ReuterJapanNews’s Dialy

バンコク駐在記者。ヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。国際NGOと連携して国軍の攻撃から逃れる難民を救おうと頑張っています。

スマトラ大地震は30周年周期だった ウルトレイア完成版より

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スマトラ地震は30年周期

 近い将来、超巨大火山噴火が起きる可能性はほとんどないというが、ほんとうだろうか?
後述するが、新しい理論(2017年末発表の研究論文)では否定している。


わたし個人で調べたスマトラ周辺のマグニチュード7以上の大規模地震は、なんと30年周期だったのだ。2004年に空前絶後の大規模地震津波で35万人が死亡。そこから計算すると2034年から大規模地震が帰ってくることになりそうだ、、。

 

 

 


世界の超巨大地震ランキング

1位:チリ地震(1960年)   マグニチュード9.5
 1960年にチリを震源として発生した地震である。地震後、日本を含めた環太平洋全域に津波が襲来し、大きな被害が発生した。
またハワイ島のヒロ湾では最大到達標高10.5mの津波を観測し、61名が死亡した。
死傷者数 2231~6000人

2位:スマトラ島沖地震(2004年)   マグニチュード9.1 - 9.3
 津波による被害としては、約22,000人が死亡したとされる1896年の日本での明治三陸地震、36,417人が死亡した1883年のインドネシア・クラカタウ島の噴火をはるかに超える観測史上最悪の惨事となった。
USGSのケン・ハドナットによると、この地震の影響で地軸の位置が約2cmずれたせいで、地球の自転に何らかの影響を与え、地球の1日の長さが100万分の2.68秒程度短くなった可能性がある。また、NASAによると同じく、地軸が7cmずれたせいで、1日の長さが100万分の2.32秒程度短くなった可能性がある
死者 22万人

3位:アラスカ地震(1964年)    マグニチュード9.2
プリンス・ウィリアム湾近くのカレッジ・フィヨルドで長さ約850kmに渡って断層が破綻した。大きな余震も含めて地震は3分間から5分間続いた。海底の変動により、いくつかの津波が発生し、最も多くの死者と被害を出す要因になった。地表は最大で11.5mの隆起を記録し、アラスカ州内の250,000平方キロメートルが地震の影響を受けた。死者131人

 4位:1833年スマトラ島沖地震1833年) マグニチュード8.8 - 9.2
過去の記録では901年頃にMw 8.9と推定される地震、1797年にスマトラ島中部沖でM 8.4と推定される地震1833年スマトラ島南部沖でMw 8.9と推定される地震
と推定される地震などが起きている。

私が発見していた
スマトラ島 巨大地震30年周期説
 901年頃にMw 8.9
1797年にスマトラ島中部沖でM 8.4
1833年スマトラ島南部沖でMw 8.9
1861年スマトラ島北部沖でMw 8.5
2004年 マグニチュード9.1 - 9.3
あてにしないで下さい、わたし個人の見解です、、。ORZ.


5位:カスケード地震(1700年)  マグニチュード8.7 - 9.2
カナダブリティッシュコロンビア州バンクーバー島から、アメリカ合衆国カリフォルニア州北部に至る、太平洋岸北西部沿いのファンデフカプレートにおいて発生した。断層の破壊は1000キロの範囲にわたって発生し、平均の滑り量は20メートルであった
この地震によって日本の沿岸部に到達する津波が発生した

6位:東北地方太平洋沖地震(2011年)  マグニチュード9.0
 日本の太平洋三陸沖を震源として発生した地震である。東日本大震災を引き起こし、東北から関東にかけての東日本一帯に甚大な被害をもたらした。
日本国内死者 15,880人 行方不明者 2,700人 負傷者 6,132人

7位:カムチャツカ地震(1952年) マグニチュード9.0

 この地震では15~18m規模の津波が3度にわたり発生しカムチャツカ地方から千島列島にかけての沿岸を襲来、北千島の中心地・セベロクリリスクでは最初の津波で高台に避難していた住民が戻ってきたところに二度目の津波に巻き込まれ、公式統計によると2336人が死亡している。それ以外にも電話などの通信の不通などの被害をもたらした。
死者 2,336人

