ReuterJapanNews’s Dialy

バンコク駐在記者。ヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。国際NGOと連携して国軍の攻撃から逃れる難民を救おうと頑張っています。

住み難い地球になる!? 洪水が早い時期に限界値に達する  連載10 第1部終わり

 

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 北極圏を含め世界的に気温が上昇し、異常な猛暑に見舞われている。カナダで熱波の影響で多数の死者が出るなど、日本と同様、世界各地で被害が相次いでいる。

 

 欧州北部では高気圧の停滞のため、平年より3~6度高い気温が続く。雨が降らず水不足も深刻で、農作物への影響が懸念されている。
 ノルウェーフィンランドの北極圏で7月、気温が33度に達した。なんと国道のトンネルにトナカイが避暑していた。スウェーデンでは約50件の森林火災が発生した。
 1913年7月に56.7度の世界最高気温を記録した米カリフォルニア州デスバレーでは7月、52.0度を観測。このほか同州ロサンゼルス近郊チノで48.9度、アルジェリアサハラ砂漠で51.3度に達するなど、世界各地で異常な高気温となった。
 カナダでは東部のケベック州で熱波に加え湿度も上昇し、高齢者ら数十人が死亡した。

地球全体に温暖化が進んでいるのだろうか?

 

 

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ノルウェーデンマークなどの科学者グループは6日に公表した報告書で、世界が「ホットハウス」(温室)状態に突入するリスクがあるとの見解を示した。気候変動を食い止める国際条約のもとで温室効果ガスの削減目標が達成された場合でも、気温は摂氏4―5度上昇する見通しだという。

この報告書はストックホルムレジリエンス・センター、コペンハーゲン大学、オーストラリア国立大学、独ポツダム気候影響研究所の科学者らがまとめた。

欧州では今年、猛暑により一部で気温が40度を超え、干ばつや森林火災が発生。ギリシャでは7月にアテネ近郊で森林火災が発生し、91人が死亡した。

 

 

 現在、世界の平均気温は産業革命前から1度上昇しており、10年ごとに0.17度上昇している。

 

 報告書によると、気温が重要な基準を突破した場合、突然の変化につながるいくつかの転換点が見られる可能性が高いという。これには海底からのメタン水和物の減少、陸上や海中での二酸化炭素吸収量の減少、北極圏・南極圏の海氷や極域氷床の減少などが含まれる。

報告書の著者の1人は「これらの転換点は、ドミノ倒しのようなものだ。地球全体を、次のドミノが倒れる方向へ向かわせる」と指摘。「ドミノの全部の列が倒れることを防ぐのは非常に困難であり、不可能に近いかもしれない。『温室化した地球』が現実となった場合、地球上には住めなくなるだろう」と述べた。

 

 

 

ウィーン工科大からの警告

 

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 米科学誌サイエンスに論文が掲載された今回の研究は、38か国に位置する4000以上の水文観測所で収集されたデータを対象としている。調査の対象となった期間は50年で、欧州で実施されたこの種の調査としては過去最大規模となった。

 論文の主執筆者で、オーストリア・ウィーン工科大学 水力工学・水資源管理研究所のギュンター・ブローシュル教授は、「欧州の北東部、スウェーデンフィンランドやバルト諸国においては、1960年代や1970年代に比べ、現在では洪水が1か月早く発生する傾向がみられる」と話す。

「(60年代、70年代)当時、洪水は大抵4月に起きていたが、現在では3月に起きる。その理由は、温暖化の影響で雪が以前に比べて年内の早い時期に解け始めているからだ」

 また、欧州西部の大西洋沿岸地域における冬季の洪水も、その発生時期が秋近くにまで早まる傾向がみられる。これは、土壌の水分量が年内のより早い時期に限界値に達するためだという。

 

 

 一方で、英国北部、アイルランド西部、スカンジナビア半島沿岸部、ドイツ北部などの地域では、洪水の発生時期が20年前より約2週間遅れる傾向がみられるようになった。

 さらに、冬の嵐の到来が以前に比べて遅くなっていることも指摘された。この傾向については「赤道と北極の間の気圧勾配の変化に関連している」可能性が高いと論文は述べている。気圧勾配の変化も気候温暖化を反映している可能性がある。

