ReuterJapanNews’s Dialy

バンコク駐在記者。ヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。国際NGOと連携して国軍の攻撃から逃れる難民を救おうと頑張っています。

次元の探検家 天才物理学者ジョエル

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素数ノ謎 第Ⅱ部 

 D=10 謎の数式

 

D=10のDはDimentionsは次元の頭文字、つまり10次元である。一般性相対性理論素粒子の理論を統合したマスター理論はなんと驚愕の真実をわれわれに突きつけた。この物語はドキュメンタリーである。

 

 

 次元を旅した史上初めての人間はフランス人のジョエル・シャークである。彼は学者なのでその明晰な頭脳で旅した。彼は20代にプリンストン高等研究所にいた実在の物理学者。彼の発見は生前、誰も認められなかった。悲嘆にくれたジョエル・シャークはわずか34才で美しい妻を残して自殺した。

以前、わたしは『時間』の探求者たちの話を『天才数学者ガウスと時間の商人たち』で書いたが、次元についてもずっと探求を続けている。

この世は縦横の平面に高さを加えた3次元に、時間を加えた4次元と定義される。20年前には懐疑的なひとも多く、時間をどう定義するかにより、異なった次元を前提にするひとが多く話がかみ合わなかったこともある。

しかし、今の物理学ではわれわれの世界は縦横高さに時間を加えた4次元の世界に住んでいるということは共通の理解になった。

 

 

真実はわれわれの宇宙は11次元である。

今晩、この絶壁に一番最初に取りついた、ひとりの男の話をしよう。彼は昔の見捨てられた理論『弦理論』をひっぱりだして、その当時(1970年代)の物理学者が直面していた難題にある回答を見つけたのだ。

物理学者たちを悩ましていたのは、この世のなかの物質の最小単位『素粒子』の姿と形を問うもので、一般性相対性理論素粒子の理論をまとめ、この世界を統一するマスター理論「万物の理論」を構築する過程で起ったできごとだった。

ジョエル・シャークは、天才的な頭脳をもち、彼の相棒は不屈のおとこジョン・シュワルツ。2人は将来有望の数理物理学者だけが呼び寄せられるプリンストンで研究を行っていた。もっとも頭が柔軟でしかも、多くの研究実績のとっかかりはほとんど26才ごろに起る。

シャークは、アインシュタイン一般相対性理論素粒子の理論を統合すると、なぜが、数式にゼロが現われてしまい、∞無限大という無意味な数値が現われることを解決するのに、弦理論をひっぱりだしたのである。

 

当時の宇宙の法則「アインシュタインの一般性相対論」と素粒子の理論を統合すると、重力=1/距離の数式で表され、距離は縮まると、最後は「重力~1/0」になってしまった。つまり無限∞になってしまう。これでは無意味な数式といえ、その理由を突き止めなければならなかった。

今でこそ超

弦理論はすばらしい発想だと物理学の授業では、教授たちも教えているが、当時はまったく違っていた。うとまれ、嘲笑の対象にすらなっていたのだ。

 1974年5月14日、シャークとその相棒のシュワルツは論文『DUAL MODELS FOR NON-HADRONS 超弦理論』を発表したが、幸先は悪く、学会の反応は冷ややかだった。そして、その理論を決定的な評価を下したのは、「超弦理論が成り立つのが10次元の世界」でしかないことがわかったから。そして、誰も見向きもしなくなった。研究者としての未来に暗雲がたれこめ、見通しは暗くなる一方だった。

 

シャークは故郷フランスに帰ることにした。糖尿病の治療というのが表向きの理由だが、プリンストンでの取巻きの反応に耐えられなかった。彼はパリ高等師範学校にもどり、研究を再開したが、問題はこの世界(われわれが住む世界)が10次元であると数式が示す世界と、現実の世界の隔たりをどう説明するのかという研究に入っていった。

ノーベル賞を2つ受賞し、スウェーデンから帰国途上で亡くなったジョン・ナッシュ博士が残した言葉のひとつ。

彼がリーマン予想を証明するときに考えていた証明戦術は「都合のいい(それが成り立つ)世界を見つけ出し、実はそれが現実の世界と地続きである」と証明する考えだったという。残念ながら、ナッシュ博士は証明したという『リーマン予想の型破りな見方』という講演中に言語不明瞭になり、ひとこともしゃべれなくなってしまった。統合失調症の発症だった。

 

つまり、シャークは型破りな見方をして、都合のよい世界を見つけた。しかし、彼はそれがこの世と地続きであることをどう考えればいいのかを説明できなかったのである。

 

ここからは以前にわたしが研究していたことで説明する。だが、もっとも知性の高い人間で、突破できる実力をもちながら、この証明に挑んだのはジョエル・シャークが世界ではじめての人間である。そして、彼は入り口に立った。

 

初登攀 D=10

エベレストの初登攀はヒラリーとシェルパ族●テンジンである。彼らの前にいくつかの遠征隊と個人が挑んで死んでいる。

シャークもその例にもれず亡くなったが、不都合な世界が現実世界と地続きであるという最初の突破口を開いた人間として歴史に刻まれるべきではないだろうか?

 

シャークはパリの街を徘徊し、この世界のどこに5つ目、6つ目、7つ目、8つ目、9つ、、、の次元があるのか探し求めた。

見えない6つの次元はいったいどこにあるのか?

そのためには仏教の瞑想をしたり、禅に挑んだりした。

だが、彼はある夜、糖尿病の注射を全薬一度に注射して死んで姿でベッドで発見された。34才だった。美貌の妻アンと幼い子どもを残して。

それは世界で初めて『異次元を旅したおとこ』として。

わたしもこのとっかかりに立ち、はるか頭上の峰を見上げ何度

身震いしたことか-。わたしも同じように禅はするが、それは空手で教わった禅である。瞑想もする。これはほんとうに役立つ。数学者がものを考えている姿は、研究機関や学校から離れたところでやっていると、アルコール中毒者に間違われる。それもかなり怪しいひとに、世間からそう見られている。

 

次元を旅するのは強靭な心が必要だ。どうしてかって? 世界があなたを気が狂っているというかも知れない。

で、わたしはこれまでの考え方の経過を簡単にフィルムにまためた。たしかに視聴回数(70000)はそれなりにインパクトがあったせいかあがっている。しかし、世間からは批判的な見方がでている。そこで、やっと解説が書けるかなと思っていたら、現実の世界の方に追いかけられて、ついには追い越されしまった。とてもは詳しい説明は書けそうもない。

 簡単に説明すると、縦横高さに時間を加えた4次元の世界はわれわれが認識できる世界。それに加えて10兆分の1のそのまた10兆分の1の超ミクロの世界に固い殻をもった世界が存在し、それ以上は粒子の最小単位として受け入れられた環のようなストリングは、それ以上は、小さくなれない。

つまり、別の構造のミクロの次元が存在するという説。これは宇宙のような広大なスペースを支配している一般相対性理論素粒子の理論を組み合わせたマスター理論を探す段階で、発見されたもので、10次元が必要だという。

残る6つの次元は、ひとつは重力であろうといわれる。理由は

①下位の次元を支配する

②下位の次元に影響を及ぼすことができる

③高次元は低次元を歪めたり破壊したりする

このような理論をわたしは組み立てた。

それで、この影響を4次元の時空間に影響を及ぼすことができるのは『重力』しかありえない。同時に支配することができている。だが、この重力を打ち破るもう一段上に6つ目の次元が宇宙観測から発見された。

そう、宇宙望遠鏡で観測した結果で、宇宙の果てでは光速の4倍ものスピードで銀河が遠ざかっている。つまり、宇宙の膨張である。

ミクロの次元は仮に縦横高さに加え時間が存在したとして、4つの次元。ミクロの世界には重力は影響しないので、これ以上は積み上げられない。

となると、3プラス4にプラス3が必要になる。重力と膨張にさらにもうひとつ。これは謎だ。

数学者が考える次元はX,Y,Zとグラフの軸に次々と新しい軸を加える方法をとる。つまり、惑星なり恒星が運動する方向は次元が関係しているのだ。

平面なら縦横、斜め上への移動なら高さ(奥行き)が必要になる。さらにそれが3次元球面の表面に張りついたように動けば、自転が加わり5次元になってしまう。

 

 

次元と次元のつなぎ目を突破するような動きが自然界と宇宙には多く存在するが、これは熱の変化によるものや、原子の爆発であったり、強大な重力であったりする。地球の温暖化からメタンハイドレートの揮発が引起され温度上昇が急激に速まるシナリオ、潮汐力が影響するロッシュ限界、ブラックホールなど。

とまれ、3次元の先にまったく別の構造の7次元がある。

ミクロの世界の次元の数3については不明でブラックボックスだが、宇宙のような広大なスペースには、縦横高さの4次元に、重力と膨張に加えてもまだ、発見されていない次元が存在する。

また、膨張という次元を唱えているのはわたしで、それは、別の方向から、つまり、ミクロの次元で起ってできごとが、宇宙のスペースに膨張となって影響を及ぼしているのかも知れない。

だから、これは予想で、ひとに話せばシャークのように笑われることを覚悟しなければならない。誰もがひとより賢いことを示したいのだからひとの説をバカにするのはまっさきにする。

人間とはなんと身勝手な生き物なのだろう-。

 

シャークの説は彼が死んで20年後に、正しかったと認められ現代物理学の基礎になっている。彼の研究の相方(あいかた)となったシュワルツは不屈の闘志で、膝を屈しなかった。その間、マスター理論は誰ひとり推し進めることはできなかった。なぜなら、正しい道を世界が見捨てていたからだ。

 

この状況を打破したのは、オックスフォードの新たな才能グルーン。彼はシュワルツに加勢し、彼の数式が正しかったということを世界の理論物理学者を巻き込んで証明したのである。

これで物質の最小単位は、点のような粒子ではなく、震える弦のようなストリングであることがわかったのだ。まるで地球や太陽がこの銀河の主役ではなく、その惑星運動・周回運動こそがひとつの究極の単位であると言っているようだ。なぜなら、衝突がすべて終わった太陽系は素数の関係をもっている。

その後、わたしはこの惑星運動のなかについに素数の謎の一端を見つけることができた。探しはじめてすでに5年の月日が経っていた。それもなんと2000年もの前の数学者の力を借りてである。

