらない方がいい。FBI超能力捜査官ジョーマクモニーグル氏は、2006年に出版された自身の著書『ジョーマクモニーグル未来を透視する』で、日本の地震についても言及していたが、多くははずれていた。

予知と理論は根本的に異なるもので、これまで闇に包まれていた「理論」が理路整然と見えてきた地震学とは異なるものだ。

今後、5年間はずっと地震を警戒し続けなければならない日常がきたということではないだろうか。

 

 

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コールドケース 死の通訳 未解決事件ファイル

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北海道地震 ブラックアウト 火力発電所からドミノ倒し!

 

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北海道地方で最大震度7を観測した北海道胆振東部地震は、これまでに13人が死亡し、300人以上が負傷した。

6日未明に最大震度7を観測した「北海道胆振(いぶり)東部地震」で、人口200万人の札幌市内では、大規模な停電が6日夜になっても続いた。日が沈んだ後、中心部は明かりも人影も消え、街ごと、暗闇に包まれた。

 

 

北海道ブラックアウト

 最大の火力発電所からドミノ倒し

 

 

北海道で震度7、道内の被害状況

 6日午後10時過ぎ。札幌・ススキノ近くの住宅街では、家々の明かりがつかず、足元の歩道と道路の段差がわからないほど暗かった。一帯のマンションや民家で停電が続き、点灯している信号はわずか。スマホで足元を照らしながら歩く人たちが何人もいた。

 繁華街ススキノの交差点は信号がついていたが、周囲の飲食店やコンビニはすべて休業。街の看板ニッカウヰスキーが、暗闇に埋もれていた。

 ススキノから北へ1キロ。日付が変わったころ、JR札幌駅前の大通りでは、地下通路へ続く階段の入り口の照明だけが浮かび上がっていた。普段の地下通路は夜になると閉鎖されるが、この日は地震や停電で道内の交通がストップしたため、札幌市が帰宅困難者らのために開放した。深夜になると、配布された毛布を床に敷いて約40人が体を休めていた。

今回の停電は、離島などを除く北海道のほぼ全域で発生した。電気事業連合会によると、大手電力会社のほぼ全域に及ぶ大規模停電は初めてだ。

 今回の停電の発端となった苫東厚真火力発電所(北海道厚真町)は、北電で最大の火力発電所であり、3基の能力は計165万キロワット。地震でとまり、北電は、この時点の供給力の半分以上を一気に失った。需給のバランスが崩れ、その影響がほかの発電所にも及んで停止。道内全域の停電に追い込まれた。

 

 


ビルハム博士の理論が正解になりそうだ。

 

 

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住み難い地球になる!? 洪水が早い時期に限界値に達する  連載10 第1部終わり

 

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 北極圏を含め世界的に気温が上昇し、異常な猛暑に見舞われている。カナダで熱波の影響で多数の死者が出るなど、日本と同様、世界各地で被害が相次いでいる。

 

 欧州北部では高気圧の停滞のため、平年より3~6度高い気温が続く。雨が降らず水不足も深刻で、農作物への影響が懸念されている。
 ノルウェーフィンランドの北極圏で7月、気温が33度に達した。なんと国道のトンネルにトナカイが避暑していた。スウェーデンでは約50件の森林火災が発生した。
 1913年7月に56.7度の世界最高気温を記録した米カリフォルニア州デスバレーでは7月、52.0度を観測。このほか同州ロサンゼルス近郊チノで48.9度、アルジェリアサハラ砂漠で51.3度に達するなど、世界各地で異常な高気温となった。
 カナダでは東部のケベック州で熱波に加え湿度も上昇し、高齢者ら数十人が死亡した。

地球全体に温暖化が進んでいるのだろうか?

 

 

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ノルウェーデンマークなどの科学者グループは6日に公表した報告書で、世界が「ホットハウス」(温室)状態に突入するリスクがあるとの見解を示した。気候変動を食い止める国際条約のもとで温室効果ガスの削減目標が達成された場合でも、気温は摂氏4―5度上昇する見通しだという。

この報告書はストックホルムレジリエンス・センター、コペンハーゲン大学、オーストラリア国立大学、独ポツダム気候影響研究所の科学者らがまとめた。

欧州では今年、猛暑により一部で気温が40度を超え、干ばつや森林火災が発生。ギリシャでは7月にアテネ近郊で森林火災が発生し、91人が死亡した。

 

 

 現在、世界の平均気温は産業革命前から1度上昇しており、10年ごとに0.17度上昇している。

 