 他方で、地中海沿岸での気温上昇に伴い、一部沿岸地域での洪水の発生時期がシーズンの後半にずれ込むようになっている。

 

 今回の研究についてブローシュル教授は、「欧州全域における洪水発生時期の長期にわたる調査により、洪水の原因を読み解くための非常に精度の高いツールがもたらされる」と述べた。

 

 

 

ラオス 第一部はこれで終了します。読んで下さった方々、ありがとうございます。また、機会をみて書きたいと思います。

 

ダム40基プラス8基  開発に苦しむラオスの人々! 連載6

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バイクですら高嶺の花、

ほとんどのひとは現金収入がない

 

 

  ラオスの首都ビエンチャンからルアパバーンをめぐる観光ルートにはゲストハウスやレストランが進出し、この国が少しづつ変わってきてことはわかる。
しかし、少し街を離れただけでいきなり田舎になる。
道路からアスファルト舗装は消え、ラオスの人たちはバイクで村を行き来する。
女性はなんと傘をさしてバイクを走らせている。
ベトナム製バイク(中国のコピー製品)←日本のコピー。
しかし、現金収入のほとんどないラオスではそれすら高嶺の花。
この国に自前の工業が育っていない。

その根幹、電力がない。
ここで驚くべき計画が立案された。ラオス全土の河川に大型ダムを40基を建設、さらに計画中のものが8基。
ほとんどのひとは現金収入がないのに、漁業による収入を大幅に失うことになる。

国民のほとんどが半農半漁で生活している。自給自足。

 

 

ダム決壊(7月23日)から20日以上たつが、死者・行方不明者は百数十人と、いまだに被害の全容は分かっていない。当初発表を大幅に上回る可能性もある。数千人が家を失ったとされる。一説では6000戸といわれる。

 

 建設にあたったSK建設側は「豪雨による天災」と主張しているが、ラオス政府側は「人災」として「特別補償」を求め、完全対立している。

 「欠陥工事か」(米紙ニューヨーク・タイムズ)などと欧米メディアが報じるなか、ダムの工法自体にも疑問が出ている。決壊したダムについて、聯合ニュースは「土を積み上げたアースダム」と報じている。

 アースダムは「土でできたダム」「ダムの形式として最も古い」とあり、「地震で壊れてしまう可能性がある」「洪水時の異常出水で越水して決壊してしまう可能性がある」。

 ラオスでも地震は時々発生しており、2015年にM5の地震が発生している。熱帯モンスーン気候で、5~10月の半年間が雨期になり、年間総雨量の80~90%が集中する。

 

 果たして、アースダムの選択が正しかったのか?

 

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40基プラス8基

 

 ラオスの人々はダムが自分たちにどんな生活変化を及ぼすのか、知らされないまま、開発にのみ込まれてゆく。

 

国営メディアによると、トンルン・シースリット首相は予定されていた会議を延期し、アッタプー県サーンサイ郡の被災地を訪れた。

アッタプー県の当局者はAFP通信に対し、洪水被災地は電話が使えない状態になっていると話した。

アッタプー県はラオス最南端の県で、カンボジアベトナムと国境を接する。農業や林業が産業の中心で、水力発電による電力も主要な輸出品のひとつ。

決壊したダム

決壊したダムは、ラオス、タイ、韓国の企業が参加するセピアン・セナムノイ水力発電所の一部。発電所は2つの主ダムと5つのサドルダム(副ダム)からなり、決壊したのは「サドルダムD」と呼ばれるもの。

 

建設事業に参加する韓国のSKエンジニアリング・アンド・コンストラクションは、22日に最初に亀裂を発見したと明らかにした。

 

 

 

2018年8月16日

インドネシア地震の行方を書かなければいけないのですが、ラオスで手一杯です。こちらも併せてご覧ください。

 

reuterjapannews.hatenablog.com

 