わたしは賢くない。ただ楽しいから挑んでいるだけなのだ。

 

 

 

次元を簡単に説明した図。運動できる軸の角度を変えてあるだけだ。これが数学的な次元の考え方。

 

次元と素数とべき乗計算が綿密に関係している。

では検証してみよう。思考実験だと思って理論を追ってみる。

3次元までは空間、それに時間を加えた時空。この時空は5次元目の重力の影響をもろにうけて歪んでしまう。これはアインシュタインが唱えた時空の概念で彼が生きている間に、重力レンズ効果が確認され、光ですら重力で曲がることから証明された。重力が時間の上に高次元であることはその支配によりわかった。

次に膨張である。ヒックス粒子かもしれないが、理由はわからない。検討すらついていないというのが現状だ。だが、次元学(まだそういう学問の領域は存在しないが)で、これらを含めて引き裂くので、以下の次元を超越していることは確かだ。重力を超えているのは明らかだ。そして、この宇宙の膨張はいずれはわれわれの宇宙する引き裂いてしまい、光のない闇のなかに消え去ると予言している。

そこには永遠の闇があるだけで、やがては時間は存在できなくなる。ガウスと時間の商人たちで書いたとおり、時間とは『物質と物質との関係における変化の経過である』。物質が粉々に砕け散った塵の宇宙には、その後、変化はなくなり時間を知るすべもない。

時間とは、物質があり、その経過で生まれるイルージョンで、人間の時間は太陽と地球の位置関係で測っているものにすぎない。必要があって便利だからだ。誰ひとり、存在しない宇宙にはなお、物質と物質があり、変化する経過があるなら時間は存在できる。しかし、われわれの宇宙はそれすら消えうせてしまうようだ。

 

それゆえ、第6の次元は宇宙の膨張だと結論づけたが、これは天文学や物理学を学ぶ学生のひとは、決して鵜のみにしないでほしい。自分で考えて自ら検証できる説をできれば打ち立ててほしいからだ。

 

数式の予言ではまだ、高次元に余剰次元があるもののそれが何なのか特定できていない。膨張がそうでないとしたら、いったい何なのか? ( 宇宙の形で理論を展開)

 

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 次元を考えていると、その数式がべき乗計算と極めて密接な関係にあることがわかる。2乗は面積、つまり平面(縦横の世界)で2次元。3乗は高さを加えた立体、球体。4乗になるとトーラスが出現する。空間に穴があいたドーナツである。

数式と幾何学は深い関係をもっており、数式は図形になる。一方が不明ならその反対側から攻めるのがオーソドックスな証明法である。フェルマーの最終定理は、この方法で解かれた。

トーラスはどうすればそんな型ができあがるかといえば、球体にひもをつけて振り回せばトーラスになる。

そして、わたしが考えでは、宇宙はこの形状をしているはずだ。急激に膨張する宇宙は球形ではなく、トーラスになる。原子爆弾のキノコ雲を思い浮かべてほしい。さらに曲率が増すと双曲空間の世界に突入する。穴が増えて3つ穴、4つ穴、6つ穴となり、壁の面積が異様に広くなる。

われわれの宇宙にはすでに穴がいくつもの空いている。それも信じられないほどの数だ。はっきり言うと誤解を招くが、ブラックホールは宇宙空間に浮かんでいるのではない。われわれの視覚は3次元にしか対応できないのでブラックホールはあたかも自らの重力で潰れてできた恒星の墓場だと信じられている。

そして、ブラックホールの終末は、あるとき突然として無くなるのだった。つまり、われわれの宇宙を閉じ込めているメンブレン(幕)があるならばそこにつながっており、穴が銀河の数だけ空いていると考えられる。誤解の問題はいつまでもメンブレンの膜につながっているわけではなく、ブラックホールが消えたとき、すべて、別の空間に移動したことになる。いつまでも同じ穴があるわけではない。生きているようにうごめいている。

重力レンズを思いだしてほしい。恒星に隠れて見えないはずの星があたかも、そこにあるように見える様を。もっと究極の重力をもったブラックホールの底はわれわれの宇宙空間で見えるはずがない。3次元空間の生き物である人間にはより、高次元のものを知覚できない。そのすべも見つかっていない。だから検証できずいつまでも推論に過ぎない。

 

 

われわれの宇宙の形は幾何学でいえば穴だらけなのだ。

 

さて、ジョエル・シャークはどうなったかって? 彼の精神は相方のシュワルツの魂に乗り移り、永遠の生命を得たのだ。それを助けたのは、オックスフォードのルーカス教授職グリーン博士であった。歴代、このルーカス教授職についたのは初代がニュートン、最近ではホーキング博士である。時代の第一人者とはそうした仕事ができるひとのことを言うのだろう。

マイケル・グリーンはイギリスの伝統をくむ正統派ジェントルマンである。そして、この仕事ひとつで50年間も彷徨う理論物理学を正しい位置に据えた。その方法も実にスマートであった。シュワルツを助け、超弦理論を救い出したのである。

 最後にジョン・H・シュワルツ博士(カリフォルニア工科大学教授)と彼の不屈の精神に敬意を表したい。誰も成し得なかったことをやり遂げ、禅人未踏の峰D10に旗を打ち立てたのだから。

 

VL=完全数496

 

 

 

 

 

 

 

次元を旅した男  次元の探検家 理論物理学者ジョエルと仲間の冒険

次元を旅した男  次元の探検家 理論物理学者ジョエルと仲間の冒険

 

 

 

習近平首席に15年君臨への道

核を使わず日本を殲滅するミサイル配備済み

 

追いかけてきた現実というのは、隣の中国で国家首席の習近平が国家で過去最高の名誉とされる「核心」という称号を与えられたという情報が入ってきたからだ。

核心は毛沢東だけが許された称号で、それと並び称されるということは習の権力基盤が磐石になり、さらに強気な恫喝的な対日政策が今後、さらに強くなって20年間続くからだ。中国の国家主席は5年と5年に2期が最長だが、習近平の場合は3期15年が視野に入ってきた。そして、首席引退後も生きている限り院政をしき、江沢民以上の反日政策を推し進める。

日本人は知らないだろうが『彼女たちの国境 飢餓性奴隷自由』で取材に北朝鮮のさらに北の中国北朝鮮族の工業地帯を動き回っていたら、日本に向けたおびただしい数の中国軍のミサイルが日本領土すべてをおおいつくしているのがわかった。

そこから日本は領土は弓の形状に見え、札幌から仙台、東京、横浜、名古屋、大阪、広島、博多と壊滅できる。つまりは核ミサイルなしで日本を確実に殲滅できる。

では中国軍はどうやって核兵器を使わず、日本を殲滅する方法を思いついたか、パズルだと思って中国が日本のいったいどこにミサイルを撃ち込むか日本のみなさんで考えてほしい。

 

ヒントは福島です。

 

九州電力原発停止について、国家存亡の危機に口出しできる権限は何もないのに『譲れない一線だ』と近視眼的なことを言ってます。

つまり、九州にいるだけで、情報があまりに足りないからこんな判断しかできないのに、堂々と訴えているわけです。九電に人脈があるひと。九州が福島や広島、長崎にならないようにみんなで説得してください。

 

さらに、すでに書いたように北朝鮮朝鮮半島内に日本を同じように狙ったミサイルを配備。つまり、2重のミサイル発射の軍事列ができあがっている。

 

わたしはこの習のニュースのカバーに走ることになってしまったのだ。

 

 

 

第1の探検家アボットの線宇宙

実は物理学者ではなく、著述家アボットがジョエル・シャークよりも100年前にこのD峰の裾野を歩いていた。

1884年エドウィンアボットは一般向けに「多次元・平面国」という本を書き残した。彼は低次元のホース宇宙という世界に住む住人の話を理論的に矛盾がないものとして描いている。

この世界の基本は、空間次元が1つ、時間次元が1つ。つまり組み合わせがあり興味をひかれたので、ここに書いている。

「ここに住むアリたちは自分の住む国を線の国と名づけている。身体の厚みは押し潰さなければならない。だからそこで生きるには線の身体でないと生きられない。

面積がないのだから、その生物の眼は2つは並ばない。だから、われわれのようには奥行きがはっきりしない。また、頭とお尻に眼が1つづつ付いているかもしれない。

見えるのは、同属の眼だけ。彼の隣に住む住人の眼だけ。決して、ホースから逃れられないので、線宇宙に何人が住んでいるのかもわからない。まったく、退屈な人生だ。

ところが、このホース宇宙が膨張を始めたら、新しい次元が誕生するのである。巻き上げられた次元が生まれたのだ。いやもともとあったのかもしれない。

 

この話は現実の物理学の世界に結びつくのだ。だから、ひとの発想や本を安易に批判してはいけない(理解できないなら沈黙すべきだろう)。

 

この膨張が銀河の袖から袖までの広大に空間に広がったら、さらに宇宙の端から端までの想像を絶する広がりだったら、そこには4次元の時空間があるだろう。

ミクロの極小の世界では見えないが、膨張させれば巻き上げられた時空間が現われる。

 

そして、次の遠征隊は2人のエキスパートだ。

カルーザ・K・ラインは1919年、ついにD峰のとっかりのそばに立った。相棒はクライン。彼らの主張はこうだ。

「この世の3次元宇宙(当時は3次元と思われていた)のほかに、巻き上げられたもうひとつの次元があるかもしれない」。

ここで注意しなければならないのは、線は膨張すれば横と高さの次元を内在しているのだ。

 

カルーザがなぜ、この次元の話をもちだしたかといえば、彼は1次元追加することにより、アインシュタインの従来の縦横高さの3次元に時間を加えた4次元の時空間の一般性相対性理論に、マックスウェルの光の理論を統一することに成功していたのだった。

つまり、空間次元を1つ加えることで、アインシュタインの重力理論とマックスウェルの光の理論を統一し、万物の理論構築に踏み出した。同時にそれは次元とはなにかという、われわれの旅の見果てぬ夢のはじまりでもあった。

 

アインシュタインは回想によると、5次元の円筒世界によって、重力と光の理論が統一されるという考えはこれまで一度も浮かばなかった」と告白している。

 

