ReuterJapanNews’s Dialy

バンコク駐在記者。ヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。国際NGOと連携して国軍の攻撃から逃れる難民を救おうと頑張っています。

太陽のようなベトナム娘は不幸がいっぱい

全アジアに広がる漢民族対 

我々、少数民族の戦い!

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「売られる花嫁」

 河北省の男性に売られたベトナム人女性2人が救出された。2018年2月には中国当局ベトナムと国境を接する雲南省の集落で33人のベトナム人女性を救出、人身売買組織の78人を逮捕した。

 ベトナム国営メディアによると、同国内では2011年から17年までの約7年間に子どもも含め人身売買の被害者は6千人近くに上った。被害者の多くは貧困層で山岳地帯に住む少数民族の女性も多いとされる。

他にもラオスミャンマー、モンゴルの国境周辺に住む女性が狙われるなど被害は後を絶たない。


花嫁webサイト

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国外から花嫁を呼び寄せるビジネスは、年間数百万ドル規模に成長している。

 運営するウェブサイトには、「結婚を希望する」20~35歳のベトナム人女性の写真が掲載されている。このサイトを通じて女性と結ばれた中国人男性は約12万元(約190万円)の料金を支払う。シュウさんはこれまでにいくら稼いだかは明らかにしなかったが、「もうかりますよ」とだけは教えてくれた。

 結婚成立による収入の一部は、貧しいメコン諸国出身の女性たちの家族に送られる。うまくいく結婚も多いが、中にはすぐに危機的状況に陥る場合もある。ミャンマー、タイ、ラオスカンボジアベトナムの貧しい村からやって来た女性たちは、場所が変わっただけで同じく貧しい中国農村部の生活に失望するというのだ。

 それに加え、男性側は年上で離婚歴があるか、中国人女性と結婚する際に必要となる伝統的な「結納」を贈ることができないほど貧しい場合も多い。

国営メディアによると中国各地で昨年の結納は、2万2000~2万9000ドル(約240万~320万円)相当に上っている。



 ナムディンへ帰ったわたしは、中国国境の町、ラオカイではない、東のルートへ向かいました。一度、越境するとベトナムへは入れません。広西省の東興市。この取材が今回の目的です。いわばナムディンはその付録です。

そこから見えてきた景色は、、、。

アジア無敵の花嫁、、ベトナム娘たちの惨劇です。


 

 

chapter1.
ベトナムから売られてきた娘たちが体を売る町
in mainland CHINA


 中国広西省東興市サムカオ地区の高層ビル。
 その中に埋もれるようにみすぼらしい家が軒を連ねる。
 インドネシアの暗黒置屋街カリジョドより少しはまし。
 女が手を振りながら笑いかけてきた。

 疲れきった表情の女、あまりに多すぎる客の相手をしているのだろうか?
疲弊した横顔は白くて美しい。きゃしゃなシルエットが電灯に浮かび上がった。
まだ、10代ではないだろうか?

買ってくれとしきりにせがむ。客がつかないと、女主人に怒られるという。よほど主人を恐れているのか、何を聞いてもちゃんと返事はしない。支払いを先に済ませるとやっと安心して華やいだ表情をみせた。この娘は恐ろしく若かった。

 自分の名前を小さな声で教えてくれた。女主人のいる部屋からは離れているのに、彼女は周囲を気にする。
名前はシー。中国にどうやって来たのか聞くと、うつむいたまま、、。
そして、少しずつ話はじめた。

「あれは2年前のことです。わたしは、ハノイである女に騙されて中国に連れてこられました」。

その経歴はすごかった。簡単にいえば、彼女は1年ほど売春宿で働かされた後、他の売春宿を転々とし、今の場所に流れ着いたという。
つまり10代の半ば恐らく15才ごろに売られたらしい。

 この宿の女主人もまたベトナム紅河デルタ地方ナムディン省出身で、かつて同じように売られてきた身。その後、少女を売る身に転じたのだという。ナムディンについては、ベトナム北部の巨大な置屋街がある「ベトナム 幻の海岸ナムディン」に詳しく書いた。第二章に再録する。海岸の街だが、これといった産業がない、日本でいえば東北地方の漁村に出現する巨大置屋群。