ラオス 連載5 バンビエンが韓国人街に 急激な開発の波にのまれるラオスの人々

 

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 首都ビエンチャン世界遺産の街、ルアンパバーンを陸路で移動する人が多く、その両方の街の途中にあるのがバンビエン。かつて欧米人の溜まり場だった。理由は葉っぱでキメるひとが流れてくる。

 

 今は韓国人の姿が目立っていた。韓国テレビドラマのロケ地で紹介され、人気が出始めた。韓国LCCのジンエアーがソウルとビエンチャンを結ぶ。街の至る所で目にするハングル文字。コンビニのK−MART。

 

バンビエンは山と川を見て過ごす以外にもやることはある。アクティブなスポーツとして、カヤックや、大きな浮き輪でナムソン川を下る、チュービング。

レンタルバイクは13時間、約半日借りて40,000キープと安い。
バギーでブルーラグーン3に行くのが流行っている。

韓国人のバンビエンブームはいつまで続くか分からないが、街はホテルの建築ラッシュ。

 

 

 

 

急速な開発に揺れるラオスの人々

 

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ビエンチャンの空港ターミナルが昨日9日、新装して供用を開始した。
国際線ターミナルは従来の約2倍の2万5000平方メートルに
拡張。古くなった国際線ターミナルは解体し、新たに7000平方メートルの2階建てターミナルを新設。
総事業費97億円のうち、約90億円を日本が円借款している。
ラオス政府は5年後の2023年には150万人の国際線旅客数を目指している。
急激な観光投資と電力施設の影響がこの国の人々を苦しめることになりそうだ。

 

 

 

 

開発の波にのまれるラオスの人々

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 かつての日本と同じわらぶき屋根だけが見える。

決壊した工事中のダムは韓国企業が施工していたものだが、その工法は最古のダム工法だった、、。

ラオス 連載4 人知を超えた謎 驚愕の建築様式の一致

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ラオス南部アッタプー県で起きた建設中の水力発電所ダムの決壊で、国営通信は8日、死者が34人に達し、97人が行方不明となっていると報じた。

 政府は原因究明のための委員会を設置した。

 ダムは7月23日に決壊。大量の水が流出し、13の村が被害を受けた。国連によると、6000人が避難生活を続けており、被災者は飲料水や食料、精神面の支援を必要としている。水位は下がっているものの、依然として孤立し、ヘリコプターを使わないと近づけない避難所もある。

 「東南アジアのバッテリー」を目指すラオスは、水力発電を中心とした電力開発を積極的に推進し、タイやベトナムなど周辺国に電力を供給してきた。国営通信などによれば、政府は水力発電所建設の安全基準を見直し、すべてのダムを検査する方針を決定。新規の水力発電所計画への投資を当面見送る。

ラオス政府は、事故について「人災」との見方を強めており、韓国側への風当たりはさらに強まりそうだ。

 

 

 

 

ラオスはアジアのバッテリーではない

ラオスは美しきアジアの生命」

 

もうひとつの人災

ラオス指導部が短期間で経済力を強化しようと躍起になっている。その意向を汲んで、中国が鉄道建設、インフラ整備などの援助を行なった。それが中国人の大量流入となった。


正式手続者は100万人、不正入国者100万人の合計200万人の中国人が国内で生活しているとみられる。国内至るところに中国人街が出現した。
ラオス国民は650万人足らずしかいない。ラオス政府は「あまり中国依存にのめり込んではいけない」という警戒心を抱くようになった。内陸部にあるこの国は、国境を5カ国に囲まれている。国家の舵取りには、絶妙なバランスが必要なのだ。
ルアンパバーンではフランス人が異常に多い。
 ルアンパバーンの街並みの裏側を歩くと、フランス人が長期滞在できる住宅設備が充実している。食事付きで1日当たり日本円で2,000円とか。1カ月滞在しても6万円以下で可能。

 

 

 

アジアの美しき生命
人知を超える謎

わたしはルアパバーンで不思議なものを目撃した。
 

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それは水龍が神社の階段を這う建築様式。
これはベトナムのフエでも見つけていた。
カンティン帝陵の水龍
 

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それはなんと、太平洋を隔てたメキシコのマヤ遺跡の祭壇でも目撃できる。

なぜだろう?