だが、事実上の学者グループであるカルーザ-クライングループは生きているときには陽の目を浴びれなかった。それは実験で電子の質量と電荷の関係で、測定値と大きく食い違ってしまったからだった。2人の研究には多くの学者たちは興味を失ってしまい、その後60年もの永き眠りに入る。

 

 

 

このページはNGOジャーナリストの協力により、書かれたものです。利益追求の出版社ではなく、難民救済活動を行っています。出版社編集者のご理解を求めます。

 

 

素数ノ謎 解明への大航海: 宇宙の暗号 (NGO japan cyber library)

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地球の外周を測量 王立学術測量隊の冒険ドキュメンタリー

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天才数学者ガウスと時間の商人たち: 時間の正体に迫る

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ゼータファンクションの謎が解けた  素数の謎第2部より 

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ラファエロ・ボンベリのすごい発見が

上下(南北)の軸にiをあたえた

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 ボンベリの複素平面では説明ができない世界へようこそ

上図はこれまでの数学の先端、複素平面にもう1つ軸を加え、3次元立体

 

 

ルネッサンスのころの数学者は、この世界にある数字はすべて発見しつくされ、これ以上は必要ないと考えていた。実は数学は頭脳の探検で、前人未踏の地は無限に広がってはいるが、こと数字については、これですべて説明がつく。説明できないことはないと考えた。

数は0を中心にして一直線上にすべて並んでいる。そのイメージ図のうえに負の整数、少数点、ルートもすべてが並んでおり、右に行けば極大から無限へと広がっている。

 

では分数はどうだろう? 整数の間に等間隔に並んでいる。たとえば、1/2は、1と2の間におけるではないか。

 

さらに、2の平方根、ルート2はおおよそ、7/5だということは知られていた。だが、正確に数直線上におくために、分数にしようとしたら、できないことを発見し、平方根も加えた。

 

整数 負数 少数 分数 平方根 だが、これで数のすべてを説明できない問題をみつけた男がいたのだ。

イタリア人のラファエロ・ボンベリ。彼は数直線にあらたな領域があることを発見したのだ。

 

 

 

その経緯はこうだ。

1の平方根はいくらか?

1×1=1  -1×-1=1

解は2つある。-1×-1=+1 なので-1も1の平方根なのだ。

だが、ここで問題にぶつかった。

では-1の平方根はいくつなのか?

-1や+1ではありえない。どちらも平方すればただの1、つまり+1なのだから。

ここでこの考えを推し進め、数学を完全にするために、虚数という”i”を割り当てたのだ。

そして、iに「-1の平方根はなにか? という問題の答え」という明快な回答をあたえたのだった。

負の概念、つまり-(マイナス)や、平方根という概念はすぐに自然界にそれを対応する例が見つかった。

借金や負債がそうで、平方根は四角の辺をあらわす。

だが、虚数は300年たっても自然界に対応するものが見つからなかった。それで数学者は長いあいだ、眠らせておいたのだ。

 だが、21世紀に入って物理学者たちは、この封印を解いたのだ。振り子などの振動運動を解析するのに、虚数はまさにうってつけだった。専門的には正弦運動と呼ぶが、自然界ではごくありふれた現象で、物理学者がする計算にはなくてはならないものだった。

 

さらに、理論物理学者は量子力学にある振動型波動関数の振る舞いを調べるために虚数を使うようになった。

また、電気技師は振動電流を解析している。

 

 

数はすべて出揃っているのか?

 

これはわたしが見つけた新たな数を表現する3次元整数論である。各国の数学を調べてもないので、恐らくわたしがはじめて踏みこんだ領域ではないだろうか?

代数学で説明できないことがある以上、まだ、何かが足りないのではというのが発端だった。

素数の謎が解明できない以上どのよう数が並んでいるかを調べていると、オイラーガウス、リーマンと16世紀から天才たちが謎解きに挑んでできなかった。そこで、リーマンの複素平面に1直線状にどうすれば、素数の0点の間隔が並べられるをアタマの中で回転させてみた。

それでこのイメージが浮かんだ。複素平面を3次元立体図にしただけだが、ここから無限の未知の数(整数、奇数、小数、分数、平方根、べき数、虚数、無限-以外のもの)を記述できる。

 

 

複素平面を回転させることで、新たなイメージが浮かんできたのだ。それは0点、現実の数と虚数の数と3次元数の直交する点を中心に描いた円と球は、素数の円周長をもつ。

円もしくは球は、0点が一点にあり、その間隔は複素平面なら、当然のように1直線に並んでしまう。

 

 

 

 

 

素数世界の法

そして、そうではないのが素数の法である。

3,5,7,11,13、17は、「1とその数でしか割り切れない整数」だが、11進法の円は、自身の11と素数のかけたものしか決して、円周で交わらない。円周で交わらないとは、同心円なので角度が重ならないという意味だ。

それ以外のすべて整数(素数以外)は、出会ってしまう。

これが、わたしが考えた「素数の本質」である。

 

素数とはつまり「円周上に並んだ整数で、その円周における中心点の0-1の角度が値になる、数字だった」ということ。

 

例えば、素数5は360分の5、つまり、72度

7は360度分の7、つまり、51.4285714、、、

11は360度分の11、つまり、32.7272727、

13は360度分の13、つまり、27.6923077、

17は360度分の17、つまり、21.1764706、

 

97は360度分の97、つまり、3.71134021、、

 

素数の数が大きくなって値は小さくなり、0に近ずくが、決して0にはなれない。マイナスにもなれない。

 

素数以外の整数はその値がかなり頻繁に出会う。しかし、素数は自らの倍数でだけしか出会わないのが最大の特長で、本質である。

これは誰でも素数の円周表が製作できるので、是非、製作していただきたい。円周の曲線を数値にしても、円周の0-1を直線にして数値にしても同じ結果になる。下の歯車のイメージで簡単に製作でき、しかも、歯を刻む必要もない。

無限に存在する素数は、その最大のものはすでに京の位を突破しているが、この方法だと、いくら大きくても簡単にとらえることができる。

可換でない幾何学というイメージがなんとなく湧いてくる。つまり、進法が異なる世界では数学で使う足し算、引き算、掛け算は容易ならざる、混乱に陥ってしまう。

異なる世界の数学の数字では計算が狂ってしまうのだ。

だから、0-1の間隔だけは1直線には並んでしまう!

これがゼーターファンクションの一面である。

 

なぜ、エネルギーの値の間隔が「比較的に均等にあり、飛び飛びになるのか」の謎の一端を垣間見たような気がする。

この考えには根拠がある。2次元上での距離(もしくは時間)を計測するゼーターファンクション(2)の数式は、

 

 

 

円周を周っている惑星の回転運動と同じ。観る方向を変えるだけで、この謎が解ける。地球はほぼ同じスピードで太陽の周りを周回しているが、平面から(太陽と地球が重なる遠点から)見ると、直線状上を入ったり来たりする。最初は止まっているように見える。そして動きだし、ゆっくりだが、中央に近ずくとスピードをます。また中央を過ぎると少しずつ失速し、やがては止まって見える。

だが、別の方向から見るとほぼ等速で地球は太陽の周りを周回している。

 

ゼーター関数のZ(3)=

は、球体の一点からの爆発の衝撃が反対側に到達するスピードではなく、時間ごとに拡大する面積か体積を表しているように見える。

写真 惑星破壊

 

 

ゼーター関数のZ(5)=

 数学的な次元を増やす方法で考えると、グラフのX、Y軸にZ軸、さらに周回してA軸、B軸を加えて考える。複素平面の複素立体を思いだしてほしい。何方向にも軸は存在できる。

自然界の例では、太陽を周回している地球など太陽系そのものを動かしている銀河の渦の運動になる。

 

ここまで考えたとき、われわれの自然界にある素数はほとんど2-11ぐらいで、それより大きな素数はあまり、存在しないことに行き当たる。

 

Z(5)=重力、

Z(7)=宇宙の膨張ではないだろうか。

 

ここで、わかったことは、Zファンクションの(2)がすべての基本で、直線上を行ったり来たりする直線運動は、円周運動に置き換わるということ。例えば、シリンダー内の点火、爆発はクランクを介して回転運動になり、内燃機関が誕生する。

円周運動(回転)は球面運動に置き換わる。

 

 

 

ゼーター関数の4、6,8,10,12は意味がない。4は8と12の代用になり、6は12の代用になるからだ。

厳密に言えば、Zの2、3,5,7、11にしか意味は存在しないのだろうか-。

 

 

ゼータファンクションの謎

 ゼータファンクションとは、整数のように一方向へ無限に続く存在を捉えるために、整数列を円周に置きかえるための数式である。

 無限を有限に閉じ込める方法に『逆数』を使い、わずか円の1回転で、無限の数列を表せるようにした数学上のテクニック。つまり、円周上の数値は時間と距離、それを3次元にした球は、物質と物質との関係の変化にかかる経過を測る数式となる。ロッシュ限界などその例だ。

 

 

 

  編集者の方へ

 素数ノ謎は3部作です。第一巻、話の発端で書評を書いたひとがおいでですが、1巻に書いて下さっては困りっています。人類史上最大の謎がわずか200ページでまとまるはずはないでしょう?

