ReuterJapanNews’s Dialy

バンコク駐在記者。ヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。国際NGOと連携して国軍の攻撃から逃れる難民を救おうと頑張っています。

新連載 彼女たちの国境 麗しのピョンヤン物語

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第Ⅰ部 麗しのピョンヤン物語 

   1 結界がはられた異質な世界

   2 性奴隷マーケットの値段 女たちの命を賭けた脱出

       3 国際列車で北京 モンゴル モスクワの旅

       4 うるわしの首都ピョンヤンが縮んでいる

       5 北朝鮮アセンディングの舞台裏 

    6 広西チワン族自治省からベトナムプノンペン

       7 サザエでわかった女性挺身隊の脱北阻止と外貨稼ぎ

 

第Ⅱ部 北アフリカから地中海を渡る

    太陽を背にして

 

第Ⅲ部 ナッシュ博士のゲーム理論

    時間経過とともに不利になる

         地球の裏側で手を結ぶ

         Take the Risk

第Ⅳ部 悪魔の辞典

 

  仮想敵国ゲームの真実

 世界の目は、地中海を越えてイタリアの南端、スペイン、そして、ギリシャに詰めかける中東・北アフリカの難民に向いている。特に北アフリカリビアから小型船で定員を100倍も上回る難民を積みこみ、地中海沿岸で船を沈め、逃げ帰る難民ブローカーの極めて残忍な脱出ビジネスに、世界は目を釘付けになった。

だが、これと同じほど凄惨な事件は、アジアでずっと続いているのだ。中朝国境の吉林省の現場から。

 

 中国、ロシア、北朝鮮の入り組んだ国境を舞台に脱出劇は繰り返されいる。延辺朝鮮族自治州、3国の国境にあるこのちいさな州には約190万人の朝鮮族が暮らしている。

ここに北朝鮮からの難民が越境して逃れてきたのは1990年代の中ごろからだ。実は1996-1998年、北朝鮮は未曾有の大飢饉におちいり、国中の人が食べ物を求めて、国内の闇市場をさまよう事態におちいっていた。

「ひとがばたばたと死んでいった。市場に辿りついたら力尽き、そのまま死ぬひともいた。そして、何よりも配給だけを頼りに生きていたひとたちが、家のなかで全員餓死していた」。その数は200万人とも300万人とも言われる。その後の調査では推定350万人にのぼった。

北朝鮮の当時の事情を振り返り、今は韓国で生活している脱北者は、その怒りの矛先を金体制に向ける。

 

 

 

 

ここは中国、辺境の東北農村地帯。

北朝鮮から凍える河を越えて脱出する北朝鮮のひとたちが潜むのは、190万人の朝鮮族が住む「延辺朝鮮族自治州」。首都平壌(ぴょんやん)の人口は200万人とされるから、かなりの人数である。だが、彼らは中国籍でも朝鮮語が通じ、違いは”方言”程度なのだ。

この朝鮮族自治州に入るには、豆満河を渡ればそこは中華人民共和国だ。朝鮮族の小さな農家の集落がいくつも点在する。冬はマイナス30度(※真夏は40°その差70°)にもなる山あいの農家。食べることにはこと欠かないが、中国の平均的な家庭に比べ、収入は低く、どの農家も後継ぎの長男に嫁になろうという中国人女性はいない。そのため、農家は20、30、40才の独身男と両親の3人で農業を営んでいるという状況だ。

そこに現われたのが、冬の凍れる川を越えて逃げてきた、北の女性である。このルートを使って脱北に成功するには、ある共通した戦術がある。

最初に若い女性を送り込む。そして、定着できたら家族の何人かを呼び寄せ、そこからさらに別の隠れ家へ移し、北京にある韓国領事館やUNHCR国連難民高等弁務官事務所)にかけ込む。

さらにチベットの国境を越えるルートも存在する。だが、現実はそうなに簡単ではない。韓国大使館では実際には追い返される。週に数家族が古い情報をもとに韓国大使館にかけこむが、大使館側も軍のハイランキングの関係者など情報価値のある人間しか認定しない。多くの家族が門前払いされている。

 

北の女性は美人が多いと言われる。切れ長の目、キメ細かな肌。日本人に比べ歯並びがきれいだ。農家にとつぐ嫁日照りに悩む、男たちはほとんどが一目ぼれで結婚を決意したという。

なんと言っても、逃げてきたのは北朝鮮の軍事施設、造船所や軍人家族の女たち。配給だけに頼ってついに餓死者がでるほどの困窮した状態から、脱北を決意したひとたちである。ことに、結婚していても夫に先立たれ(実は北朝鮮では夫が事故死や投獄が多い)、配給が無くなり、一家が苦境におちいったケース。そのなかに未婚の娘も大勢いる。

北の女性がなぜ、越境した中国の農村で迎えられたかはさらに深刻なわけがあった。1979年に中国政府が導入した”一人っ子政策”が進み、女子が男子に比べ3000万人も少ないという歪んだ人口構成が生まれた。農家の子どもは後継ぎの男ひとりしかいなかったのだ。

 

20代、30才前半までなら、嫁入りがかなったのである。だが、聞く話によると、タチの悪いブローカーにつかまると、強姦されたあげく、漢民族相手の娼婦として売り飛ばされる。わずか身体を1日ぶんの食料にも満たない値で売られるひともいた。

この人身売買は地元の中国でも問題になり、中国人のモラルあるひとたちは彼女たちを助けようとした。なぜなら、ブローカーの言うことを聞かないと、中国当局に密告され強制送還されるので、どんなに酷い仕打ちを受けてもいうことを聞かざるを得ない弱い立場にある。

 

北朝鮮で生まれ育った世代は、識字率は100%といっていいほど初等教育は受けている。しかし、高等教育にいたっては1985年以降から悪化している国内経済の影響から受けられないひとが多い。さらに世界の情報からまったく”隔絶された異質な空間”に生きてきたのだ。