 

 

 

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この神殿は、羽毛が生えたヘビの形をした「ククルカン(マヤ語でK’ukはケツァールという鳥、Kanはヘビ)」という神を祀っている。

春分/秋分の日没時にだけ階段側面の手すり部分に波打った文様が現れ、下部に置かれたヘビの頭部の彫刻と繋がります。この現象を“ククルカンの降臨”と呼び、マヤ天文学の叡智を一目見ようと大勢の観光客が押し寄せる。

 

アメリカ大陸に到達したのはコロンブス以前に中国、永楽帝の提督、鄭和が大艦隊を率いてアメリカから中南米に到達していたのは最近になって知られている。


しかし、この建築様式が示唆するものは、それ以前にもアジアの民がメキシコに到達していた可能性が浮かび上がる、、。

 

この謎はまだ、誰にも紹介されてない。

 

 

 8月13日追記

 北米最古の広範囲な文化は、アジアから「新世界」にたどり着いた人々に由来することが、約1万3000年前に埋葬された幼児の骨から抽出したDNAの分析で分かった。 この集団はクロービス人と呼ばれ、特徴的な石器が北米とメキシコの広い範囲で出土している。研究結果によれば、現在のアメリカ先住民の多くがクロービス人の直接の子孫だと示唆されるという。

 

 クロービス石器を作っていた人々の起源と遺伝的継承は、科学者の間で論争の的となってきた。多くの考古学者がクロービス人はアジア人に由来すると考えられている。

 

 

 

巨石人頭像の謎

 祭祀建造物のように、マヤ文明はオルメカ文明から影響を受けた美術・建築様式などが見られるのも事実。しかし、オルメカ文明の大きな特徴の1つに「巨石人頭像」(画像41)と呼ばれる巨大な顔の石像があるのだが、これはマヤ文明には見られない。

もしオルメカ文明の人々が移住してきてマヤ文明を作り上げたのだとしたら、非常に大きな特徴なのでそっくりそのまま引き継がれるのではないかと推測されるが、マヤ文明は、オルメカ文明の影響を色濃く採り入れたものもあれば、採り入れたがアレンジを加えているものもあるし、採り入れていないものもある。さらには、神殿ピラミッドのように独自のものもあるというわけだ。

 

また、翡翠や黒曜石など、メソアメリカ文明の地域内ではグアテマラ高地でしか産出されない鉱物が出土していることから、オルメカ文明以外の地域との交流もあったことが予想された(画像40)。より複雑な社会変化の過程が示唆される。

 

つまり、マヤの人々はマヤ低地のほかの地域、近隣のメキシコ湾岸低地南部、メキシコのチアパス高地やグアテマラ高地などの住人たちとの地域間ネットワークに参加しており、遠隔地から重要な物資を搬入したり自分たちの地域から輸出したりするだけでなく、観念体系や美術・建築様式などの知識を交換して、マヤ文明を築き上げていったと考えられる。

 

画像40。オルメカ文明の特徴の1つである巨石人頭像

 

 

オルメカ文明の巨石人頭像。

これに見覚えはないだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

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ラオス この国でしか見られない美しき生命 連載3

  カナダ人に狸の写真を見せたら、「こんな動物、生まれた初めてみた」と喜んでいたら、これを見せられて、たまげた。ラオスは凄い!