  この作品は世界のジャーナリストの取材した内容をもとに構成しています。この売上はレスキューウイズアウトボーダーズ、国際難民救済活動に充当するためのもので、その人道支援を阻害することになります。

 

彼女たちの国境 飢餓性奴隷自由 原題 北朝鮮アセンディング (Japan Cyber Library)

彼女たちの国境 飢餓性奴隷自由 原題 北朝鮮アセンディング (Japan Cyber Library)

 

 

 

素数ノ謎 解明への大航海: 宇宙の暗号 (NGO japan cyber library)

素数ノ謎 解明への大航海: 宇宙の暗号 (NGO japan cyber library)

 

 

 

天才数学者ガウスと時間の商人たち: 時間の正体に迫る

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天才数学者ペレリマンが挑む 宇宙の形 第1幕: 宇宙の真実の姿とは? (oriental novels)

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宇宙の形第3幕 物理学者の死闘

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宇宙の形第4幕 ポアンカレ峰アイガー北壁の死闘

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素数ノ謎 第2部 ウクライナへの道

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素数ノ謎 第2部 ウクライナへの道

 ジャーナリスト養成なるか 

 

 アルキメデスは当時世界一の国際的学術文化都市アレクサンドリアで学んでいた。そのアレクサンドリアは頻繁に宗教者たち(キリスト教徒、さらにイスラム教徒)に襲撃された。エジプトは当時の統治者ローマ軍に国の安全を委ねていた。しかし、軍事力のない世界一の文化都市は跡形もなく人類の英知とともに消え去った。

 

 いわば現代の中東と北アフリカの『難民たち』が地中海を渡り、たどりついたのと同じ状況だったのだ。死体が10m間隔で打ち上げられた海岸。リビア人の密入国を手引きするブローカーは小さな2層構造の漁船を仕立て、300人からひとり50万円以上の金をとってぼろ儲けをしていた。

船は操船すらままならず、強風と荒波で簡単に転覆した。転覆しなくても、ブローカーはつかまらないよう海岸線が見えると漁船を沈め、海に投げ出された難民はほとんどが泳げなかったのだ。

 

 

 

 

バンコクの昼下がり

チュラローンコーン

 アンジェラを復学させるため、2人でバンコク市内にあるチュラロンコーン大学キャンパスにやって来た。荘厳な建物を目のあたりにして授業料が高そうだなと思い、一瞬ためらった。しかし、1年間の学費は日本のサラリーマンの給料1カ月分より安かった。アンジェラは簡単に復学できた。タイの最高学府は文学部にタイ文化を伝えるためのカリキュラムを開設しており、学内の設備が自由に使えるのでわたしもこのコースに入講する。

それはなぜかって? 授業がすべて英語で行われ、クーラー完備の学内設備がすべて自由に使えるのだ。そして、これから計画していることに必要な人脈がみつかるかもしれない。

 

 東南アジアの首都にある大学は非常に便利でホテルなどの設備などに比べると、価格が1/10で、食事、運動、図書館、クラブ活動など好きなことができる。これに気を良くしたわたしは、バンクーバーの田舎でくすぶっているスコットに、電話した。

彼とは時々、近況を知らせ合っており、アラスカ大学に入るため大型のアウトドアショップのインストラクターのアルバイトをし、学費を蓄えていた。

バイトで1年は学費を払えても、とても続けられそうも無い」と悩む。180センチある男なのに繊細な神経の持ち主は将来、あんたみたいに海外を自由に渡り歩く仕事につきたいとこぼす。

 

「こちらは物価が三分の一だし、おんなの子は毎晩、ほとんど裸で踊っているよ」と教えたのだった。

「うそだ。そんな話は信じられない。かついでるだろう?」

「選び放題。人種の坩堝。タイ娘、中国、ベトナムウクライナ、ロシア、韓国までいる。夜中の2時すぎると裸だよ」。

21才のおとこはこれに素早く反応して、バンコクにやってくる決断をした。

これでアンジェラの英語も上達するし、スコットをジャーナリストに養成できるかも知れない。カトマンズでコンクリートで頭を打ち据えられてから、まともにアタマが働きだした瞬間だった。

アンジェラからは「あんたやっぱりおかしいよ」と訝られていた。それはこの熱帯の街ではいくらクーラーの効いたホテルの室内とはいえど、意識が眠っていることが多い。

たとえ、意識が起きてても、効率的な働きができない。それは、どの国からも占領されたことのないタイ王国からなぜ、世界を揺るがすような研究者が現われないのかということからもわかる。

 いろいろ理由を並べてみても、結局は素数の壁を突破できずに2カ月、3カ月と季節だけが周っていた。わたしはどうやら「ぼーっ」としていたり、ぼんやりしていることが多い。

「ほろ、フランケン博士、口をあけて」。アンジェラにずっと面倒を見られていた。

アンジャラのパソコンにデスクトップにある動画が貼り付けられていた。

彼女の動画編集のセンスがどんなものか気になったので、見たら、なんと、登場人物はわたしひとり。

ほとんど全裸でベッドに寝ていたり、風呂から裸でいったり来たり、そして、食事中に考え事をしながらアンジェラが無理やりタイ料理を食べさせるさまだ。

数学の問題を考えている様子はまるで、虚脱したアホのように見えることに気づかされた。5進法、10進法、13進法を考えていたころに比べ、症状はだんだん重くなっている。アンジェラが最後に撮ったころは5乗のべき計算の世界を考えていた時期だった。

タイ語で解説がつけられていたが、意味がわからないので、コピーペーストし、英訳すると、彼女がとてもその状況を心配していたことがわかった。動画のタイトルは「ダー」。おそらくダーリンの略、穴があったら入りたいほどはずかしい。思わず削除しそうになった。 が、見たことがバレルのでやめた。

 

 

 

極北からきたポーラベア

大学から歩いて15分の距離に学生寮があるというではないか。ホテル住まいの2人にしたら、ここに入れば元を採れるようなものだ。1人部屋のほかに2人部屋、3人部屋、それに6人部屋まである。スコットも来ることだし、2人は勇んで申し込みに行った。当然、覚悟していたが空き部屋待ちで、学期中にたまに空くこともある。そのときは、電話で知らせがくれるという。

このコースの学生は社会人もいる。一般の学生たちはアルバイトに忙しく、様々の国籍の学生が留学していた。わたしが知っているだけで、ナナプラザ向い側にオープンしたばかりのフーターズで、陸上選手の娘が働いていた。あまりに筋肉質なので皆から何の選手だと聞かれるそうだ。ウェザースプーンは100mランナーだった。

「オリンピックにはでないの?」と聞くと、正直に「規定タイムに1秒足りないよ」と笑ってみせた。頭にゴールラインに10mも遅れて走る彼女の姿が浮かんだ。

それだろう。こんな暑いさなか100m走れるだけ偉い。

「ドイツ人の筋肉野郎がわたしのショーツにチップをねじ込もうとするの。そういうのがいやで、ウエートレスしているのに、しかも踊らなければならないのよ。ダンス、観て帰る?」。

せっかくなのでビールを飲みながら待っていると、ウエートレスたちがカウンターの前に一直線に並んだ。楽しそうに笑顔を浮かべて脚を前後に蹴り上げるが、全員照れ笑いを浮かべている。こんな感じ

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まるでYMCA体操だった。健康的すぎて、笑える。

 

レディーボーイの韓国人アンの所在がわからないので心配していた。アンジェラが空手の稽古代にしていて、それがいやで身を隠したのかも知れない。もしかしたら性転換手術に走ったのではと思い、探していた。

それで以前勤めていたソイ・カーボーイにあるCOCKCUTという店を訪ねることにした。午後に空港からピックアップしたスコットの荷物をホテルに置いて、彼の歓迎会を開くつもりで繁華街へ繰りだした。アンジェラも合流する予定だ。

筋肉のお嬢さんとバンコクでの生活を話していたら、

「いま、どこにいる?」とメールが飛んできた。

 

スクンビッド通りのソイ・カウボーイ150メートルあまりの小道には両側いっぱい、女の子が並んで客引きをしている。両手をひろげて行く手を塞がれたり、2人に挟まれたりとうせんぼされる。だがどの娘も笑顔なので、怒り出す客はいない。それでも10m進むだけでも大変だ。原因はスコットである。ヨーロッパや北米からきた白人をタイ人は”ファラン”と呼び、それをお客や恋人にすることはステータスなのだ。

もちろん、禿げ上がってたり、皮膚がたるみきった老人は相手にされない。観ているとわかるが、店の幅4、5メートルの前を通る客がターゲットなら、その前に両手を広げて通さないようにする。手を握って、瞳で妖しく誘ったり、笑顔で踊ったり、脚を絡ませたり、いろんなパフォーマンスがある。

なかには、お星様きらきらと両手を挙げて、満面の笑顔で客の前を行ったり来たり。小柄な娘がやると、見ていると心が和む仕草で誘う。

その娘の店は「ミッドナイト」という店名なので、違うからさらに先を探そうとすると、スコットの腕に全体重をかけてひき止めようとする。しかし、それも店の幅を通り過ぎるとやめる。まるで、アメリカンフットボールの敵陣奥地である。

どうもこの歓迎を受けるのは、客層を各店が絞っているようで、褐色の肌のインド人やバングラディッシュなどのベンガル人は敬遠される。アラブ人もそうだし、中国人も敬遠されるが英語が話せる香港人は別。対称はもっぱらファランと日本人、それもビジネスマン風の男に限られる。

バッグパッカーのような汚い身なりの男は日本人でも欧米人でもこの150mを無視され続け、何度も行き来している。(笑い)

実に現金な通りである。

 

入り口が狭いが、ひとがたむろしているところにその店はあった。間口の狭さを壁一面の鏡が2倍以上の広がりを見せる。店の入り口に何人かの美人が座っている。彼女たちは姿を見せているだけで、積極的な客引きはしない。しかし、これといった相手を見つけると、声をかけたり、通りにでて追いすがる。わたしはアンが写ったスマホを見せて、彼女はいるか聞いた。

「最近は来てないけど、妹が来ている」という。それで奥に入ってが店内は暗くて誰が妹なのかわからない。20人ぐらいダンサーがポールにしがみついて踊っている。

注文をとりにきたウェートレスに、アンの妹を呼んでもらう。カウンターの椅子に座ると同時にスコットはおんなのこに取り囲まれた。わたしの反対側はあたまが少し後退したカルロス・ゴーンに似た男が、ダンサーの脚を気持ちよさそうにさわっている。ビールのグラスにはくちをつけず、夢中でさわっている。

小柄なおんなのこがわたしの椅子とカウンターの間に割り込んできた。狭いのでもう席がないのだ。髪の毛はまっくろで色白な切れ長なひとみ、アンに似ている。だが、彼女は18才ぐらいにしか見えない。名前はアン・キルファ。つまり、安 吉華。彼女の兄はレディーボーイ名に苗字の安を使っていたのだ。

わたしのふとももにはさまり極端に接近した立ち位置で、キルファは英語で兄は「韓国政府から兵役検査の出頭命令がでたの。それで1週間前にソウルに帰ったよ」という。

 

カルロスはみるとお立ち台に肩ひざをつき、ついに踊り子の太ももに手でさすっているではないか。フラッシュライトに浮かぶ男の顔は恍惚としている。

反対側のスコットはおんな4人に囲まれ、胸に手を入れられ、もうひとりに耳をしゃぶられてまっかな顔をしている。さらにもうひとりはズボンのベルトをはずそうとしているが、そこだけはなんとか死守している。