それがどれほどすさまじいものか、最初は脱北者からの話を聞いてもそのまま信じれる状況ではなかった。まず、韓国について。

「まちは貧しくコッチョビ(浮浪者)があふれている。それに比べわが国はなんと恵まれていることか」というのは、北が教え込んだ宣伝文句だったとは-。韓国にやってきた北のひとたちは、中国よりさらに進んでいた韓国の首都ソウルと経済力、IT技術に驚愕し、自分の国がどれほどの嘘をついていたかを知ることになった。

それは隠し通せないほどの貧富の差だった。脱北者はまず、ハナ院という韓国での生活に適応できるよう、教育施設に入ることになる。しかし、それは地下鉄の乗り方とか、韓国の習慣、パソコンなど職業訓練など、いわゆる生きて行くために必要な知識を得るためにすぎない。そして、韓国定住資金として、約350万円の現金が支給される。いわば、文字通り地獄から天国へ行くほどの開きがあったのだ。

1996年ごろから脱北者たちは増えはじめ、年々増え続けている。平均すると年500人程度。これはあくまでも脱出に成功したひとの数でおそらくその2倍のひとが北朝鮮に送り返されている。初犯の場合、労働鍛錬隊コパックに入れられ、昼間は労働に駆りだされる。ここには中国から収監された者のほか、職場放棄した者が思想再教育を受ける場のようだ。期間は1カ月。

しかし、もっと重い刑(主に男性)は牢獄に2カ月間収監され、その間に与えられる食事はトオモロコシ30粒が入ったオモ湯だけ。これが日に3回。当然、栄養失調になり、やがては深刻な飢餓状態におちいる。そして、体力が衰えた者から次々に死んでゆく。生存率は50%という。

中朝の密輸業者から、北のひとたちは「犬でも白めしをたらふく食っている」という話を聞き、それが本当ならわれわれよりはるかに豊かなのだと眉唾ながら思ったそうだ。

1996年からの大飢饉により、軍人たちも家に帰るよう指示される。国家財政もひっぱくし、軍に配給さえなくなった。当然、工場従業員も解雇され、特権者層を除いて、生活する手段を失ってしまう。

最初は家財道具を食料に換えたり、着物や装飾品や骨董品などを闇位置で売り、とうもろこしなど食料を手に入れていた。それも1年が限度である。そのころはまだ鉄道、バスは走っていたがやがてはバスさえも走らなくなった。ひとびとは数人で車を用立て、何人かで闇市場へ、食料を求めて旅するようになる。

 

咸鏡北道(ハムギョンブクト)での警察内部の情報によると、「保安員(警官)は本来、国から充分な配給をもらえることになっている。国の規定では、コメ7割に雑穀3割を混ぜた配給がもらえるはずだが、規定どおりにもらえた試しがない」と語る。

配給は、半年分を一度に受け取るが、コメではなくトウモロコシの粉だ。それも、運搬過程で横流しされ、手元に届く時には、3分の2に減少。さらに、半年分を受け取ったところで、長く保管できない。

そこで、保安員(警察官)は違法とわかっていても、もらった配給のほとんどを市場に横流しする。しかし、市内の他の保安員も同時に受け取り、同時に横流しするため、安値で買い叩かれる。そして、収入も食糧もない保安員の家族は、たちまち飢えに苦しむ羽目になる。実は咸鏡北道には3000人を超す最大規模の収容所が2つも確認されている。

この収容人数は尋常ではない。

 

 

 

どこで食料が出回っているか闇市場の情報を仕入れると、一家の主が親戚や知人から売れるものを集め、雑穀を背負って帰ってくるのを家族は待っているのだった。しかし、買出しのひとも行き倒れたり、収監されるようになった。

理由は軍人たちも飢え始めており、雑穀袋を背負った一家の主から力ずくで、食料を奪う。なかに軍人と争ってそのまま収監されるひとが出始める。食料を手に入れる手立てを失ったひとたちはこのまま餓死するよりは、もっと北へ逃れた方が生きのびるチャンスがあると考えるようになった。

 

 

 彼女たちの国境

彼女が旅した極限の1万km

麗しのピョンヤン物語

北朝鮮アセンディング

ジョン・ナッシュ博士のTheory of Gameで紐解く

仮想敵国ゲームの真実

10月10日 刊行

 

 

彼女たちの国境 飢餓性奴隷自由 原題 北朝鮮アセンディング (Japan Cyber Library)

彼女たちの国境 飢餓性奴隷自由 原題 北朝鮮アセンディング (Japan Cyber Library)

 

 

 

 

素数ノ謎 解明への大航海: 宇宙の暗号 (NGO japan cyber library)

素数ノ謎 解明への大航海: 宇宙の暗号 (NGO japan cyber library)

 

 

 

 

北朝鮮の核ミサイル搭載原子力潜水艦 ナッシュのゲーム理論で読み解く  

日本急襲 時間が経つと不利になる日本

 

ナッシュのゲーム理論で読み解く

北朝鮮・中国は互いに連携している」l。l

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 北朝鮮の核搭載ミサイル開発が危険水域に達した。既報のとうり、旧ソ連邦の原子力潜水艦の技術を獲得し北朝鮮は、核兵器で日本の全都市を攻撃可能になる。

北朝鮮の仮想敵国は韓国、日本、アメリカである。このアメリカの核の傘に入る日本、韓国が最も危険な状況に陥っている。

実は北朝鮮を攻撃する国は世界にどこにも存在しない。金正雲が自らの独裁体制を維持するためだけに、緊張関係をつくりだしているのだから。つまり、本質的には数学者アラン・チューリングの半生を描いた映画「イミテーション・ゲーム」である。だが、核は実在しており、そのボタンには指は乗っている。

 

北朝鮮は韓国とロシア、中国と国境を接しており、日本とは日本海を挟んで対峙する。戦争に入るという緊張状態で現体制を守ることに汲々としている。

 

現在に置かれた状況をジョン・ナッシュ博士の「ゲーム理論」戦争版で紐解いてみたい。

 