 

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ベトナムとタイにはさまれた内陸の山国ラオスは、東南アジアで最も貧しい国である。ルアンパバーンは、かつてラオスの王宮が置かれており、歴史、建築、文化、宗教が息づいている。国の中北部、泥に濁る壮大なメコン川と、その支流であるナムカーン川のほとりに位置する。

 

人口58,641名で、1995年にユネスコ世界遺産地に指定されたルアンパバーンは、おだやかな田舎町、平和と静寂のオアシス、時間と空間の彼方に消えた現実の「シャングリラ」とよく評される。観光客が「地球上で最も神秘的で、最も不思議な場所」と西洋人はいう。

 

 

わたしはサラオ

サラオというラオス固有種が発見された。体長150 - 200センチメートル。ヤギ亜科に分類されると考えられていたが、ウシ亜科に分類するという説もある。

1992年にブークアン保護区で角が発見され、その後にベトナムラオスの国境付近で標本が発見された。1996年にはメスの生体が捕獲された。

2010年8月にも生体が捕獲され、ラオス政府が専門家を現地に派遣したが到着前に死亡した。

 

 

山地の斜面にある常緑樹林や半落葉樹林に生息する。夏季は標高2,000メートル前後の場所に生息するが、冬季になると標高200メートルまで移動する。野生下では夜行性と考えられているが、飼育下では主に昼間に活動していたという報告例もある。単独で生活するが、2-3、6-7頭の群れを形成する事もある。外敵に襲われると水場に入り角を外敵に向けたまま静止する。

 

 

森林伐採、道路・ダム建設による生息地の破壊および道路建設による狩猟や開発の増加、食用の狩猟などにより生息数は減少している。研究用の乱獲も懸念され、ベトナムラオスでは法的に保護の対象とされている。

 

2013年11月12日、世界自然保護基金WWF)はベトナム山岳地帯の森林保護区で実に15年ぶりとなるサオラの生体写真の撮影に成功した。それがサラオの最後の姿になるのかー。

 

そして、何といってもトラの生息地としてインドシナ最後のシャングリラでもある。

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それから、尾根遺産も絶滅危惧種。優しいまなざしがラオスと日本の共通点なのだろうか?

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さらに希少な固有種。

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彼女はラオスのニューハーフ。

どうだ、まいったか!

それにしても暑い。今日も40°だよm(><)m

ラオス メコン河の怒り ダムが人々を苦しめる 

 

ラオス南東部アッタプー県

7月23日に起きた建設中の水力発電用ダムの決壊では、数千人が家を失った。死者や行方不明者は政府の当初発表を大幅に上回り1000人以上になる。

本誌の調査では大規模なダムが少なくても6基建設される。

ラオスは外貨獲得の重要な手段として、水力発電による電力の輸出を拡大してきた。

ラオスは国土の中心をメコン河が流れ、それを中心に漁業で生活するひとが実に多い。その漁獲量は人口1人当たりの淡水魚の漁獲量が世界で最も多い。

流域の村々で食べ物といえば、魚を指すほどだ。メコン川には知られているだけで500種以上の魚が生息し、干ばつのときも大洪水のときも、さらにはカンボジアポル・ポト政権下での大虐殺時代にも、何百万もの人々の生活を支えてきた。

 

 

 

知らされていないダム建設の末路

 

だが困ったことに、ラオスの人々はダム建設による漁業で壊滅的になることを知らされていない。

これまでダムがなかったメコン川本流の下流部もせき止められることになる。そうなれば魚の繁殖が阻害され、漁獲量が減って、流域の6000万人が影響を受けると推定されている。

 

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犠牲をなぜ少なめに

 ラオス政府27日夜になって突然、「1千人あまりと連絡がとれていない」と表明した。一方で地元アッタプー県知事は28日、「遺体が確認できた死者は7人だけだった」と説明した。

 地元メディアは発生当初、約6千人に被害が及んだと伝えた。30日時点で死者数は11人とされているが、国際NGOや欧米メディアは「犠牲者を過少に発表しているのではないか」と疑問視する。

 ベトナム、中国、韓国からの救助隊が協力しているが人手が足りず、十分な捜索ができていないのが実情だという。ラオスの災害対策担当者は「今後、多くの遺体が一気に見つかる可能性もある」と話す。

 アッタプー県南部サナムサイの中心部にある中学校に設けられた避難所には、8メートル四方ほどの教室に、被災地のタヒン村から逃れてきた40~50人が寝泊まりしている。被災者の代表ソムチャン・サヤナさん(39)は「村人920人のうち、200人の行方が分かっていない」と、目を真っ赤にしながら話した。ダムが決壊してから、ほとんど眠れていないという。避難所を巡回する医師は「多くの人がショックと疲れを訴えている」と語る。