 

「キルファはおんなのこだろう?」

「うん、この店はみんなレディーボーイだけど、わたしはマスコットとしておいてもらっている。ほんもののおんなよ。見る?」

ほんとうに無防備な癒し系というか、ほにゃっとした感じだ。会話が聞き取れないので、ほとんど相手の耳に口をつけて話すようになり、ほかから見ればまるで腕を身体にまわして抱いている。キルファはしきりに「連れ出して」とせがむ。その表情が必死なのでスコットにでようと合図しようとしたとき、背中に殺気を感じた。

 

アンジェラが立っていた。

アンジェラはキルファの腕をつかんでひっぱりだそうとする。キルファはその形相におびえ、身をかがめてカウンターの下を這うようにして逃れる。

「なんなのよ、あの娘は?」

「妹だよ」。

 

素数ノ謎 解明への大航海: 宇宙の暗号 (NGO japan cyber library)

素数ノ謎 解明への大航海: 宇宙の暗号 (NGO japan cyber library)

 

 

 

彼女たちの国境 飢餓性奴隷自由 原題 北朝鮮アセンディング (Japan Cyber Library)

彼女たちの国境 飢餓性奴隷自由 原題 北朝鮮アセンディング (Japan Cyber Library)

 

 

彼女たちの国境 金正恩暗殺計画1-2  連載7

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映画製作は大変だったよ、、。

ぼくはただ映画「金正恩暗殺計画」(注10)の制作に関わっただけ。暗殺実行犯とは関係ない。建設現場のアメリカ製の小銃? おまえが忘れたのかって? とんでもない。あれはホンモンだよ!

 

 

第1の暗殺未遂事件

北朝鮮金正恩第1書記に暗殺者の影が迫っていた。

具体的な事例が伝えられたのは2例、これらが事実であれば、金正恩氏は過去3年間狙われ続けていたことになる。今年は朝鮮労働党創建70年の節目で厳戒態勢下での金正恩氏の野外行動が活発化しているが、一方、北朝鮮からは国内で幹部らの極刑による粛清や公開処刑の情報が増えている。指導者自身の恐怖心が招く恐怖統治。北朝鮮内で“恐怖の連鎖”が深刻化している。

 

 

 第1の事件は韓国紙東亜日報が報道した。発生は約2年前の2012年11月3日だった。報道によると、金正恩氏の現地視察当日朝、平壌市内の野外スケート場など3カ所の建設現場周辺で、外国製機関銃が隠されているのが発見されて発覚したという。

 

 金正恩氏の日程は北朝鮮の最高機密だ。特に監視の厳しい平壌に機関銃を持ち込まれていたことから、「事件の背後には大物がいる」と判断され、「一番有力な容疑者として叔父の張成沢が注目された」(東亜日報)という。

 

 結局、実行犯は捕まらなかった。だが、張成沢氏に対しての尾行などの調査がこのときから始まったという。金正日氏の急死以降、金正恩氏の最側近として隆盛を極めていた張成沢氏だが、このころ突然のように公開行動の姿が消え、韓国では粛清説が流れた。

 

 金正恩氏と一族の警護は護衛総局が担当している。昨夏、この護衛総局の車が銃撃を受けて1人が死亡する事件があったとの情報もある。これは米自由アジア放送(RFA)が伝えている。

 

 不穏な空気が流れる中で2012年5月以降、金正恩氏の官邸、別荘、専用施設30カ所は装甲車100台などが配置された。この警備強化は米国も確認し、米シンクタンク、ランド研究所が2013年の報告書で明らかにしている。

 

 張成沢氏の処刑後、張氏の息がかかった幹部らの一斉粛清が始まり、その恐怖統治は今も続いている。まず第1段階として、張氏の親族や最側近の11人が処刑され大量の幹部が解任・追放された。第2段階では中央組織内の検閲(調査)と処分が行われた。極刑で火炎放射器が用いられたとの情報もある。現在は第3段階が進行中という。

日本で北朝鮮の公式報道をモニターしているラヂオプレスによると、金慶玉第1副部長は昨年7月、幹部の葬儀名簿に名前が上がっで以来、動静報道がない。昨年3月には金正恩氏の観劇に同行し映像も確認されている。だがその後は急激に報道が減り、昨年7月の名簿を最後に途絶えているとしている。

 

 金慶玉第1副部長の粛清が事実なら、張成沢氏に次ぐ北朝鮮の最高幹部の処刑ということになるが、現在までのところ未確認。

 

 

第2の暗殺未遂事件

 第2の事件は、北朝鮮情勢に詳しい東京基督教大学西岡力氏が月刊「正論」(3月号)で明らかにした。韓国の国家安全保衛部出身の脱北者から入手した情報、「2回目は2013年5月、平壌の女性交通警察官が英雄称号を受けた事件だ。いろいろ噂が流れたが。金正恩の車に大型車が突っ込もうとした事件をこの女性警察官が防いだのだ」というものだ。

 

 このとき北朝鮮の公式メディアは女性交通警察官(22)について「革命の首脳部を決死の覚悟で守った英雄」と称賛する報道を繰り返した。「革命の首脳部」が金正恩氏を指し、「不意の状況で英雄的犠牲精神を発揮し、その安全を守った」として北朝鮮で最高の栄誉とされる「共和国英雄」称号を授与しているが、これが暗殺未遂だったとの証言だ。

 

暗殺未遂事件と2013年末の張成沢処刑の関連について記事は触れていない。記事を書いたのは北朝鮮出身の脱北記者で独自ルートの特ダネを書くことで知られる人物だ。発生から約2年後に未遂事件を記事化したことについて「随分前に知ったが、情報源の安全確保のためこれまで報道しなかった」と断った。

 

首謀者は誰?張成沢氏に次ぐ最高幹部の粛清説も

 

 第1の暗殺未遂が報じられたあと、脱北した元大学教授など知識人で運営し独自情報をネット新聞で発信している「NK知識人連帯」が事件を追った。東亜日報報道の約1カ月後、知識人連帯は内部情報として「続報」を報じた。

 

 それによると、この暗殺未遂事件で金正恩氏の厳重であるはずの警備の失態が大問題となった。この結果、金正恩書記室の行事担当部員1人と党組織指導部部長の計2人が死刑に処されたという。さらに書記室、護衛総局行事課、組織指導部行事課の交代人事があったという。

 

 知識人連帯は「張成沢首謀説」には懐疑的で、「金正恩氏の日程は生前の張成沢氏も知り得なかった。書記室が『本日某時から行事があるので明けておくように』と連絡を受けて『ああ金正恩氏の1号行事があるな』と分かる程度」としている。この「党組織指導部部長」とは、日韓両国では党組織指導部第1副部長として知られる金慶玉氏のことで、報道では死刑執行について「昨年10月初旬」としている。

北朝鮮金正恩第1書記に暗殺者の影が迫っていたとの暗殺未遂情報が続々と出ている。具体的な事例が伝えられたのは2例で、これらが事実であれば、金正恩氏は過去3年間狙われ続けていたことになる。今年は朝鮮労働党創建70年の節目で厳戒態勢下での金正恩氏の野外行動が活発化しているが、一方、北朝鮮からは国内で幹部らの極刑による粛清や公開処刑の情報が増えている。指導者自身の恐怖心が招く恐怖統治。北朝鮮内で“恐怖の連鎖”が深刻化している。

 

 

 

 

モランボン楽団 初の海外遠征 

北京講演 突如中止の真相

 

 北朝鮮の人気女性楽団「モランボン牡丹峰)楽団(Moranbong Band)」が2014年12月初旬、中国・北京で初の海外公演を実施する予定で北京入りした。しかし、公演は突然中止となり、彼女らはただちに帰国した。北のミサイルを誇示した公演舞台背景をめぐる対立が原因だったと、韓国紙・朝鮮日報(Chosun Ilbo)が報じた。彼女たちが北京入りしたのは8日。

 

 韓国政府高官の話として、北朝鮮金正恩キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記の肝いりで結成されたモランボン楽団は、舞台背景の巨大スクリーンに長距離ミサイルの発射場面を映すのを中止するよう求めた中国当局の圧力に屈するより、帰国を選んだと伝えた。

 

 同紙によると、中国当局はリハーサル中にミサイル発射の場面を発見。公演の来賓には習近平国家主席ら要人が含まれていることを理由に、その場面を除外するよう同楽団に要請したという。

 

 しかし、楽団は強硬に抵抗。そのため中国側は、習主席その他の高官の公演参観を取りやめると決定した。

 

 これに対し北朝鮮は公演中止で応じたと、朝鮮日報は韓国政府高官の言葉として伝えている。これが初の海外公演となる予定だったモランボン楽団は、開演時刻の数時間前に北朝鮮に帰国した。

 

これ以降、中国と北朝鮮の関係が悪化したという報道が広がりはじめた。しかし、それは表面的なもので、両国は『血で結んだ盟友』というほど、深く結びついており、金正恩氏はすべての核実験とミサイル発射を北京に電話で事前に伝えている。

歴代の中国主席に内定したトップは、その段階(副首席の位階)でまず最初に北朝鮮を訪問する。この両国の関係はミサイル映像程度では破綻しないほど根が深い。

その裏づけは、2016年9月のミサイル発射でも裏づけがとれている。『両国は互いにチェスのコマのように使っている』というわたしの分析は、これに由来する。

 

 

 

彼女たちの国境 飢餓性奴隷自由 原題 北朝鮮アセンディング (Japan Cyber Library)

彼女たちの国境 飢餓性奴隷自由 原題 北朝鮮アセンディング (Japan Cyber Library)

 

 

 

素数ノ謎 解明への大航海: 宇宙の暗号 (NGO japan cyber library)

素数ノ謎 解明への大航海: 宇宙の暗号 (NGO japan cyber library)

 

 

 

NGO JOURNALIST AWARD  ニンバスの子供たち 受賞 japan cyber library

NGO  JOURNALIST  AWARED  2016   

                      WINNER

 THE CHILDREN OF DANBASS

FILMED UKRAINE TODAY

       Japan Cyber Library

                                                http://sky.geocities.jp/japancyberlibrary

                                                                                                   