 報告書によると、気温が重要な基準を突破した場合、突然の変化につながるいくつかの転換点が見られる可能性が高いという。これには海底からのメタン水和物の減少、陸上や海中での二酸化炭素吸収量の減少、北極圏・南極圏の海氷や極域氷床の減少などが含まれる。

報告書の著者の1人は「これらの転換点は、ドミノ倒しのようなものだ。地球全体を、次のドミノが倒れる方向へ向かわせる」と指摘。「ドミノの全部の列が倒れることを防ぐのは非常に困難であり、不可能に近いかもしれない。『温室化した地球』が現実となった場合、地球上には住めなくなるだろう」と述べた。

 

 

 

ウィーン工科大からの警告

 

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 米科学誌サイエンスに論文が掲載された今回の研究は、38か国に位置する4000以上の水文観測所で収集されたデータを対象としている。調査の対象となった期間は50年で、欧州で実施されたこの種の調査としては過去最大規模となった。

 論文の主執筆者で、オーストリア・ウィーン工科大学 水力工学・水資源管理研究所のギュンター・ブローシュル教授は、「欧州の北東部、スウェーデンフィンランドやバルト諸国においては、1960年代や1970年代に比べ、現在では洪水が1か月早く発生する傾向がみられる」と話す。

「(60年代、70年代)当時、洪水は大抵4月に起きていたが、現在では3月に起きる。その理由は、温暖化の影響で雪が以前に比べて年内の早い時期に解け始めているからだ」

 また、欧州西部の大西洋沿岸地域における冬季の洪水も、その発生時期が秋近くにまで早まる傾向がみられる。これは、土壌の水分量が年内のより早い時期に限界値に達するためだという。

 

 

 一方で、英国北部、アイルランド西部、スカンジナビア半島沿岸部、ドイツ北部などの地域では、洪水の発生時期が20年前より約2週間遅れる傾向がみられるようになった。

 さらに、冬の嵐の到来が以前に比べて遅くなっていることも指摘された。この傾向については「赤道と北極の間の気圧勾配の変化に関連している」可能性が高いと論文は述べている。気圧勾配の変化も気候温暖化を反映している可能性がある。

 他方で、地中海沿岸での気温上昇に伴い、一部沿岸地域での洪水の発生時期がシーズンの後半にずれ込むようになっている。

 

 今回の研究についてブローシュル教授は、「欧州全域における洪水発生時期の長期にわたる調査により、洪水の原因を読み解くための非常に精度の高いツールがもたらされる」と述べた。

 

 

 

ラオス 第一部はこれで終了します。読んで下さった方々、ありがとうございます。また、機会をみて書きたいと思います。

 

ダム40基プラス8基  開発に苦しむラオスの人々! 連載6

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バイクですら高嶺の花、

ほとんどのひとは現金収入がない

 

 

  ラオスの首都ビエンチャンからルアパバーンをめぐる観光ルートにはゲストハウスやレストランが進出し、この国が少しづつ変わってきてことはわかる。
しかし、少し街を離れただけでいきなり田舎になる。
道路からアスファルト舗装は消え、ラオスの人たちはバイクで村を行き来する。
女性はなんと傘をさしてバイクを走らせている。
ベトナム製バイク(中国のコピー製品)←日本のコピー。
しかし、現金収入のほとんどないラオスではそれすら高嶺の花。
この国に自前の工業が育っていない。

その根幹、電力がない。
ここで驚くべき計画が立案された。ラオス全土の河川に大型ダムを40基を建設、さらに計画中のものが8基。
ほとんどのひとは現金収入がないのに、漁業による収入を大幅に失うことになる。

国民のほとんどが半農半漁で生活している。自給自足。

 

 

ダム決壊(7月23日)から20日以上たつが、死者・行方不明者は百数十人と、いまだに被害の全容は分かっていない。当初発表を大幅に上回る可能性もある。数千人が家を失ったとされる。一説では6000戸といわれる。

 

 建設にあたったSK建設側は「豪雨による天災」と主張しているが、ラオス政府側は「人災」として「特別補償」を求め、完全対立している。

 「欠陥工事か」(米紙ニューヨーク・タイムズ)などと欧米メディアが報じるなか、ダムの工法自体にも疑問が出ている。決壊したダムについて、聯合ニュースは「土を積み上げたアースダム」と報じている。

 アースダムは「土でできたダム」「ダムの形式として最も古い」とあり、「地震で壊れてしまう可能性がある」「洪水時の異常出水で越水して決壊してしまう可能性がある」。

 ラオスでも地震は時々発生しており、2015年にM5の地震が発生している。熱帯モンスーン気候で、5~10月の半年間が雨期になり、年間総雨量の80~90%が集中する。

 

 果たして、アースダムの選択が正しかったのか?