ゲーム理論は経済学、自然科学から戦争戦術理論までに応用される数学理論で、ナッシュ博士にノーベル賞をもたらした応用範囲が極めてひろい戦術組み立て理論である。

実は日本が第二次世界大戦で比較的、簡単に連合国に負けたのは、暗号理論、ゲーム理論の2つの数学分野で決定的に西側に遅れていたからだ。日本軍はこの理論にまったく学習してないことはゲーム理論を扱った軍事教科書に掲載されている。

 

 

 

北の核問題の登場メンバー

北朝鮮、韓国、日本、アメリカ、中国、ロシア。この6カ国は、現在の緊張関係から、それぞれが最大の利益を得たいところからこのゲームはスタートする。

ゴールはそれぞれ異なる。北朝鮮は核の脅威を武器に経済援助を勝ち取りたい。自国民に北が偉大な指導者により、勝利を勝ち取ったことを世界に知らせたい。日本、韓国、米国は核施設を廃棄させたい。経済援助はするが強請体質を見直すこと。日本に至っては、現状は防衛すら放棄している。

 

 

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北朝鮮 金正恩は独裁体制を維持したい。経済援助を勝ち取る

韓国  予測不能な戦略をとる金正雲を排除したい

日本  戦争に巻き込まれたくない。最初に北の核の被害に

米国  イージス武器システムをすり抜ける核潜水艦に神経

中国  この状況を利用した、尖閣諸島など海洋で実行支配へ

ロシア 軍事兵器の大口購入先である北を支持 武器技術供給

 

互いに利害が異なっており、日本はオリンピックどころではないことはない。ここからすぐにしなければならないことがひとつだけある。できることは損害を最小限にすること。

 

それは日本国内にある原子力発電所の稼動停止である。福島でもう日本人は全員懲りているのに、なぜかまた稼動させたい愚かなひとがいる。電力コストは死ぬほど安い水準で将来的にもっと下がる。本当だ。別記事参照(シェールガス革命の記事参照)

 

 

 

先攻は北朝鮮

◇韓国を実攻支配したい。米軍がすぐ背後に控えているのでできない。核の威力を見せつけ有利な状況で経済援助など交渉の舞台に米国を引き出したい。

しかし、それは金正恩体制が崩壊する危機を免れるための緊張関係の演出であり、そもそも、あるのは正恩の父親金正日体制で連れ去った日本、韓国人の返還問題だけ。それ以外は何もない。

本質は金正恩の独裁体制の引き締めのために絶えず日本、韓国、アメリカを挑発し続けなければならない政権構造にある。

 

ゲーム戦術には、純粋戦術一本槍では勝てないことが証明されている。そこで、相手に手のうちを読まれないために混合戦略を採る。つまり、ポーカーでいうブラフ(はったり)も必要となる。戦術を読まれることがもっとも愚かなこと。

金正恩の「予測できない攻撃的な性格」というのは、そうしなければ、無視され続けるからだ。だから、何度かに1回は、緊張を極度に高めるすれすれの攻撃を織り交ぜている。

金正日死後、最初に韓国の静かな孤島を突然、攻撃開始したのもその戦術の一環である。島民は平和な島が総攻撃されて、平和ボケから目が覚めたという。韓国はもっと緊張感をもっているのは「シルミド」という韓国映画を観るとわかる。これは韓国船級協会の当時の東京事務所代表が薦めてくれたものだ。

 

 

◇日本、韓国の立場

日本、韓国は国の指導者として金正恩の統治体制を疑問視しており、特に韓国は「予測不能な金正雲の性格から、いつかは示威行動を超える攻撃にでる」可能性を危惧している。

日本海と本州を超える弾道でミサイルを発射するが、計算どうりにはいかず、本州を攻撃したあとに、「あれは事故だ」と中国側割って入る策略を打ってくる。攻撃後に中国が仲介役のふりをして、最大の利益を獲得する。日本は攻撃され損になる。

つまり、韓国では戦火は開かず、日本に被害がでる可能性が極めて高い。

理由は簡単だ。安部首相が「不戦の誓い」を行っていることを愚かに奥さんが、世界に公表してくれるほど平和ボケしているからだ。「攻撃してください」と言っている。

国民はすでに日本の首相になる人間は戦争回避能力をもつひとしか選ばない。それをわざわざ、首相の心のうちを主婦が語りだし、手のうちを見せるのはあまりに愚かだ。

反撃しない。反撃するとしても3クッションぐらいはあるので、攻撃しやすい日本に照準が絞られる。その間に和平工作を進めれば、平壌は反撃されないかも知れない。中国が楯に入ればその通りになる。

 

◇中国の立場

動かなくて静観するのが一番。アメリカがこの問題に神経を使っているときに尖閣南沙諸島の海域を支配にでたい。日本がもう一度、東日本大震災の被害を受けることは利益にかなう。東光ようかい(機会を待って力を蓄え、勝てるときに勝負にでる)を胸に秘め、ことあるごとに海洋を実行支配を進める。中国国内の経済停滞を海洋資源開発と漁獲資源で補わないと、13億人を養えない。2049年までに世界の覇権を獲得する。それ以外のことは考えていない。

 

◇ロシアの立場

西側の経済封鎖がボディーブローのように効いて、ロシア国内の経済は悪化の一路を辿っている。こんな時期に武器購入先であり手なずけた北朝鮮は、自国ロシアの利益をもたらすチャンス。それより、ウクライナ情勢の方が優先である。そして、シベリアの資源開発を進めたい。そのためにはウラジオストクカムチャッカの人口減少に歯止めをかけたい。

 

 

日本が、この北朝鮮の戦争ゲームを阻止するのは、ロシアか中国のいずれかを味方につけることである。だが、良く見ていればわかるが、この2つの大国は静観するのが一番の得策で、利益を最大にできることを知っている。

だが、どちらかに働きかけるとするならば、、、。

 

 

正解はロシアである。実は中国の現体制の12人の共産中央委員会メンバーは、現体制維持のために、北と同じように仮想的国ゲームを進めている。このため、北朝鮮の危機を排除できたあとに、もっとやっかいな中国の挑発が今後も50年は続くだろう。本当だ。(別記事)

 

ではどんな戦術をとるべきか?