 彼女が今、働いている広西省東興市サムカオ地区(中国)は、農業と煉瓦造りの町。稼ぎは厳しく、生活のために売春に走る者が多いという。おんなたちは、
規制が厳しくなってくると別の町に移っていった。
漂白の旅、、、。


♪あの街、この町、幸せは,,,,,,,,,,,どこにもない。


 ここで働く女性の多くは、他所から移ってきた者たち。騙されて売春宿に売られた者も多く、みな故郷に帰りたがっている。中には病気にかかっている人もいて、他の半額にも満たないはした金で、自分の体を売る。

 彼女たちが転々とした売春地区は中国南部に広がっていたのだ。
ここの他に雲南省、広西省などに同じような地区があるという。どのホテルも売春婦を確保していて、宿泊しなくてもホテル側が女性を都合する。
こういったホテルは、上の階にベトナム人女性を10数人待機させている。さらに、床屋やマッサージ屋が立ち並び、客引きが呼び込みをする。



中越国境の街は国際ハブ港の隣

実は、記者が調査したところ、ベトナムハロン湾に浮かぶ海南島(中国領)の半島付け根が中越国境。
港街・防城港はロシア、北京、上海、ウイグルなど世界へ貨物を中継する国際ハブ港である。
その防城港より、もっとベトナム国境に近いのが東興市である。ここに誘拐されて連れて来られたベトナム少女の売春窟が広がってのである。
国境を越えて初めての中国の街、それが東興。
広西省は広西省チワン族自治州というの正式名称で、少数民族の里。チワン族、ミャオ族、モーラオ、マオナン、ジン、ヤオなど28の民族が暮らす。
これではベトナム少女が紛れていてもわからないわけだ。

 

さらに、問題なのはラオスベトナムの国境。

少数民族にとっては、国境は意味をもたない。

少数民族とはいったい何なんだろう?

大勢民族の圧政に逃れ逃れて、インドシナをさすらい生き延びたひとたちだった。

 

日本人はこの両国少数民族の血が流れている。

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イメージです。美人にもほどがある




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健気なタムちゃん


ベトナム女性の平均身長は153.5cm  この10年間で1cmほどしかのびていない。わたしの友だちのタムちゃん(23)は160もあるからエリートだった。日本語の他に英語もペラペラ。

そんな娘が日本に来ているから幸せなんだと思っていたら、本国では不幸がいっぱい。

タムちゃんはコメダ珈琲で働いている。彼女は太陽がいっぱいの明るい娘さん。幸せになれるかなと密かに応援してるのだ。


Maiちゃんはセブン11で働く23才、時々、泣いていた。セブンは厳しい。彼女も160cm。立派なお城さんばかり日本に来ていた。

そういえばタイのカオサンにある宿のトゥーさんは153cm  バンコクのフォンは155cmぐらい。

いかに日本に来ているお嬢さんは選抜されていたか分かる。

そして、わたしが知り合ったどのお嬢さんもまじめ、そして健気だったのだ。

深く印象に残るほどの健気さって、初めてだった。

懸命に生きている。

みなさんもベトナムの娘さんと知り合う機会があったときには支援してあげてください。

バンコクの嬢とはまったく性格が違います。この違いはどこからくるのでしょう?

でも、怖いことにチン切るよは同じなんですー。

覚悟がいります。





そして、私はついにベトナム娘は騙されたり、拐われるか、謎を解き明かした。だが、それがわかったとしても中国への流れは到底、止められない。


ベトナムは54に上る民族を抱える多民族国家だ。最大の数を有するキン族が総人口約9,250万人のうち約86%を占め、残りは53の少数民族となっている。 

ただし、少数民族の生活水準や経済状況、学業達成、健康状態などは一般的に、最大民族のキン族と比較して、不利な状況にあると指摘されている。

経済状況や学業達成の状況などからリスクにさらされる懸念が大きい少数民族が、人身取引の被害に遭うケースが少なくないとみられている。



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