バンコク 女子大生3人がラマ8世橋から投身自殺! 政府を恐れる
バンコクでまた痛ましい事件が起きた。コロナウイルスによる全く無収入になった大学生3人がラマ8世橋から飛び降りを図り、うち二人が死亡した。
20歳の二人の女性はすぐに引き上げられましたが、うち1人は現場で死亡が確認された。救急隊は残り1人を探すため2時間を費やし、後に遺体を回収した。
3人の女性はいとこ同士で、大学近くのアパートで一緒に暮らしていた。
このレポート「バンコクの恋人たち」はわたしと恋人のヌーイで取材したレポートです。しかし、自分たちもその渦のなかにいるため、大した役割も果たせていません。
コロナウィルス感染より、都市封鎖で就労再開ができない方が、むしろ怖いほどです。
明るいヌーイはテレビ見入ってしまい身動きしません。
こんな話ばかりの映像を観させていたのに、早く気づけば良かったのですが、わたしの落ち度で相当のストレスを感じているようです。同じ歳だから、心の中がわかったのでしょう!
若者の自殺が伝搬しないか心配ですが、手の施しようがありません。これは氷山の一角に過ぎません!
もともと観光で成り立っている国、多くの人が観光客をもてなしたり、物を売ったりすることで生計を立てています。
更に、医療制度やホームレスへの対応等も決して整っているとは言えません。
タイ政府は、もしコロナウイルスの感染者数が減少しない場合、公共交通機関を止めると宣言しています。5月5日現在、夜間外出禁止令は継続中。昼間、パタヤに車で取材に向かったわたしは、急遽、呼び戻されました。
自殺ばっかりです!
貧困層への支援策等がでてこないため、逆に国民には脅しと取られているようです。
3人の大学生が、具体的にどのようなことを悲観し自殺へ至ったかは明らかになっていませんが、そういった背景も一因となった可能性は高いです。
日本でも経済的な問題は取り沙汰されていますが、助成金や生活保護等、保険制度等、あらゆるセーフティネットがある環境は、世界から見たら相当に幸福な民と見えているかもしれません。
美しいシルエットのラマ8世橋。
バンコクの恋人たちが時々、バイクで走り抜ける名所。そこが人生最後の場所になるとは儚過ぎませんか?
チャオプラヤ川ナイトクルーズに乗船するとこの橋をくぐり、Uターンしてまたくぐります。真下から眺めは最高でした。そんな事を思い出していました。
自殺とストレスによる死は表に出ているだけで
50件以上でしょうか?
この国ではコロナで感染死する人より、仕事を失った青年の自殺死が勝る日が近いかも知れません。