ロシアと極東開発について米国、韓国、日本の3国でカムチャッカウラジオストクに今年、プーチン大統領が設置した自由港、経済特区に3国合同の投資プログラムを置く。米日韓の3国合同で足並みを揃えたコンソーシアムでなければ意味がない。

これまで、サハリン沖などアメリカが独自に、ウラジオでは日本と韓国が個別行ってきたが、互いに国境を接している(実はカムチャッカの対岸はアラスカである)このラストフロンティアは、EUが抱える難民問題を解決できる奇策になりそうだ。奇策とは奇抜だが実行できる平和的解決策である。ロシアは何も政治犯や囚人にこのシベリア開発に送り込まなくても、道は拓けるかも知れない。ロシアのウラジミール・ポーチン大統領が旧ソ連邦の原子力潜水艦と核開発技術者を平壌から引き返すように仕向ければ、危機は少し遠ざかる。

 

 つまり、3対3ではなく、2対5へ持ち込むのが日本がとるべき戦術になる。2対5の5は米、日、韓、ロシア、EUである。

日本は米国、韓国、ロシア、そこからEUへと繋げれば、相手の情報をもとに、先制攻撃できるようになる。だが今の、日本の外務省にその情報を集める能力はない。以前、わたしはそこに取材に入っていたし、防衛庁の本部でトップにインタビューしたこともある。

 

 すでにIS(イスラム国)の攻撃を逃れた難民救済に日本は3年間で巨額の資金提供を発表したばかり。さらに、核攻撃回避のためにロシアへの出費は気が重くなる。できることは、日本国内の原子力発電所の稼動を止めるだけ。被害を最小限にすることだ。

それ以外に最適な戦術は存在しない。安部首相の奥様に期待したいのは日本の首相官邸の情報を世界に暴露することではなく、原発の停止を呼びかけることです。国民の不安を拭いたいという気持ちはわかるが、首相の考えを公にするのは本人が報道官の仕事。時期があまりに悪すぎる。

かなり、大きな地震が世界規模で2カ月おきに起きている。頻発している。イタリアの地震は規模が小さかったが、それ以外は100人規模の死者がでている。南海・東南海地震が早まるかも知れない。こんな情勢で誰が四国の原発を動かしたいのだろう?

 

ドイツからの警告

ドイツから警告が届いた。それはEUの難民政策に巨額な援助を申し出たお礼だ。それによると、オリンピック開催時前後に、中国と北朝鮮の挑発的な攻勢が繰り返し行われ、常套手段になると。日常的に行われる。わたしはもっと早い時期に起こると見ている。米国の大統領選前に、北朝鮮は一段と核ミサイルと原子力潜水艦による挑発を加速させる。そして揺さぶるように中国は実行支配海域の拡大を図る。

 

これですべての謎が解けると思う。この2国は互いをチェスのコマのように使っている。つまり、北朝鮮と中国にとっては米国大統領選挙、決戦時にもっとも苛烈な攻勢を仕掛けてくる可能性が高いのだ。そして、最悪のシナリオではわれわれは4度目の被爆国になる。

平壌と北京は直通の鉄道ダイヤが存在する。この2都市の距離は西側からみるよりも、もっと近いのだ。すぐ目と鼻の先。平壌への核攻撃は、北京が楯になる。

 

 

われわれができることは、①国内の原発の停止 ②首相官邸の情報収集能力の改善 ③2国の攻勢を前もって自国で分析できるようにする(外務省の現地駐在員と組織レベルを引き上げる) ④被爆を想定した首都機能の移転先の決定 ⑤それ以上は公にできない。

 

 

この記事はドキュメンタリー「素数の戦術理論-素数解明への大航海第2部」のオリジナル原稿です。中国は最近まで、友だちの国で、お互いに尊敬の念をもって接してきましたが、江沢民習近平体制へとバトンが継承され、日本を敵国視する宣伝を続け、急速に関係が悪化しています。

日本の沿岸警備隊に相当する海上保安庁が、以前、日本海北朝鮮哨戒艇(12メートル)と海上で戦火を開いたとき、戦力で圧倒的な優位な日本が、信じられないほど無様な防戦ぶりだったことを平和なときだったので新聞記者は報じなかった事実があります。

この問題は、放っておけば放っておくほど、時間経過とともに、日本は不利になり、被爆する可能性が高くなるゲームです。

 これは架空の問題ではなく、北の立場にたった場合の戦術は

①標的に日本を選択する

②北京には前もって(演習という名目の)攻撃を予告 

③米国に反撃される前に中国が楯に入る 

④米国大統領選挙(ポリス不在時)に攻撃にでる。もちろん副大統領に核ボタンは渡されるが、経験値で決断は優柔不断になる時期を急襲する。

 

9月1日の段階では以上のような分析に落ち着く。そして、米国が反撃にでた場合、中国が戦争仲裁に入り、結果はどちらに転んでも、「中国は戦争を仲裁できる国」のイメージを世界に与えることができる。

 

 

 

参考文献 ゲーム理論 ジョン・ナッシュ、世界で最も美しい理論 ゲーム理論ほか

 

用語解説

イージス武器システム

 イージスとはギリシャ語の楯のこと。ミサイルを空襲で撃墜するレーダーと迎撃ミサイルの複合システムを護衛艦に搭載。日本はすでにイージス武器システムを搭載した護衛艦(日本の名山の名称を使用)を日本海側に配備している。

 

素数ノ謎 解明への大航海: 宇宙の暗号 (NGO japan cyber library)

素数ノ謎 解明への大航海: 宇宙の暗号 (NGO japan cyber library)

 

 

 

大英帝国の落日 スコットランド、北アイルランドが反旗

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大英帝国の落日

スコットランド北アイルランドが反旗

 