 県の担当者によると、被害を受けた村人の多くはダム近くの避難所にとどまるが、道が冠水していて物資は十分に届いていない。「サナムサイ中心部の避難所に少しずつ移動してもらう予定だが、全てを収容できるか分からない」と担当者はため息をついた。

 

 

 

 

 

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ラオス南部で建設中だった水力発電用ダムが決壊した事故は、行方不明者の捜索活動が難航しており、同国のエネルギー・鉱業相は、ずさんな工事が事故の原因だった可能性があるとの見方を示した。

 ダムは23日に決壊。現場が近づきにくい場所にあり、ラオス当局があまり公式な発表に前向きでないことなどから、正確な死者・行方不明者の数はいまだに分かっていない。当局は当初、死者数を27人と明らかにしたが、捜索活動の責任者は28日、8人が死亡、123人が行方不明になっていると発表。一方、27日にはアッタプー(Attapeu)県の幹部が報道陣に対し「1126人が発見できていない」と発言するなど、行方不明者に関する情報は錯綜している。

 また、12億ドル(約1300億円)の費用が投じられ、韓国、ラオス、タイの企業による合弁事業として建設されていたダムをめぐり、現地では建設基準に対する疑念も持ち上がっている。

 決壊の原因について、業者側はラオスで定期的に降るモンスーンの豪雨だと主張している一方、ラオス国営メディアおよびラジオ・フリー・アジア(Radio Free Asia、RFA)によると、同国のカンマニ・インティラート(Khammani Inthilath)エネルギー・鉱業相は決壊の原因がずさんな設計にあった可能性があるとの見方を示した。

日本人の桃源郷 ラオスにおねえちゃん!

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「あっ、うちのおねえちゃん」と思ったひと。そのひとはきっと血がつながってるんでしょうね! 彼女はラオス人です。

 

 

ラオス。「世界一おだやかな首都」ビエンチャン


ここはラオスの首都ビエンチャンの中心部。バンコクとは比べものにならいほど田舎だ。栄えていない。タラートチャーオからすぐの場所にあるデパート。そのデパートの名前がタラートサオ・モール。建物は小さい。館内は、、。田舎にあるSEIYUのような静けさと薄暗さ。

ラオスで唯一のエスカレータがあるのが自慢。
はっきり、言えば山陰地方の浜田にあるなんとかモールのほうが垢抜けてる。
二階に上がってみるが、やはり何もない。
中国人とミャンマー人が大好きな金のアクセサリーや、スマホショップばかり。長年売れずにホコリを被った商品しか並んでいない。奥には家族向けのレストラン。

オワタッ! 
と思ったあなた。
安心してください。あなたひとりではありません。
しまった、と思ったあなた。商才があります。バンコクから衣類や貴金属をもちこんだら、喜ばれます。

 

 


ラオス 桃源郷を行く
日本人のルーツ 
餅つきはハニ族から伝わった

 

「日本の太鼓に形が似てるぞ」
「味噌と同じ味がする」
「着物が日本と同じで左前だった」
「鳥居が村の結界を示してる」
ラオスを訪れた日本人が口々にしていたラオスー日本人伝来説の根拠。それが遺伝子レベルで証明された。

そして、わたしが発見したのは「餅つき」の風習。日本の田舎で見た餅つきとまったく同じで驚愕した。
異なる点は、臼が幅広なことぐらいで、杵は同じ形。そして、複数の人間が交互に杵をついたり、杵で餅を混ぜるところも同じ。さらに、普通のお餅のほかに、葉に包んだ柏餅を作り出したときにはたまげた!