 

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40基プラス8基

 

 ラオスの人々はダムが自分たちにどんな生活変化を及ぼすのか、知らされないまま、開発にのみ込まれてゆく。

 

国営メディアによると、トンルン・シースリット首相は予定されていた会議を延期し、アッタプー県サーンサイ郡の被災地を訪れた。

アッタプー県の当局者はAFP通信に対し、洪水被災地は電話が使えない状態になっていると話した。

アッタプー県はラオス最南端の県で、カンボジアベトナムと国境を接する。農業や林業が産業の中心で、水力発電による電力も主要な輸出品のひとつ。

決壊したダム

決壊したダムは、ラオス、タイ、韓国の企業が参加するセピアン・セナムノイ水力発電所の一部。発電所は2つの主ダムと5つのサドルダム(副ダム)からなり、決壊したのは「サドルダムD」と呼ばれるもの。

 

建設事業に参加する韓国のSKエンジニアリング・アンド・コンストラクションは、22日に最初に亀裂を発見したと明らかにした。

 

 

 

2018年8月16日

インドネシア地震の行方を書かなければいけないのですが、ラオスで手一杯です。こちらも併せてご覧ください。

 

reuterjapannews.hatenablog.com

 

ラオス 連載5 バンビエンが韓国人街に 急激な開発の波にのまれるラオスの人々

 

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 首都ビエンチャン世界遺産の街、ルアンパバーンを陸路で移動する人が多く、その両方の街の途中にあるのがバンビエン。かつて欧米人の溜まり場だった。理由は葉っぱでキメるひとが流れてくる。

 

 今は韓国人の姿が目立っていた。韓国テレビドラマのロケ地で紹介され、人気が出始めた。韓国LCCのジンエアーがソウルとビエンチャンを結ぶ。街の至る所で目にするハングル文字。コンビニのK−MART。

 

バンビエンは山と川を見て過ごす以外にもやることはある。アクティブなスポーツとして、カヤックや、大きな浮き輪でナムソン川を下る、チュービング。

レンタルバイクは13時間、約半日借りて40,000キープと安い。
バギーでブルーラグーン3に行くのが流行っている。

韓国人のバンビエンブームはいつまで続くか分からないが、街はホテルの建築ラッシュ。

 

 

 

 

急速な開発に揺れるラオスの人々

 

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ビエンチャンの空港ターミナルが昨日9日、新装して供用を開始した。
国際線ターミナルは従来の約2倍の2万5000平方メートルに
拡張。古くなった国際線ターミナルは解体し、新たに7000平方メートルの2階建てターミナルを新設。
総事業費97億円のうち、約90億円を日本が円借款している。
ラオス政府は5年後の2023年には150万人の国際線旅客数を目指している。
急激な観光投資と電力施設の影響がこの国の人々を苦しめることになりそうだ。

 

 

 

 

開発の波にのまれるラオスの人々

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 かつての日本と同じわらぶき屋根だけが見える。

決壊した工事中のダムは韓国企業が施工していたものだが、その工法は最古のダム工法だった、、。

ラオス 連載4 人知を超えた謎 驚愕の建築様式の一致

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ラオス南部アッタプー県で起きた建設中の水力発電所ダムの決壊で、国営通信は8日、死者が34人に達し、97人が行方不明となっていると報じた。

 政府は原因究明のための委員会を設置した。

 ダムは7月23日に決壊。大量の水が流出し、13の村が被害を受けた。国連によると、6000人が避難生活を続けており、被災者は飲料水や食料、精神面の支援を必要としている。水位は下がっているものの、依然として孤立し、ヘリコプターを使わないと近づけない避難所もある。

 「東南アジアのバッテリー」を目指すラオスは、水力発電を中心とした電力開発を積極的に推進し、タイやベトナムなど周辺国に電力を供給してきた。国営通信などによれば、政府は水力発電所建設の安全基準を見直し、すべてのダムを検査する方針を決定。新規の水力発電所計画への投資を当面見送る。

ラオス政府は、事故について「人災」との見方を強めており、韓国側への風当たりはさらに強まりそうだ。

 

 