EU(欧州連合)からの離脱を求め、国民投票で勝利したイギリスに激震が走っている。EUからの離脱を求めるひとたちは、「イギリスの主権を取り戻したい。欧州連合に追従していては、治安と雇用さえ守れない」というのが国民投票の趣旨だった。

ところがこの問題は、大英帝国の根幹を揺さぶる”パンドラの箱”を開けてしまったのだ。北アイルランドスコットランドが再び自由を取り戻し、自分たちもイギリスから主権を取り戻したいと考えていたからだ。

北アイルランドは「EUにとどまりたい」が55.8%を占めた。そして、彼が望むのは隣国「アイルランド」との併合である。これがもし実現すれば、イングランドスコットランドアイルランド3国は、まるでバルト3国のような小国に逆戻りする。

スコットランドのEU残留支持率は62・0%に達していた。イギリスの北部を占め、面積で1/3を占めるが気候が厳しいため人口は530万人しかいない。イギリス国民の10%しかない少数民族となっている。

1707年までイングランドと覇権を争い、血で血を洗う生臭い闘いを繰り返してきた。スコットランド人が決して忘れられない事件は1587年2月8日の美貌のスコットランド女王メアリーの公開斬首刑である。

この時代のスコットランド人はイングランドに蹂躙されるぐらいならフランス王太子フランソワにメアリー王女を嫁がせて、連合を結ぶ道を選んだほど憎しみを抱いていた。残念ながらフランス王太子フランソワは若くして病死。スコットランドフランス王国の後ろ盾を失ったのだ。

フランソワはメアリーが16才になったとき、フランス王を戴冠し、メアリーは名実ともにフランス王妃・スコットランド女王を戴冠した。それはスコットランドの人々が心から待ち望んだ栄光の未来だった。

実際にはスコットランド女王は、謀反の容疑でイングランド軍に収監され、首をはねられている。その首謀者たちの残忍極まる公開処刑セレモニーは今も語りつがれる。

容疑は「イングランド女王エリザベスを殺害せんと企てた」というものだった。斬頭台にのぼったメアリーは静かに手足を伸ばし、「わが終わりこそ、わが始めなり。主よ。御元にまいります」と、繰り返し唱えた。ブッチャー(処刑人)は2度、斧をふりおろした。

それでもわずかに首はつながっていた。そして、3度目で切り離された。メアリーの首は切り離されても、唇は動き、15分も震え続けた。

 

 「わが終わりこそ、わが始まりなり」。

 

イングランドへ反旗を翻したスコットランド人への処刑はもっと残忍を極めた。スコットランド人貴族のバリントンは陰部を切断され、それを見えるように前かがみにさせ、ブッチャーが腹を切り裂き、内臓をひだすところを見た。さらに生きながら首を含めた四肢を5つ裂きする方向に馬が走ったのである。スコットランド人の貴族たちの仲間6人が次々に処刑され、ロンドン中の鐘が鳴り響いた。

 スコットランド自治政府のスタージョン首席大臣(スコットランド民族党)はイングランド離脱を念頭に住民投票を実施する方針を固めた。

 

アイルランドについては、すでに書いているので合わせて読んで下さい。現在、素数の謎 解明への航海の第2部、宇宙の暗号の取材で起源前1世紀に誕生した宇宙カレンダー、アンティキティラを制作した人物、ヒッパルコスの周辺を調べています。しかし、そこでわかったことは人類が約10世紀も失ってしまった学問の積み重ねでした。アンティキティラに隠されていたのは、内燃機関を起源前に誕生させることができた驚異的な技術です。古代ギリシャに受け継がれたバビロニア数学、天文学、そして総合科学技術です。イギリスがまたしても、400年の歴史を失いそうですが、それはまた別の話なので、ここで終わりにします。

 

 

英、EU離脱を選択! 1ドル=99円へ 日本も嵐の中へ テレビ出演

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日本も嵐の中へ テレビ出演 

 

原稿を書いていたら呼び出しがかかった。夕方、テレビ局でニュース解説することになった。朝からおかしな雲行きだった。某新聞社ビルのテラスで社員がたむろして何やら打ち合わせしていた。いつもより人数が多い。しかも長時間。今日はイギリスのEU残留か離脱かを決める国民投票の結果がでる日。

しかし、午後1時に決着がついたらしく、わたしはテレビ局に呼ばれたのだ。

女子アナの顔が近づき、マイクを口もとに押し付けられた。

「さきほど、イギリスのEU脱退が決まりましたが、どう思われますか?」

「1ドル=99円まで円高が進みましたが?」

 

わたしは4日ほど前にここに書いた記事を要約してしゃべったのだった。

 

 

イギリスの国民投票のあと、フランス大統領も2017年夏に控える。オルランド大統領の支持率はフランス国内の失業率の増加にともない下降し、国民戦線のルペン党首は反EUと反難民を掲げ支持を増やしているのだ。17年秋にはドイツでも総選挙を控え、メルケル首相の再選を阻むのはAFDである。スペインでも反EUが台頭しはじめた。イタリアでもローマ市長が入れ替わる。

 

ジャンヌになれなかったジョー

 

ジョー・コックス女性議員の死は、反EUへと傾斜した流れを少しだけ、EU残留へと戻した。EU(欧州連合)はアメリカと比肩する経済圏で、欧州の各国が理想と理念で結ばれた共同体である。たとえ、イギリスが離脱しようが、EUは今後も理想と理念を堅持すれば未来がある。東欧諸国とバルト3国が加わった。それは、世界がEUを強く支持しているからだ。

イギリスの金融センターの機能をフランクフルトに動かせばそれで終わりだ。苦しむのは逆にGDP(国民総生産)の10%を失う”グレートブリテン”である。

そして、もっと大切なのは、こうした流れを引起したアフリカ・中東難民の急増の流れの整理である。特に東西アフリカから、貧困に端を発した内戦と永続的な不況から欧州行きを夢見る層があとを絶たないこと。決まった数の難民受け入れならハンガリーの首相も受け入れると語ったが、「EUの決めることは理想論であって現実的ではない。逆に、難民を助長するようなものだ」と批判する。