  ドンバスの子どもたち 砲撃におびえる日々 「わたしたちを爆撃するのをやめて!」怒りをぶつけるアリーナ・ウバロちゃん from ukraine today

 

 

この国が置かれた現状は厳しい。それは北の国境で起こっていた。ミサイルが民家を襲来し、子どもたちが傷ついていた。ウクライナのTVニュース『ウクライナ・トゥデイ』はEU入りを果たし、懸命にヨーロッパの一員として生きようとするウクライナの人びとを追いかけていた。 ドンバスの街はミサイルが飛来し、子どもたちに負傷者がではじめた。まだ、8才程度のターニャは爆撃で家の半分を失った。

「何か不足してるものはある?」 「林檎、マンダリン、キャンディー、チーズ、」食べ物がほとんどないと訴えた。 子どもたちは、ロシア-ウクライナの国境を守る兵士たちを父親にもっていた。 「パパが帰ってくることが一番ほしいこと」という子どもたちが口々にいう。 アリーナ・ウバロバちゃん(5-6才)は、カメラに向かって怒りをぶつけるように訴えた。

「わたしたちを爆撃をするのをやめさせて!  Yatsenyukと Poroshenkoは出て行って!」わずか5、6才の小さなおんなの子が怒りに身体を震わせながら訴えている。 さらに、別の2才の少女は近所の爆撃音を口真似しながら、不安におののいて家のなかを行ったり来たりする。 6才ほどの男の子は表通りを横切るとき、爆撃の衝撃波でビルから大きな壁ガラスが墜落し、下敷きになった。

しかし、彼は奇跡的に生きていた。傷ついた顔でビデオの前でその時の状況を話している。 別の8才くらいの男の子はインタビュアーの『怖くないか?』に答えて、 「もちろん怖いよ。第2地区18番に住んでるけど2度、ミサイルが落ちてきた。火のなかを逃げたんだよ」 「戦争がすぐに終わって、パパが帰ってきて」と子どもたちは訴え続けた。

これはウクライナトゥデイが、制作した映像で大国から独立しようとして苦しむ姿を伝えたわずか3分もないドキュメンタリーだった。 場所はドンバス。われわれはそこに入れるか、検討に入った。そして、キエフだけではとてもこの国のすべてが見えない。                                                                                                   Evan Shintani

       Japan Cyber Library

                                                   http://sky.geocities.jp/japancyberlibrary

                                                                                                    

 

女子高生公開裁判・女子大生は自殺 北朝鮮の人権侵害さらに  彼女たちの国境 連載6(未収録編)

国連調査委員会が公表した北朝鮮の人権侵害に関する報告書によると、金正恩体制下の政策になり、広範囲にわたる「人道に対する罪」が今現在も行われている。

人権侵害のレベルは極めて深刻なレベルに達してしる。

軍隊内や職場内で性的暴行

金正恩党委員長の父親である金正日氏は、「5課処女」という「権力層に仕える女性」を選抜、管理するシステムをつくりあげた。代表的な5課処女といえば、日本でもよく知られている「喜び組」。まさに、指導層が権力を笠に着て、女性を仕えさせ、時には慰み者にする。そんな前近代的女性差別が、今現在も行われている。

 

この問題が複雑なのは、北朝鮮社会が、儒教的で男性本位な特徴があることから、女性に対する性暴力はそれほど問題視されず、被害を受けた当事者の女性も告発できないことだ。軍隊内や職場内で性的暴行の事実が明らかになった場合は、むしろ被害者である女性が侮辱されたり不利益を受けたりするので、女性は沈黙するしかないーーつまりは2重の被害である。

米国映画を見た」という罪状

こうした女性差別は、もはや「女性虐待」と言っても過言ではなく、成人女性のみならず、若い女子に対しても同様のことが行われている。

今年1月には、「米国映画を見た」という罪状で、高校生の男女15人が公開裁判かけられた。現地の情報筋によると、公開裁判にかけられたのは16歳と17歳の少年・少女たちだったという。

そして、悪名高き「政治犯収容所」などの拘禁施設内では、せい惨な人権侵害が常態化している。韓流ドラマを視聴したことが北朝鮮の秘密警察「国家安全保衛部」に発覚し、連行された23才の女子大生は、激しい拷問と、彼女を待つ10年間の地獄のような拘禁生活に絶望し驚くべき行動に出た。

 

韓国ソウルにある「北朝鮮人権情報センター」傘下の「北朝鮮人権記録保存所」によると、北朝鮮の拘禁施設の総計は約480ヶ所。内訳は、「拘留場」と「労働鍛練隊」が210ヶ所、「教化所」が23ヶ所、「教養所」が5ヶ所、「集結所」が27ヶ所、「政治犯収容所」が6ヶ所だ。

こうした拘禁施設で常態化している女性虐待をそのままにしておくことは、国際社会で問題にしなければ解決しないところまで来ている。

 

女子大生は自ら命を絶った

韓流ドラマを取り締まる組織の取り調べに耐えきれず、23歳の女子大生が自ら命を絶ったという。
北朝鮮の人権侵害によって、23歳の女子大生が自らの命を絶つという悲劇が起きた。なぜ、彼女は自らの人生に終止符を打たねばならなかったのか。
 8月6日、米国は最高指導者の金正恩党委員長を、人権侵害の首謀者としてはじめて名指しで明記した。北朝鮮は米国の措置に対し、「外交ルートを遮断する」と猛反発。しかし、いくら反発しようとも、せい惨きわまりない北朝鮮の拷問や処罰の実態の多くは暴かれており、米国の措置はむしろ遅すぎると言っても過言ではない。

赤ん坊は犬のエサに投げ込まれた...北朝鮮「人権侵害」の実態
今回、女子大生が自殺を選んだきっかけは「韓流」と北朝鮮当局の「拷問」。この二つは、現在進行形の北朝鮮の人権侵害を象徴している。
女子高生が見せしめ
 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、北朝鮮の秘密警察・国家安全保衛部(秘密警察)と韓流ドラマを取り締まる組織「109常務」は大々的な取り締まり作戦を行い、現地には殺伐とした空気が流れているという。1月には、女子高生も海外映画を見た罪に問われていた。
そして今年5月、109常務は、清津(チョンジン)市浦港(ポハン)区域南江洞(ナムガンドン)で一人暮らしをしていた23歳の女子大生の家を急襲、家宅捜索を行った。
 運悪く、彼女の家からは韓国映画が保存されたメモリーカードが発見されたことにより悲劇が起こる。女子大生は、保衛部に連行され、激しい拷問を加えられた。そして、10年の懲役刑が避けられないことを悟った彼女は、いとこの美容室から持ちだしたパーマ液を飲んで、服毒自殺を図った。現地情報筋は、彼女の安否を伝えていないが、おそらく死亡したものと思われる。


女性収監者は裸で
 取り調べでは、木の棒で殴打される、鉄線や革のベルトで締めあげるなど無慈悲な拷問が23歳の女子大生に加えられた。彼女にとって、とても耐え切れるものではなく、メモリーカードをくれた友人の名前を白状してしまう。そして、自ら命を絶つ。
 せい惨な拷問によって、友人の名前を白状してしまったこと。待っているのは地獄のような10年間の拘禁生活。彼女が自殺に走った動機が、人生に絶望を感じたであろうことは想像に難くない。 

これだけではない。清津市では3月にも、取り調べを受けていた40代の女性が取調室のある5階から投身自殺していた。

 

彼女たちの国境 飢餓性奴隷自由 原題 北朝鮮アセンディング (Japan Cyber Library)

彼女たちの国境 飢餓性奴隷自由 原題 北朝鮮アセンディング (Japan Cyber Library)

 

 

彼女たちの国境 原題 NORTHKOREA ASCENDING 連載5

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女子大生が拷問に耐えきれず…

 

「電力事情は悪いのに、24時間、電灯がつけられていました。自殺や反乱の動きを監視、察知するためです。食事の量がごくわずかで、塩気がありません。収容者に塩を与えると脱走するという理由です。私は面会に来た家族に食糧と塩を差し入れてもらい生き抜きましたが、ナトリウム不足で出所後に死亡する人もたくさんいます」(ハン・チョンミさん)

 

チョン・スイルさんは、2006年4月に中国公安当局に逮捕された。辺防勾留所に100日収監された後、北朝鮮に強制送還され、穏城(オンソン)の保衛部に護送された。取り調べが終わると今度は保安署(警察署)、労働鍛錬隊、集結所など1年ほどたらい回しされ、2007年3月から2年間、全巨里教化所に収容された。

 

一つの部屋には22人が収容されていたが、8割が脱北者だった。そのほかに殺人、傷害、詐欺などの罪を犯した人もいたが、それ以外には、「中国キャリアの携帯電話を使用した」「韓流ドラマを見た」「韓国のラジオを聞いた」などの理由で収監されていた。

 

韓流に触れただけで、「この世の地獄」と称される拘禁施設に送られるというのもあまりにも理不尽な話だが、過去には、女子大生が拷問を受け、悲劇的な結末を迎えた。

 

国際社会や人権侵害の被害者は、生々しい告発を基に、北朝鮮を非難し続けている。それにもかかわらず、拘禁施設を拡張する金正恩体制には、拘禁者のみならず”人権”という発想が全くすっぽりと抜け落ちているようだ。

後述するが麗しの平壌の高麗ホテルにかつて、モランボンの団員は夜毎、呼び出されては正恩氏の相手をさせられていた。この部屋は「やり部屋」と呼ばれる。相撲部屋ではない、念のため。

 

 

 

 

■麗しい首都平壌と穀倉地帯の飢餓地獄

PyongyanのOLはスマートフォンをつかっている

 

 北朝鮮は2012年4月、金日成生誕100年祝賀行事と「祝砲」のミサイル発射で金正恩氏の新体制を内外に誇示した。ミサイル発射には世界からの21社170人もの外国メディアを受け入れて指導者デビューを飾ろうとした。ミサイルは失敗したものの、首都平壌は高層ビルの建設ラッシュ、その夜空は花火で彩られており「平壌は発展している」などと報じた外国メディアも少なくなかった。

 

 しかし、ジャーナリストで人権活動家の石丸次郎氏らの取材は、その平壌の繁栄が虚構であることを暴き、「人民の生活向上を重視」などと年頭に演説した金正恩体制の舞台裏に迫った。

 