 

 

ラオスはアジアのバッテリーではない

ラオスは美しきアジアの生命」

 

もうひとつの人災

ラオス指導部が短期間で経済力を強化しようと躍起になっている。その意向を汲んで、中国が鉄道建設、インフラ整備などの援助を行なった。それが中国人の大量流入となった。


正式手続者は100万人、不正入国者100万人の合計200万人の中国人が国内で生活しているとみられる。国内至るところに中国人街が出現した。
ラオス国民は650万人足らずしかいない。ラオス政府は「あまり中国依存にのめり込んではいけない」という警戒心を抱くようになった。内陸部にあるこの国は、国境を5カ国に囲まれている。国家の舵取りには、絶妙なバランスが必要なのだ。
ルアンパバーンではフランス人が異常に多い。
 ルアンパバーンの街並みの裏側を歩くと、フランス人が長期滞在できる住宅設備が充実している。食事付きで1日当たり日本円で2,000円とか。1カ月滞在しても6万円以下で可能。

 

 

 

アジアの美しき生命
人知を超える謎

わたしはルアパバーンで不思議なものを目撃した。
 

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それは水龍が神社の階段を這う建築様式。
これはベトナムのフエでも見つけていた。
カンティン帝陵の水龍
 

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それはなんと、太平洋を隔てたメキシコのマヤ遺跡の祭壇でも目撃できる。

なぜだろう?


 

 

 

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この神殿は、羽毛が生えたヘビの形をした「ククルカン(マヤ語でK’ukはケツァールという鳥、Kanはヘビ)」という神を祀っている。

春分/秋分の日没時にだけ階段側面の手すり部分に波打った文様が現れ、下部に置かれたヘビの頭部の彫刻と繋がります。この現象を“ククルカンの降臨”と呼び、マヤ天文学の叡智を一目見ようと大勢の観光客が押し寄せる。

 

アメリカ大陸に到達したのはコロンブス以前に中国、永楽帝の提督、鄭和が大艦隊を率いてアメリカから中南米に到達していたのは最近になって知られている。


しかし、この建築様式が示唆するものは、それ以前にもアジアの民がメキシコに到達していた可能性が浮かび上がる、、。

 

この謎はまだ、誰にも紹介されてない。

 

 

 8月13日追記

 北米最古の広範囲な文化は、アジアから「新世界」にたどり着いた人々に由来することが、約1万3000年前に埋葬された幼児の骨から抽出したDNAの分析で分かった。 この集団はクロービス人と呼ばれ、特徴的な石器が北米とメキシコの広い範囲で出土している。研究結果によれば、現在のアメリカ先住民の多くがクロービス人の直接の子孫だと示唆されるという。

 

 クロービス石器を作っていた人々の起源と遺伝的継承は、科学者の間で論争の的となってきた。多くの考古学者がクロービス人はアジア人に由来すると考えられている。

 

 

 

巨石人頭像の謎

 祭祀建造物のように、マヤ文明はオルメカ文明から影響を受けた美術・建築様式などが見られるのも事実。しかし、オルメカ文明の大きな特徴の1つに「巨石人頭像」(画像41)と呼ばれる巨大な顔の石像があるのだが、これはマヤ文明には見られない。

もしオルメカ文明の人々が移住してきてマヤ文明を作り上げたのだとしたら、非常に大きな特徴なのでそっくりそのまま引き継がれるのではないかと推測されるが、マヤ文明は、オルメカ文明の影響を色濃く採り入れたものもあれば、採り入れたがアレンジを加えているものもあるし、採り入れていないものもある。さらには、神殿ピラミッドのように独自のものもあるというわけだ。

 

また、翡翠や黒曜石など、メソアメリカ文明の地域内ではグアテマラ高地でしか産出されない鉱物が出土していることから、オルメカ文明以外の地域との交流もあったことが予想された(画像40)。より複雑な社会変化の過程が示唆される。

 

つまり、マヤの人々はマヤ低地のほかの地域、近隣のメキシコ湾岸低地南部、メキシコのチアパス高地やグアテマラ高地などの住人たちとの地域間ネットワークに参加しており、遠隔地から重要な物資を搬入したり自分たちの地域から輸出したりするだけでなく、観念体系や美術・建築様式などの知識を交換して、マヤ文明を築き上げていったと考えられる。

 

画像40。オルメカ文明の特徴の1つである巨石人頭像

 

 

オルメカ文明の巨石人頭像。

これに見覚えはないだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

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