国際NGOは、こうした地中海を渡ろうとする難民の悲劇を伝える映像を何本か制作し、旅立ちを思いとどまらせたいと考えた。しかし、その実情は言葉の壁、そして、そうしたものに触れることがない貧困層が”死の旅立ち”に向かった。

水際で問題を食い止めることはできない。旅立ちを準備する前に、渡航と欧州での現実を伝え、思いとどまるよう説得するしかない。だが、これでさえ理想論だといわれる。イスラムへの改宗を迫られ殺害される恐れが迫る中東の人びと、さらに内戦の激化で働くこともできず、日々の食事さえままならない多くの最貧国。とどまれば”死”がそこに迫っているのだから、旅立たざるを得ないのだ。

フランス語、スペイン語、英語、ポルトガル語も何も聞き取れないアフリカのひとにどうやって伝えればいいのか? 

この難民の物語は、6万年前に”死のアフリカ脱出”を果たした人類の起源(人類絶滅境界線上のアリア)、あの問題とほとんど何も変わっていない。そして、受け入れようとする側も、実は自分たちは先に脱出に成功したグループの生き残りで、リーダーはそれを知っている。しかし、グループの末端は、後続グループを殺して排斥したいと考えている。

救助隊とは、救助できるひととそうでないひとをわけ距てたりしない。しかし、助けられる限界はわかっている。人数もわかっている。それをEU各国が自国で決め、うまく最初に動きだせば今後も回転する。欧州連合も人命が関っているので性急に動いて、判断を下さねばならない。しかし、結束が失われると損失があまりの大きすぎる。

 

イギリス、ブリテン島のひとたち。ジョー・コックスさんの死をもう一度、考えてみる必要があるのではないだろうか。

あなたの国がEU内でリーダーシップを発揮できるようにすればいいだけではないのか?

イギリスはジェントルマンの国、ナイト(騎士)のいる国として、気高い精神をもつ国として讃えられた。それはもはや過去の話でしかない。ひとを救おうとした女を自分が助かりたいために殺す男とかわりない。

イギリスが暗愚な群集に沈んだ今、日本人は、なぜ日本は東欧諸国のひとに親愛の情をもたれているのかを知ってほしい。日本人の美点とはいったい何かを知らないと、イギリスと同じように暗愚に飲み込まれることになる。

EUは不戦の誓いを共通理念として、誕生した共同体。しかし、主要国の閣僚経験者からEUの首脳陣が選ばれることからEUの民たちの意思が反映されない不安がもたげていたのだ。

これからさらに2年かけて英国とEUの協議を経て正式離脱になる。しかし、為替相場を動かしているのは、投機筋。とにかく株でも為替でも傾斜してくれれば、その波に乗って儲ける、あるいは損をしたくないだけで、過敏に反応する。

24日、午後1時、「英、EU離脱」の速報が流れるとみるみる、レートが動いた。そして、2年7カ月ぶりに1ドル=99円台へ。

これから、どう動くか? ”イギリス・ショック”という言葉がすでに出回っている。グレート・ブリテンの凋落は自国民が招いただ。しかし、いよいよ、本格的な景気後退の波が日本を襲ってくる。

簡単に計算するとこうだ。1ドル=99円以下で、日本の輸出企業(自動車メーカー、造船業者など輸送機器メーカー、精密光学メーカーなど)の決算がどうなるか? そして、何よりもどれだけの販売台数があるかを修正する。販売見込み。おのずと答えがでている。

これから、期間従業員契約社員派遣労働者のひとたちの先行きが心配でならない。日本も嵐に入る。

 

 

 

 

身体に力が入らない。いつもなら、ほとんど間違えずに最初から最後まで話通すことができる。いわば、ゾーンに入るように、しゃべれるのに、うまくは話せなかった。

原因はわたしが自分の身体を使って「生体実験」をやっていたからだ。長寿遺伝子サーチュインのスイッチをONにするため、大量のカロチンと、いつもの60%しかカロリーを摂取していなかったのだ。

確かにスイッチは入ったように思う。朝、鏡に写った自分の顔を見て驚いた。肌がすべすべるになり明らかに若返っている。しかし、身体は不安定だ。それは何か危機が迫ってきたかのように、いつもの自分ではない。パフォーマンスとしては70%の力しか発揮できないのだ。

 

 

 

長寿の惑星 サーチュイン    新連載

寿命100才の世界

 

 

現代科学で1日に必要なカロリーを70%に抑えれば、眠っていた「長寿遺伝子」のスイッチが入ることが明らかになった。

古来から日本の健康法に「ハラ八分目」という教えがあったが、あながち外れていたわけではない。なぜ、70%に削減すればスイッチがonになるのか? 

いろんな説があるが、「食糧難を、長く生きる戦略に切り替えることで種を保存しようとした」というのが有力だ。これを裏づけるのが沖縄にいる100才を超えるひとたちの証言である。沖縄は世界に4つある長寿ディスとリクトの1つである。100才を超えるひとがざらにいるのだ。

その主因は、ここで採れる食料よりも、もっと、生きることの根幹に関ることだった。それは、満足な食生活が長い間できなかったことだ。つまり、「粗食=1日に必要なカロリーの70%を切る」がここのひとたちの長寿遺伝子を呼び覚ましたのだろうという説だ。今の100才以上のひとの時代と、2016年はまったく食料事情が異なる。満足するほどの量は食べれても、カロリーは摂れなかった。豚肉などは年に何回かの祭りのときだけ。

 

 

数学の難問といわれるのは、21世紀に解決されるべきミレニアム問題として、選ばれた7つの問題がある。最近、解決されたのはケプラー予想、そして、ポアンカレ予想である。

ミレニアム問題のほかに21世紀内に解決すべき問題はほかにもある。それは純粋数学の問題ではないが、いくつかの学問にまたがる「人間は何歳まで生きれるか?」という極めて単純な問題だが、とても興味深い難題である。そして、最長不倒年齢が123才。フランス人女性で亡くなった。