これは疑いようがない、日本の食文化の原点だった。われわれは、ラオスに留まっていたハニ族のひとたちが、日本にやってきていたことを疑うことができなくなってしまった。
なぜ、山間のラオスから海を越えて日本まで、、。疑問は残るが、ベトナムラオスに国境は、ベトナムの領土が東西に薄く、細いところは250キロあまり。歩いて行けば海岸にでれる。

 

 


ハニ族とは何者?
ミソや納豆といった発酵食品、焼畑農耕の歴史、歌垣の文化など日本との共通点も多い。日本人起源説もあるハニ族ですが、この地が最後の安住の地ではなかったようだ。
明清時代の圧政に再び南へ逃れた支族がいた。ベトナムラオスミャンマーさらにタイへと移住したアカ族と呼ばれる民族。

ハニ族は、何百年もかけて山が連なるこの地に余すところがないほど丁寧に棚田を作り上げてきました。その景観は「大地の彫刻」とも呼ばれる。
稲作を文化の中心に据えるハニ族も、祖先は羌(チャン族)と呼ばれたチベット遊牧民族といわれる。紀元前3世紀ごろ戦火に追われ南下し、6、7世紀ごろから元陽付近に住み着き農耕を始めたという。

だが、ゲノム解析で証明されたのは、それよりはるか昔にすでに日本に渡っていた縄文人(愛知県)にその遺伝子の類似が発見されたことだ。われわれは波のように日本へ打ち寄せていたのだ。

 

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ゲノム解析で証明されたこと

約2500年前の縄文人の人骨に含まれる全ゲノム(遺伝情報)を解析した結果、約8千年前の東南アジアの遺跡で出土した古人骨から得られたゲノム配列と似ていることが、金沢大学の覚張隆史特任助教生命科学)らの研究グループの調査でわかった。縄文人の全ゲノム配列の解読に成功したのは世界で初めて。日本人の祖先が、どこから来たのかを考えるうえで注目されている。

 研究成果は6日付の米科学誌サイエンス電子版に発表された。

 覚張さんらの研究グループは、コペンハーゲン大学を中心とした国際研究チームと共同で調査。愛知県田原市の伊川津(いかわづ)貝塚で出土した縄文時代晩期の成人女性の人骨1体について全ゲノム解析を行った。日本のような温暖湿潤気候の地域では、人骨のDNAは劣化しやすく調査は難しいとされてきたが、最新の研究手法で縄文人の全ゲノム配列を初めて解読した。

 

 

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 この結果を東南アジア各国の遺跡で出土した人骨25体や現代人のデータと比較すると、東南アジアの先史時代の人々は六つのグループに分類できることが判明。そのうちの約8千年前のラオスと、約4千年前のマレーシアの遺跡でみつかった人骨のグループのゲノム配列の一部が、伊川津貝塚の人骨と類似していた。

 日本人の祖先は、約4万年前以…

ラオスのPha Faen遺跡(約8千年前)から出土したホアビン文化という狩猟採集民の文化を持つ古人骨と,マレーシアのGua Cha遺跡(約4千年前)の古人骨がそのグループに分類されました。また,このグループ1に分類された古人骨のゲノム配列の一部は,驚くことに日本の愛知県田原市にある伊川津貝塚から出土した縄文人(成人女性)のゲノム配列に類似していたことが分かりました。さらに,伊川津縄文人ゲノムは,現代日本人ゲノムに一部受け継がれていることも判明しました。

◦さらに現在の日本人(Japanese)も、「伊川津縄文人(Jomon)の祖先21%+またもやアミ族の祖先79%」という数字が出てる。――日本人(Japanese)も二重の経路で古東アジア人(アミ族の祖先)と深く結びつく辺境集団だった。

 


 

●森と村の結界
 ラオスの田舎村の入り口にある門。ごく簡単な造りなのですがどことなく神社の鳥居に似ている。実際上に木製の鳥が留まっているものもあり、鳥居のルーツをここに求める人もいる。

   
ミソや納豆といった発酵食品、焼畑農耕の歴史、歌垣の文化など日本との共通点も多く、日本人起源説もあるハニ族ですが、この地が最後の安住の地ではなかったようです。明清時代の圧政に再び南へ逃れた支族がいました。ベトナムラオスミャンマーさらにタイへと移住したアカ族と呼ばれる民族です。

 

 

 

 

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