8位:チリ地震(2010年) マグニチュード8.8  この地震により、チリ沿岸の地盤が隆起し、チリの領土の面積が1.2平方キロメートル増加した。
NASAによると、この地震の影響によって地球が変形し、地軸が約8cmずれたせいで、1日の長さが100万分の1.26秒短くなった可能性がある

9位:エクアドル・コロンビア地震(1906年) マグニチュード8.8

10位:1965年アリューシャン地震 マグニチュード8.7

 

 

 

 


ウプサラ大学より
トロール教授の挑戦

トバ火山は現在、インドネシアスマトラ島北西部バリサン山脈にあるインドネシア最大のカルデラ湖「トバ湖」として残っている。トバ火山のような超巨大火山は、アメリカのイエローストーンやイタリアのセシア渓谷にもあるとみられる。
「トバ火山の噴火によって人類は絶滅寸前まで追い詰められた」と、スウェーデン・ウプサラ大学のバレンティントロール教授は語った。
「次の巨大噴火が起きるまで、うまくいけば何千年もかかるかもしれませんが、いずれにせよ巨大噴火の発生は時間の問題でしかありません」
このような巨大噴火が起こることは稀だが、世界規模の気候変動が起こり、陸地の大部分に寒冷化を引き起こし、地球全体が長期的な影響を受ける。
そして、巨大噴火の仕組みはほとんど解明されていない。
しかし、トロール教授の研究チームは、トバ火山の歴史的巨大噴火の原因を突き止めたという。
研究者たちはマグマ内で成長する石英結晶を分析し、トバ火山が噴火を起こす前、溶岩に化学変化が生じたことを突き止めた。
ウプサラ大学のデイヴィッド・バッド博士は、この手法は樹木の年輪から過去の気候変動を推測するのと同じものだと語った。
「問題は、この手法で言うところの『年輪』に当たるものが直径わずか数ミクロンの大きさしかないため、詳細な分析が非常に困難だという点です」と、バッド博士はつけ加えた。
石英に注目し始めた科学者たちは、結晶の外縁部へ向かうにつれて中性子の数にはっきりとした変化が見られることに気がついた。
ウプサラ大学のフランシス・ディーガン博士は、「結晶の外縁部では中性子の質量数18Oから16Oの割合が少なく、巨大噴火の直前にマグマ系内部で何か劇的な変化が生じたことがわかります」と語った。
「これらの化学的痕跡は、18O から16Oの含有割合が少ないという特徴を持つ岩盤がマグマによって大量に溶かされ、同化した結果と考えられます。また、この岩系は水分を豊富に含んでいることが多く、この水分がマグマ内に放出されて水蒸気が発生したことで、マグマ溜まり内部のガスの圧力が高まったのでしょう。この急激なガス圧力の増加が、何千立法キロメートルものマグマが地殻を突き破って大気中に噴出する巨大噴火へと繋がったのです」
トロール教授は、「次の大規模噴火はトバかイエローストーン、もしくは他の場所で起きる可能性もあるが、その時には人類は前回よりも準備を整えているはず」と述べた。

最近では、スマトラ島にあるシナブン山が2016年5月21日に大噴火を起こし、死傷者も出る事態となった。シナブン山はトバ火山のすぐ隣だ。トバ火山が再び破局噴火する時期も迫っているのかもしれない。

 

 

火山噴火の予兆

トバ湖で大量死が始まったのは2016年 5月2日で、それまで何の異変もなかった養殖場の魚が、その日を境に次々と魚たちは死に続け、5月5日までに死亡した魚の数は 1,500トンにのぼった。
トバ湖では、2004年と 2014年にも養殖魚の大量死があったが、今回は規模がまったく違うそうで、地元の養殖に関わる人たちは、
「こんなひどいのは経験したことがない」
と述べている。
原因は、水中の酸素濃度の低下によるものではないかというが、水質の環境汚染などを含めて、調査が続けられている。

 
東南アジアで相次いでいる魚の大量死
最近、東南アジアでは他の地域でも大規模な魚の大量死が相次いでいる。
ベトナムでも、連続して魚の大量死が起きていた。


2016年4月。ベトナム北中部4省沿岸で魚が大量死
VIET JO 2016/04/22
ベトナム中部地方ハティン省クアンビン省クアンチ省、トゥアティエン・フエ省に跨る沿岸一帯で、4月中旬から大量の魚の死骸が波に乗ってビーチに流れ着いている。死んだ魚を拾って食べた住民が中毒を起こしたという報告も出ている。
ビーチに漂着した魚の中には、遠洋や深海に生息するものや、重さが50kgに上る個体も含まれている。ある漁民は、「魚が少なくなってしまい、ここ数日は漁にも出ていない。魚を捕まえたとしても、皆疑って買おうとしない」と語る。また、満ち潮により海水が流れ込んだ養殖場でも魚が死んでいる。
そして、5月6日の報道でも、まだベトナムの魚の大量死は続いていることが報じられている。

