ピラミッドに使われている石の数は約230万個以上といわれています。ひとつの石の重さは2.5t。中には10tの巨石もある。
そして建造にかかった期間は23年ほどだったと言われています。
230万個の石を23年で積み上げるには、24時間365日、不眠不休で5分に1個の割合で積み上げないと完成しません。
考古学者のいう「傾斜システム」で、2t以上もあると言われる石を5分に1個の割合で積み上げ続けることができたのか?
こうした説が本当に可能なのかを実証実験した映像がありますが、大勢の大人が必死になってやっとの思いで、どうにかこうにか斜面を引きずり上げることができた、といった感じです。
それを5分に1個、きれいに積み上げ続けるなんてあり得ません。10グループが入れ替わりでないと無理です。体力が消耗して日に数度しか出来ない作業強度です。
ではどうやって?
それが分からないから「謎」なのです。
謎が解けない「本当の理由」
どうして謎がいつまでたっても解けないか、を考えています。
実はその答え、すごくシンプルです。
その答えは、
科学的ではない仮説をすべて排除しているからです。
科学的に考えると、ピラミッドの建造が通説の20年程度で完了しているということに説明がつかないんです。
理論的にはできても、現実的にはどう考えてもできない。
だからピラミッド建設は謎、と言ってしまうわけです
ですがピラミッドはちゃんと存在しています。
エジプトに存在するピラミッドは紀元前2500年頃に作られたとも言われているのですが、どのようにして1個あたり約2トンもある石を230万個も運んで積み上げたのか、その建設方法は依然として謎が多いままです。そんな中、エジプトで調査を行っているチームが当時の工事の様子を記した書類を調査したところ、ピラミッドに使われた石を遠く離れた石切場から切り出して船に乗せ、なんとナイル川を利用して人工の運河を建設し、ピラミッド近くまで運んでいたと記されていることがわかっています。
Egypt's Great Pyramid: The New Evidence - All 4
http://www.channel4.com/programmes/egypts-great-pyramid-the-new-evidence
この記録は、ピラミッドの建設当時に石の運搬を行っていたチームをまとめていた「メレル」という名の男性がパピルスに記していたもので、ピラミッドのあるギザから約200km離れた港「ワディ・アル・ジェルフ」で発見されたとのこと。調査チームが「世界最古の現存するパピルスの一つ」というこの記録には、ギザのピラミッドからおよそ800kmも離れたルクソールから石を船に乗せ、ナイル川の流れにのせて下流のギザまで運び、さらにピラミッド建設地点の近くにまで延長した運河を使って運搬していたことが記されていた。
凄い船旅を行なっていたのだ。それだけで感動します。
もっと、南の都市エチオピアとエジプトは戦争していたのです。
アンデス
プマプンク遺跡
ピラミッド建造方法は、エジプト以外にも世界各地で行われており、その方法はさまざまです。
エジプトのピラミッドは、巨大な石を滑車やロープを使って運び上げ、積み上げることで建造されました。しかし、2.5tの岩を140mの高さまで運び上げるのは、現在の技術でも非常に困難です。そのため、エジプトを含めて多くのピラミッドでは、より簡単な方法で建造されたと考えられます。
ボリビアのプマプンク遺跡は、約17000年前に建造されたと考えられています。この遺跡には、巨大な石が積み重なっているのですが、これらの石は、セメントや接着剤などの接着剤を使用していません。しかし、これらの石は、非常に精密に組み合わされており、簡単に崩れることはありません。
プマプンク遺跡の石をどのようにして積み上げたのかは、いまだに謎です。
しかし、ピープリーチングという方法が使われていたのではないかという説があります。ピープリーチングとは、土砂を水で湿らせて、固める方法です。土砂を固めると、非常に強度が増し、岩のように扱うことができます。
ピープリーチングは、古代エジプトでも使われていたと考えられています。エジプトのピラミッドは、内部に石灰岩の土台が敷かれています。この土台は、ピープリーチングによって作られたと考えられています。
ピープリーチングは、非常に古い技術ですが、現在でも使われています。たとえば、ダムや護岸工事などに使われています。ピープリーチングは、土砂を固めて、岩のように扱うことができるため、非常に強度の高い構造物を作ることができます。
土砂をセメント以外に固めて岩にする方法は、ピープリーチング以外にもいくつかあります。たとえば、コンクリートやアスファルトなどを使う方法があります。しかし、これらの方法は、ピープリーチングよりもコストがかかります。ピープリーチングは、コストが安く、環境にも優しい方法です。そのため、古代から現在に至るまで、広く使われてきました。
リーチング
採掘した鉱石を破砕、そして水と共に粉砕、そして泥状になるまで磨鉱する。
これにシアン化ナトリウム液を加えて空気を吹き込みながら溶解させる。
この工程をリーチングと呼ぶ。
精錬所
シアンと金の溶解メカニズム
シアンと金はどうして結合しやすいのだろう。
酸化反応とは-電子を放出する反応で、
逆に還元反応とは-電子を受け取る反応だ。
酸化反応により、金(Au)は-電子を放出し一価の陽イオンとなる。
①4Au=4Au++4e-
一価の陽イオンとなった金は安定を求めてシアンと結びつきシアン化金となる。
②4Au++4CN-=4AuCN
このシアン化金は更にシアンと結合して安定する。
③4AuCN+4CN-=4Au(CN)-2
更に酸素(O2)が必要な理由を還元反応から見てみよう。
酸素と水(H2O)は還元反応により過酸化水素と水酸化物イオンに分かれる。
④O2+H2O+2e-=H2O2+2OH-
過酸化水素は電子を受け取り、水酸化物イオンを放出する。
⑤H2O2+2e-=2OH-
これら5式を集約すると、
4Au+8NaCN+2H2O+O2=4Na[Au(CN)2]+4NaOH
シアン化カリウム(青酸カリ)でなくシアン化ナトリウム(NaCN)を使用するのは
主にコストとの兼ね合いだ。
付加した酸素(O2)により、酸化力の強い過酸化水素が生成し、
金(Au)から電子(-)を引き抜くことで、シアンが金と結びつくもので、
酸素は反応に不可欠であることがわかる。
轟鉱山
溶解した金の析出
リーチング反応後、固く結びついたシアンと金は安定した状態である。
しかしここから目的の金を抽出しなければならない。
金は最もイオン化傾向=電子(-)を渡して陽イオン(+)になろうとする性質が低いので、
亜鉛(Zn)粉末を投入することにより、
亜鉛が金と入替り、シアンと結びつくことで 金が析出する。
これを『メリルクロー法』と呼び、化学式で表すと、
2Na[Au(CN)2]+Zn=Na2Zn(CN)4+2Au
となります。