 石丸氏が率いる取材チームが穀倉地帯の異変をキャッチしたのは2012年3月ごろ。以来、中朝国境に出てきた黄海道の住人取材や、チームのメンバーであり石丸氏が養成してきた北朝鮮人記者による潜入取材などを敢行して証言を集めた。

 

 『私の村がもっともひどかったのは2012年4月と5月でした。飢えて全滅した一家もあれば絶望して全員が自殺した家もあった。毎日5世帯、6世帯と死人が出た』(黄海南道、農村幹部)。

 

 『目を覆いたくなるような状況でした。青丹郡というところでは住民の何割が死んだかわからないほど。空腹でおかしくなった親が子を釜ゆでして食べて捕まる事件があった』(黄海道の農村に党の方針を伝達するため域内を回った党中堅幹部)

 

 石丸氏が衝撃を受けたのは、取材した黄海道住民の全員から人肉食の証言が出たという凄惨な事態だという。親子殺人や人肉の密売流通などで、多くは保安部(警察に相当)に通報され処罰されているため住民の間で公然化していたという。

 

首都平壌と軍部を養うため

軍が農民の食糧を強奪

 

 「国中が疲弊するなかで平壌と軍の安定だけは金正恩体制の至上課題だった。黄海道から収奪されたのは、首都再開発事業に全国から動員された学生や青年同盟(金日成社会主義青年同盟)などを養う食糧と、平壌市民への配給用の"首都米"、軍部隊を維持するための"軍糧米"だ。地方幹部や警察など権力側がチームを組んで農村から強奪していた。いったい何を再開発していたのだろうか。後ほど明らかになる。

 

一方、軍用は軍糧米の名目で、収奪は収穫前に田畑に入るケースや収穫後に持ち去るケース、さらになけなしの食糧を隠している住民も、家宅捜索までされて強奪された」。

 

 約20年間、国境取材などで北朝鮮をウオッチし、約10年前から北朝鮮内部に記者を育成、潜入報道を行ってきた石丸氏は、黄海道が5、6年前から軍による収奪が行われていることを突きとめた。

 

 「しかし、2012年から始まった飢餓は明らかに金正恩氏デビューに伴う莫大な浪費によるものだった。新しい指導者が出たのに”軍に配給もない”では体制は保てないため穀倉地帯に負担を強制したのだ。われわれが取材した証言には、銃を持った軍人が脱穀所から食糧をすべて奪取した目撃談や、上部からの命令でノルマを課され暴力的に奪取する以外に方法がなかったと語る地方の党幹部などの話が少なくない」(同)

 

 取材チームは、入手した複数証言の分析から餓死者は数万人と推定した。黄海南北道は中国国境に遠いこともあり、中国への脱出者が全土で最も少なく情報が外部に出にくいという。

 

北朝鮮の食糧事情は好転している?

 

 欧州連合(EU)は2012年秋に北朝鮮に調査団を派遣、食糧事情を調査した結果は「緊急支援は必要なし」とされ、今年のEUによる対北食糧支援は打ち切られている。また国連の世界食糧計画(WFP)と食糧農業機関(FAO)が昨年11月に発表した報告書も2012-2013年の穀物生産予測は前年対比コメ11%増、トウモロコシ10%増で食糧事情は好転したとしている。

 

 しかし、北朝鮮は政治的な理由から調査を捏造(ねつぞう)データでごまかすことが多い。このため慎重なクロスチェックが求められる。「作柄が好転すれば幸いだが、農村への収奪については国際機関が本格的に調査する必要がある」。

 調査を続ける同取材チームのもとに現地からは、国際機関の報告とは全く逆の「今年の不作」の予測と生活の不安を訴える声がいまも相次いでいるという。

 

 

 

 

 

平壌は「貧民窟」が…

首都・平壌まで、廃墟が広がり始めた

 

「華やかなのは平壌市中心部の蒼光通りや栄光通りだけで、東平壌には巨大な貧民窟が広がっていました。真冬だというのに、通りには腐臭が立ちこめている。そして、地区の役場の職員たちが総出で、のたれ死にした遺体の処理をしていた。氷点下20度近い極寒の中、暖房もなく、食糧もなく、ついに首都・平壌まで、廃墟が広がり始めたのです」

 

こう証言するのは、このほど2年ぶりに平壌を訪れた朝鮮族の中国人実業家だ。「平壌だけは欠かさない」としていた食糧配給も、いまやすっかり途絶えがちだという。

 

 

配給ができなくて平壌は実質150万人に

「そもそも金正恩が指導した2009年末の通貨改革の失敗で平壌市民への配給が不可能になり、平壌市の面積を4割削減して、人口を220万から180万に減らしました。それでも配給できなくなったため、今年4月に、さらに市の面積を縮小し、人口を150万に減らした。今回は、ついに100万まで減らそうとしているそうです」。(注2)

 

 

首都・平壌でさえこれなので、地方はさらに悲惨な状況が広がっている。このような大量の餓死者、凍死者に加えて、粛清の嵐も吹き荒れている。韓国の情報機関である国家情報院幹部が明かす。

 

「2015年12月12日に、ナンバー2だった叔父の張成沢・党行政部長を処刑(火炎放射器で)して丸1年が経ちましたが、金正恩はいまだに、張成沢に関係のあった幹部の粛清を続けています。その数は2000人とも3000人とも言われます。張成沢の姉の夫である全英鎮・駐キューバ大使一家、兄の息子である張勇哲・駐マレーシア大使一家も、このほど処刑されたことが確認された。

 

朝鮮人民軍の幹部に対しても、相変わらず粛清が続いています。12月8日には、李炳哲空軍司令官が失脚したことが確認されました」

 

2015年12月17日、そんな不穏な空気の中、金正日総書記が死去して3周年を迎える。遺体が眠る錦繡山太陽宮殿では、金正恩第一書記が盛大な追悼式典を主催し、朝鮮労働党朝鮮人民軍の幹部らを引き連れて出席。偉大な父親の遺訓である「先軍政治」(軍最優先政治)の重要性を、改めて説く。

 

実際、金正恩は2015年12月に入って、1日に砲兵部隊、4日に軍1313部隊、8日に空軍部隊、13日に海軍潜水艦部隊を視察したことが報道された。秋には左足の足根管症候群の手術を受け、40日間も動静が伝えられなかったが、極寒の中、再び旺盛な視察を開始しているのだ。

 

「それはシリアとイラクで猛威を振るっているイスラム国という『新たな仲間』を見つけたからです。北朝鮮に兵器の大量注文が来て、金正恩はにわかに目を輝かせているのです」(前出・国家情報院幹部)

わたしは、この情報の裏づけをとるためピョンヤン入りしたのである。

結果だけを先に報告すると、ピョンヤンの中心部を流れる河、大同江の東側。船橋地区(ノンギョ)と呼ばれ、かつてビール工場などがあったはず。ここが貧民窟が広がっていた。ボロ服を着たひとたちが徘徊しているが、恐らく、地方から食べ物を探しに入り込んだのではないだろうか? わからない。

情報筋によると、すでの2010年3月の地点で、ピョンヤンの配給が維持できなくなり、この船橋地区は唐突に「江東郡」に編入され、配給がなくなったという。ということは、ここの住民ではないか。

 

 

 

 

北朝鮮アセンディング

金正恩の豪華絢爛推戴式

そして”核の冬”がくる!

スーツはロンドンの老舗「スキャバル」製、服地だけで最低1万ドルする。もちろんあたまは「文鎮高島田」、いや、ちがった「覇気カット」で決める。メガネのウエリントンはべっ甲製。この時、33才。

 

北朝鮮の平城で2016年5月6-9日、第7回朝鮮労働党大会が開催された。そこには海外からの要人の姿はなかった。孤立化を深める金正恩政権は中国政府からの干渉を嫌い、ロシアへの傾斜を強めるが、ロシア側からも無視された。これほどロシアのいらなくなった兵器を大量に購入する国はないのに、、。

ショーのクライマックスは4つの肩書きをもつ金正恩氏がさらに5つの肩書き(注1)を推戴し、名実ともに金日成-金日正-正恩と祖父、父と続く独裁政権の3代目を襲名したセレモニーだった。

正恩氏はスーツ姿で雛段に登場した。独特な日本の文鎮高島田の髪型に、メガネのスーツ姿。ビジネスマンの姿だった。それも、海外に伝わっていた肥満した120キロの体躯はこの日のために減量し、あの「覇気カット」と呼ばれる髪型がそれほどこっけいには映らない。つまり、減量には成功したのだ。左足の足根管症候群の手術を受け、40日間病床に伏せていたため肥満体になったようだ。

 

スイスに留学した金正恩氏はヨーロッパの文化を好み、身につけるブランド品、車までEUの品だ。車はドイツのベンツ。特注の防弾ガラスを組み込んだもので自ら運転することもある。

身のまわりのものはすべてヨーロッパ製。これにはわけがある憎き米国の製品はいっさい排除し、国民にも使わせないよう厳命している。ディズニー製品ですらその対象になっていた。ミッキー、ドナルド、熊のプーのDVDを観ただけで、逆さ磔けにされる。ほんとうは収監。

彼がこの日のために人民戦闘服の替わりに選んだスーツは、プーチン大統領もオーダーするロンドンの老舗「スキャバル製」。そして自家用ジェット機もロシア製である。だが、ロシアは意外にそっけなかった。ウクライナとの戦闘など西側で問題を抱え、自国の経済問題で朝鮮どころではない。

国とは名ばかり、ピョンヤンに集ったジャーナリストたちによると、近未来都市のような面と、それではない貧民窟ような両面を併せもつ、つまり40年前の上海のような不思議な街だったという。

つまり魔窟、、、。

地下鉄の駅構内のデザインも一風変わっている。広々としたプラットフォームに高い天井、照明はアジアを思わせる提灯のようなシャンデリアが異国情緒を醸し出す。だが、肝心の電車は一昔もふた昔前のそう、日本の昭和初期のようなものだった。

 

 

イギリスの国営放送BBCは勇敢に”平壌支局”を開設する計画をたて、記者とスタッフを送り込んだ。しかし、この国を取材するのは容易ではない。書けないことだらけ。つまり、北朝鮮側が伝えてほしいイメージと、ジャーナリストが見た現実のギャップ、溝が日本海溝ほど深いのだった。とてもまともな番組などできやしない。