 

現在の科学では、致命的な遺伝子欠陥がない場合で、あなたも、わたしも100歳までは生きれそうだ。

「えっ? あたしは89歳だと思っていたけど、何か発見されたの?」

わたしの友人たちは、とくに女性は数学はおろか、経済、科学にあまり興味はない。なのに、紫外線が多くなるこの季節、肌の露出にはきわめて敏感だ。しかし妖怪のような異形になってまで、生きることには抵抗があるそうだ。

そう、紫外線が肌の老化に極めて影響を及ぼすので、ダースベーダーのような顔前面を覆った「おばちゃん」が歩道に出没する。すでにこの時点で「人間、終わってるよね」というのが、若いひとたちの意見。見苦しい。まぁ、それは美容かファッションかわからないが好きにすればいい。

しかし、歩道をあのフルフェイスのサンバイザーをして自転車で走りぬけるおばさんを「このバケツおんな!」という罵声が飛んでいるのは聞こえてないらしい。理由は2つ。見た目の異様さに加え、太陽を浴びないとビタミンDが吸収できない。つまり、あそこまで太陽光線を拒否するともっと深刻な骨の病気が待ち構えている。

「テレビに踊らされ、バカになりました」と、自転車で走り回って宣伝することになるからだ。肌の老化は防げてもビタミンDを体に吸収できない身体にしている。

自分のおかあさんが「バケツおんな」になっているひとは是非、注意してさしあげましょう。だれの言うことも聞かないのがおばさんですが、こどものいうことなら耳をかすかもしれません、、。

 

 

素数ノ謎 第Ⅱ部 宇宙の暗号を連載中に、EUの問題に深入りしすぎ、またしても日本のテレビに出演。しかし、その日、日本に帰国したばかりなのに、自分の体で長寿遺伝子を覚醒させる実験を行い、ふらふら。散々な一日でした。ニュースの本質と裏側を伝えるのはNGOのジャーナリストでしかできないので、3つテーマを追っていながらでも、緊急のニュースを流します。新聞もテレビも見ない世代のひとのために。

世界でもっとも困難な難問に挑み続け、それがドキュメンタリーの本になりました。

 

素数ノ謎 解明への大航海: 宇宙の暗号 (NGO japan cyber library)

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地球の外周を測量 王立学術測量隊の冒険ドキュメンタリー

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天才数学者ガウスと時間の商人たち: 時間の正体に迫る

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天才数学者ペレリマンが挑む 宇宙の形 第1幕: 宇宙の真実の姿とは? (oriental novels)

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宇宙の形第3幕 物理学者の死闘

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宇宙の形第4幕 ポアンカレ峰アイガー北壁の死闘

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中国発世界恐慌 鬼商城とロプノールの謎

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EU 英離脱でドミノは倒れる? コックス議員は”ジャンヌ・ダルクに”

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EU 英離脱でドミノは倒れる? 

コックス議員は”ジャンヌ・ダルクに”

 

 イギリスのEU離脱を問う国民投票日(23日)を控え世界が揺れている。揺らしているのは投機マネーと、もっと重い人命=アフリカ、中東難民のヨーロッパ移住への流れだ。

 この流れを阻止しようと、イギリス中部のウエストヨークシャー州で労働党(最大野党)のジョー・コックス下院議員(41才)が銃撃され死亡した。犯人は52才の地元男性。目撃者の証言によると、銃撃時に犯人は「ブリテン・ファースト」と叫んだという。同名の政党がイギリスに存在するが、同党は自らの「党とは関係ない」と声明を発表した。

コックス下院議員は対話集会の準備をしていたところを狙われたもので、彼女はNGOの人権擁護団体の元職員。議員になってまだ1期だった。コックスさんはアフリカ・中東難民の救済を支持して23日の国民投票ではEU残留を支持していた。

 

ジョー・コックスはジャンヌ・ダルクに成るのか?

 

今、われわれは流れの分岐点にいる。歴史が動こうとしている。イギリスの国民投票のあと、フランス大統領も2017年夏に控える。オルランド大統領の支持率はフランス国内の失業率の増加にともない下降し、国民戦線のルペン党首は反EUと反難民を掲げ支持を増やしているのだ。17年秋にはドイツでも総選挙を控え、メルケル首相の再選を阻むのはAFDである。スペインでも反EUが台頭しはじめた。

 

コックス女性議員の死は、反EUへと傾斜した流れを少しだけ、EU残留へと戻しつつある。EU(欧州連合)はアメリカと比肩する経済圏で、欧州の各国が理想と理念で結ばれた共同体である。たとえ、イギリスが離脱しようが、EUは今後も理想と理念を堅持すれば未来がある。東欧諸国にバルト3国が加わった。それは、世界がEUを強く支持しているからだ。

イギリスの金融センターの機能をフランクフルトに動かせばそれで終わりだ。苦しむのは逆にGDP(国民総生産)の10%を失う”グレートブリテン”である。

そして、もっと大切なのは、こうした流れを引起したアフリカ・中東難民の急増の流れの整理である。特に東西アフリカから、貧困に端を発した内戦と永続的な不況から欧州行きを夢見る層があとを絶たないこと。決まった数の難民受け入れならハンガリーの首相も受け入れると語ったが、「EUの決めることは理想論であって現実的ではない。逆に、難民を助長するようなものだ」と批判する。

国際NGOは、こうした地中海を渡ろうとする難民の悲劇を伝える映像を何本か制作し、旅立ちを思いとどまらせたいと考える。しかし、その実情は言葉の壁、そして、そうしたものに触れることがない貧困層が”死の旅立ち”に向かうのだ。

水際で問題を食い止めることはできない。旅立ちを準備する前に、渡航と欧州での現実を伝え、思いとどまるよう説得するしかない。だが、これでさえ理想論だといわれる。イスラムへの改宗を迫られ殺害される恐れが迫る中東の人びと、さらに内戦の激化で働くこともできず、日々の食事さえままならない多くの最貧国。とどまれば”死”がそこに迫っているのだから、旅立たざるを得ないのだ。

フランス語、スペイン語、英語、ポルトガル語も何も聞き取れないアフリカのひとにどうやって伝えればいいのか? 