2016年5月6日の報道より
 

 
また、ベトナム中北部では 5月4日頃から、北部の海域で大規模な赤潮が発生しており、これもさらなる大量死の原因となりかねないというが、違うだろう。わたしに推測では海底火山のマグマではないだろうか?

海水が赤く染まったベトナム北中部のクアンビン省の海岸
 
 
それに加えて、現在、東南アジアの多くの地域が過酷な熱波に見舞われていた。
 

 


われわれ地球の構造

地球のもっとも上層は地殻。地表から海水を抜き去ると、海盆を目にする。海面下約5000mまで深さがおよび、玄武岩でできている。もうひとつは大陸(大陸島)。厚さは20-60キロもある。花崗岩質でできている。
地殻の下はマントルが2900キロの深さまでおよぶ。マントルの組成は二酸化珪素45%、鉄、アルミニウム、カリウムなどの化合物。
ところがこのマントルもいくつかの異なる層で構成されており、それぞれ異なる特性をもっている。
マントルの下は核(コア)があり、これも層をなしている。外殻の厚さは2900-5100キロまで達する。
鉄にニッケルが混ざった合金の流動体。

宇宙から見ると、地球は毎日の自転で軸と一体となって、軸を中心を回っているように見える。しかし、内側の層と外側の層は、同じ数だけ回っているわけではない。

ラモント・ドハティ地球科学研究所(ニューヨーク州パリせーズ)の研究では、内核は地球のほかの部分よりも1年間に1度だけ余分な距離をまわっているのだ。
360年たつと1回分だけ内郭は多く自転している。

この余分の自転が、もしかしたら、地球の不可解な「磁性の転換」を説明してくれるかもしれない。
地球の磁極はおおよそ数十万年に1回で反転しているのだ。
つまり、地球のマントルとコアの組成により、回転が異なることが、まるでモーターと同じ仕組みで、一定の磁場をつくっているが、もし、回転速度が異なると、磁場が移動するのだ。それは磁極点が北極と南極で移動している説明になる。しかし、それが10万年単位におよぶと極が反転する。
ここにも大きな謎が潜んでいる。地球の枠組みが変わるほどの気候変動が考えられないだろうか?
現生人類が誕生してはじめて経験した磁極転換。これがはたして犯人なのだろうか?
このレポートはこれで終わってもかまわないと思った。しかし、もっと謎がありそうだ。それを追ってみようと思う。


磁極反転に伴い大陸がどのような影響を受けるかはわかっていないが、マントルは攪拌され、地殻の割れ目からマグマが地上に噴出したり、まるで、古代の地球に引きずり戻されることはありえる。
南北アメリカ大陸の東海岸と、ヨーロッパ、アフリカの西海岸はくっつけると綺麗に合わさる。この観測とヨーロッパと北米に棲息する動物種の類似は「各大陸はかつて1つの大陸として存在し、その後、ゆっくりと漂流し離散した」とドイツの科学者アルフレッド・ウェゲナーが大陸移動説を唱えたのが、1912年のこと。

学会ではそんな筋書きはありえないと、ほとんどの地質学者は本気で扱わなかった。
それが斉一論者たちで、これが見直されたのは1960年のプレートテクトニクス論が登場するまで待たなければならなかった。

この本の守備範囲を大きく離れるほど遠くにまで話が及んでしまったが、ハワイ諸島の成り立ちを見れば、マグマはほとんど同じマグマ口(マグマぐち)から噴出しているのに、時間の経過でプレートが一定方向に引きずられたため、そのつど噴出口を変えて、一直線上にハワイ諸島を生み出している。

磁極の反転が原因とは言わない。だが、地球のまるで「たまねぎ」のような構造は、マグマの上に浮いた殻でその上で生きている人間にはとてもわからない別の視点を与えてくれることは確かだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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