BBCは平壌の病院を取材して、そこでモックアップのように、つまり、北の宣伝映画を制作するのと同じ手法で撮影することを強要される。完成したのがドキュメンタリー「平壌の偽医者物語」。この放送を見た金正恩は烈火のごとく怒った。

そして、BBCは記者、スタッフもろとも北朝鮮国内から追放された。とても残念だが、BBCの予算で北の宣伝映画制作は我慢ならなかったのだろう。せめて1,2年はふんばってもらいたかった。次はロシアのRTにでも支局開設にがんばってほしいところだ。

ドイツの登山家ハラーがチベットのラサに密入国し、ダライラマの教育係と国づくりをした伝記「7YEARS in・チベット」という名作がある。BBCならせめて、「7MONTH ・イン・ピョンヤン」を作ってほしかった。

深夜、この近未来都市(どうも距離は短いらしい)を防弾ガラスを装備したベンツが猛烈なスピードで走り抜ける、運転するのは正恩氏。アップになった覇気ヘヤが関取を思わせる。なんとカーブではドリフトしているではないか。そして、向かったのは高麗ホテルの地下駐車場。ガラガラだ。ここには正恩氏の貸しきり部屋がある。

夜毎、順番でひとりづつ呼び出される北の謎の美女舞踏団「もらんぼん」のおんな。姿勢がいい。美しい横顔。肌、それは透き通るようだ。

彼女の独白

『唄って踊ったのに、、、体重120㌔がのしかかられて、

まるで”罰ゲーム”だわ』。

ひと昔前の「喜び組」と同じ。父、正日氏がやっていた舞踏団”喜び組み”の名前が変わっただけのようだ。韓国の”少女時代”のような位置づけなのかも知れない。平城には春は来ない。冬の次に旱魃があり、そして秋を素通りして、また、冬がくる。

 

極東の沿海州日本海北側)はひとが住まなくって久しい未開地ばかり。魚も自然も豊富だが、北朝鮮が核実験を行っているのが、この沿海州側である。そんなことをしなければ自然豊かな森林地帯で資源開発、観光開発もこれからの土地だった。

 

プーチン大統領もスキャバルをご愛用。だが、ここに登場いただいたのは、アメリカ映画「金正恩暗殺」で映画を非難したときの表情らしい。

 

 

 

ウラジオストクがあの規模の都市になれるのだから、ここに地続きの都市ができればロシア、北朝鮮とも豊かになれるはずだった。つまり、極東の地中海都市である。北、韓国、中国、ロシア、日本が接する国境の街ができれば、それこそがプーチン大統領が望んでいた自由な貿易特区を設けることができた。ロシアはウラジオと、カムチャッカに今春、この政策を打ちだしたばかりで、投資を呼び込もうとしていた。ロシア大統領は喜んで応じたはずなのに。

国境の町はいついかなる時代も生き抜き、かならず繁栄する。それをスイスで学べなかったのが正恩氏の限界だった。冬が過ぎ、旱魃になり、核の冬がやってくる。

 

これからは「元山・金剛山国際観光地帯」の時代だ。スキー場も開くぞ。(注11)

 

 この事態を国連もただ黙ってみたいたわけではない-。

1990年代に入って、国連開発計画(UNDP)の呼びかけで、図們江デルタ開発計画が動きだした。今後20年間でこの地域に300億ドルの巨額な資金を投入して自由貿易地帯をつくり、周辺地域の経済を活性化させる計画だった。

で、どうなったっかて?

 頓挫したのである。

 

 

南北朝鮮の雪解けのとき、観光が再開された金剛山観光は、2発の銃弾で閉ざされた。

北朝鮮の観光地、金剛山(Mount Kumgang)で、韓国人観光客の女性が北朝鮮兵士に銃で撃たれ死亡する事件があった。韓国統一省高官が明らかにした。統一省はこれを受け、同観光地へのツアーを中止すると発表した。

 亡くなったのはパク・ワンジャ(Park Wang-Ja)さん(当時53才)で、午前4時半ごろ、ゴルフコース付近を散歩しているうちに軍の立ち入り禁止区域に迷い込んでしまい、胸部と足を撃たれた。遺体は、軍事境界線近くの韓国・束草(Sokcho)の病院に搬送された。北朝鮮南東部にある金剛山は、1998年に南北和解の象徴として韓国資本による開発が行われて以来、人気の観光地となっているが、銃撃事件が起きたのは初めて。

 

北朝鮮にとっては、金剛山観光は外貨獲得の柱であり、再開を韓国側へ要求している。しかし、度重なるミサイル発射と核実験で韓国側は態度を硬化させた。

さらに、国境付近で地雷が爆破し、一食触発の戦闘態勢に入った。これは両国首脳の対話チャンネルがオープンしていたため回避できたが、地雷一発で戦闘に雪崩れ込む手前まで行ったのである。これは最近の話だ。

 

 

スイス留学時代の金正恩

予測不能でとても危険

中央日報によると

 米国政府が北朝鮮金正恩キム・ジョンウン)氏のスイス留学時代の同級生を対象に過去の行動を追跡してきたと明らかにした。米政府はこのような調査の結果、金正恩が非常に危険で、予測不可能な人物という結論を下したことが確認された。

 

キャンベル前米国務省東アジア太平洋次官補は、CNNとのインタビューで、「米国政府は金正恩の性格を正確に把握するためスイス留学時代の同級生に面談するなど多くの努力を傾けた」と話した。キャンベル前次官補は、「その結果われわれは彼が非常に危険で、予測不可能で、誇大妄想症があり、とても暴力指向的という結論を下した」と述べた。

 

面談対象者と関連しては、「スイスの学校の同級生だけでなく、幼少時の生活を知っているほぼすべての人に接触し会った」と明らかにした。キャンベル前次官補はまた、金正恩北朝鮮を離れスイスにある学校で7~8年間生活したと理解しているとも話した。

 

金正恩は1998年9月から2000年秋まで「パク・ウン」という仮名でスイスのベルンにあるリーベフェルト・シュタインホルツリ公立学校に通い、90年代半ばにもスイスに留学したという程度だけが知られている。そのためスイスの学校で7~8年生活したというキャンベル前次官補の発言はこれよりさらに具体的だ。キャンベル前次官補は米国政府がいつ、どのように金正恩の留学生活中の行動をつきとめたのかに対しては具体的に明らかにしなかったが、その時期は金正恩が権力を継承し始めた2011年12月前後とみられる。キャンベル前次官補はオバマ大統領就任直後の2009年6月から今年2月まで国務省で東アジア太平洋次官補を務めた。

 

キャンベル前次官補は、「年齢が幼い上に極めて暴力的な人物が北朝鮮の指導者という点は米国としては十分に脅威的。今回の張成沢チャン・ソンテク)粛清事件は北朝鮮が正常軌道を進んでいないという意味」と指摘した。特に「中国の大物外交官のうち1人が北朝鮮を『犬のえさの缶詰のようだ』と話して驚いたことがある。その外交官は『缶詰を棚の上に置いて開けなければ永遠に持続するが、一度開けてしまえばすぐに腐ってしまう』と話した」と伝えた。北朝鮮の急変事態に備えなければならないという意味だ。

 

一方、米国務省は16日、張成沢粛清事件を契機に北朝鮮が追加挑発をする可能性に備え十分な備えをしていると明らかにした。国務省のハーフ副報道官は、「米国はいつもそうであるように、北朝鮮当局に挑発行為をしないよう要求している。北朝鮮の内部状況を綿密に注視している」と話した。

 

国務省は前日にケリー国務長官が中国の王毅外相と電話会談したと公開した。ケリー国務長官は、「北朝鮮が野蛮と孤立、無慈悲さの道をずっと進むのか、そうでなければ国際社会に戻ってくる措置をするのかをめぐり選択しなければならないタイミングはまさにいまだ」と話した。

 

潘基文事務総長「張成沢の死刑は人権法違反」=国連潘基文(パン・ギムン)事務総長は国連本部で開いた記者会見で、「状況を鋭意注視する必要がある」とし、「張成沢の死刑は基本的に人権法を違反したもので、北朝鮮国連安保理決議案を順守し国民の生活を改善させる努力を傾けなければならない」と話した。

 

 

では、ここですばらしく改善された金正恩氏の個人資産をバスケットプレーヤーのデニス・ロッドマンさんが解説してくれる。

大衆網は「ロッドマンが暴露、金正恩からの待遇は七つ星クラス、彼はプライベート・アイランドを所有、無数のお付き添い」を掲載した。

ロッドマンは「北朝鮮での待遇は七つ星クラス、国家元首並みの扱いだったという。ロッドマン氏は金正恩第一書記が所有するプライベート・アイランドに招待された。

島にはゴージャスな施設が並び、60フィートクラスのヨット、数十台の水上バイク、乗馬用の馬などがそろっていたという。また金書記の身辺にはガードマンなど数十人が付き従っていた。」と話した。

 

朝鮮中央通信の報道によると、金正恩第一書記は31歳(現在33)の誕生日を迎え、李雪主夫人とともにアメリカのプロバスケットボール・NBAの元選手・ロッドマン氏らによる親善試合を観戦した。ロッドマン氏は試合の雰囲気を大いに盛り上げたという。試合は47対39で朝鮮チームが勝ち、両チームの選手に記念のメダルとトロフィーが授与された。試合の後、金正恩第一書記は選手たちと面会し、「すばらしい試合が観戦できた。米国の選手たちには、朝鮮で楽しいひと時を過すしてもらいたい」と話した。

 

北朝鮮をたびたび訪れている米プロバスケットボールNBAの元スター選手デニス・ロッドマンは、米誌「ドゥジュール」(電子版)のインタビューに応じ、北朝鮮金正恩キム・ジョンウン)第1書記が「(1970年に死去した米ロックスターの)ジミ・ヘンドリックスやドアーズが大好きだ」と明かした。

金正恩氏の超高級クルザー 

クルーザーの価格は870万ドル(約8億3000万円)以上     

どうだ、まいったか!

 

 

彼女たちの国境 飢餓性奴隷自由 原題 北朝鮮アセンディング (Japan Cyber Library)

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素数ノ謎 解明への大航海: 宇宙の暗号 (NGO japan cyber library)

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