ReuterJapanNews’s Dialy

バンコク駐在記者。ヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。国際NGOと連携して国軍の攻撃から逃れる難民を救おうと頑張っています。

アビガン 有効性示せなかった理由 共同通信記事の真相

アビガン 有効性示せず共同通信記事の真相

2020/05/20 10:21

 日本政府が後押しする新型コロナウィルスの治療薬として世界的に医療現場で求められるアビガンの有効性が示せなかった事で、期待していた世界の医療現場、そして、このプロジェクトを進める最前線で混乱が起こっている。

問題は、この記事がなぜ、アビガンが新型コロナウィルス の治療薬として有効性が発揮できなかったかを説明しなかった事だ。共同通信が書いた記事を全掲載しなかったか、それとも、最初から肝心の部分が欠落していたかに問題は別れる。

中国、タイ、ベトナムで有効性が現場トップが確認!

アビガンについては、武漢で医療の最前線で治療に当たった中国人医師たちが、根拠を示して、そして、それが有効と見られたため、コロナウィルス の治療薬として急浮上した。

現実にバンコクの医療現場でもアビガンは最も重症の患者に切り札として使われ有効性を示してきた。それは現場のトップが認めている事。

そして、思い起こしてほしいのは、アジアに蔓延していたのは、通称武漢ウィルス のアジア型(初期の分類ではb型、もしくはタイプbと呼ばれたものに有効性を示したのだ。

現在、世界的に蔓延しているのは、タイプc、通称欧州型で、これには有効性が認められなかったというのが真相だ。