この難民の物語は、6万年前に”死のアフリカ脱出”を果たした人類の起源(人類絶滅境界線上のアリア)、あの問題とほとんど何も変わっていない。そして、受け入れようとする側も、実は自分たちは先に脱出に成功したグループの生き残りで、リーダーはそれを知っている。しかし、グループの末端は、後続グループを殺して排斥したいと考えていることだ。

救助隊とは、救助できるひととそうでないひとをわけ距てたりしない。しかし、助けられる限界はわかっている。人数もわかっている。それをEU各国が自国で決め、うまく最初に動きだせば今後も回転する。欧州連合も人命が関っているので性急に動いて、判断を下さねばならない。しかし、結束が失われると損失があまりの大きすぎる。

 

イギリス、ブリテン島のひとたち。ジョー・コックスさんの死をもう一度、考えてみる必要があるのではないだろうか。

あなたの国がEU内でリーダーシップを発揮できるようにすればいいだけではないか。

 

ホーチミンより

 

だが、問題は地球で起こっていることで当事者から遠く離れた極東(なぜなら、彼らの地図は大西洋を中心に描かれている)で生きる日本は、もっと排他的な国である。ベトナムサイゴンが陥落する前から、ボートピープルとなってベトナムから難民が日本海を沿って、横浜へ辿りついた。多くはフィリピンへ行ったのだ。そこから、一部はカナダのケベック州へ行き、ひとつのべトナムの街が誕生し彼らは貧困から解き放たれ幸せに暮らす姿をわたしは見ている。カソリック協会に彼らは毎日曜日に集り、賛美歌を歌っている。

日本は何もできずにいたのだ。実は日本人とベトナム人は深い血縁がある。キン族などは中国の漢民族に終われ南下して今のベトナムにとどまっている。どうやら彼らと日本人は身体的特徴が同じで小さい[倭族]に属している。

サイゴン陥落を逃れたベトナム人のひとりはアメリカで歌手として成功したチン・コン・ソンは、祖国へ迎えられ、最優秀芸術家賞を受賞。圧政下では思想改造キャンプに収容された。今、ホーチミン市(旧サイゴン)で有名レストラン「チン」を開いて文化人が集っている。経営者は彼の姉妹。そこに関る日本人はいない。美しい川沿いのレストランでそこから見える夕日がすばらしい。

何かしたいと思う日本人は多いはず。炎熱のコンテナに30人ものベトナムのひとが折り重なって死んでいるのを目撃しても動かなかった日本政府と日本人。それは52才の銃をもったイギリス人と変わりなかったのではないだろうか?

どこを見回しても、アジアを救う隊を派遣できるのはわれわれしかいない。隣国の韓国ですら北の難民を受け入れる。韓国は日本の関西しかない経済規模なのに、日本は何をしているのか、世界はいぶかる。政府は経済援助(カネだけ拠出する)。それでは解決プログラムは動かない。役人では考え付かないことができるからNGO組織が生まれた。役人とNGOはタッグを組まなければ機能しない。

阿部首相が救援の金額を発表しても世界の誰も何も感じない。

言い方を間違えている。民間人の支援部隊を派遣したいと言えば、はじめて事の重要性が世界に理解されるのだ。

 

夫のコメント

今日、私たちの人生は新しい章が始まります。以前より困難で、つらく、喜びや愛にあふれる日々は少なくなります。私やジョーの友人、家族は、子供たちを愛するため、養うため、そしてジョーを死に追いやった憎悪と闘うために、どんな時も働きます。

ジョーはより良い世界を信じ、そのために毎日精力的に闘い、強い熱意を持って人々を疲弊させる生活を改善するために闘っていました。

妻は、今起きていることに対して特に2つのことを望んでいるでしょう。1つ目は、私たちの大切な子供たちがあふれる愛に包まれていること、そして2つ目は、妻を殺した憎悪に対して私たち全員が団結して闘うことです。憎悪には信念、人種や信仰心はなく、毒があるのみです。

ジョーは、自分の人生に何一つ後悔してないでしょう。毎日全力で生きていましたから。

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17日早朝、ブレンダンさんは妻の写真をTwitterに投稿した。

 

 

人類絶滅境界線上のアリア  6500年前 人類がアフリカ大陸を離れた本当の理由

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素数ノ謎 解明への大航海: 宇宙の暗号 (NGO japan cyber library)

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地球の外周を測量 王立学術測量隊の冒険ドキュメンタリー

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天才数学者ペレリマンが挑む 宇宙の形 第1幕: 宇宙の真実の姿とは? (oriental novels)

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宇宙の形第3幕 物理学者の死闘

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宇宙の形第4幕 ポアンカレ峰アイガー北壁の死闘

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魔法で消えた400台のオレンジ自転車とリトアニアの市長

リトアニアの市長、違法駐車にブチ切れ自ら装甲車で実力行使

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リトアニア(バルト3国の一番下の国)

魔法で消えた400台のオレンジ自転車

 

エストニアラトビアという国の情報は、ウクライナスウェーデンでも聞けるので、今回はバルト3国の一番下の国ラトビアから書こうと思う。

エストニアラトビアから下ってこの国に入ると赴きが違う。首都ビリニュスの建物はさまざまな時代の建築様式の建物が残っている。重厚感がある宗教的なものから、旧ソ連邦の面影の建物が残っている。印象としてはプラハの田舎のイメージ。外は雨である。ぬれそぼる路面。車があまり走っていない広い道路。

ここは世界一、自殺率が高くギネスブックにのってしまった。交通事故より自殺者の方が多い。それも30-50才の男性。1991年9月、バルト三国旧ソ連邦からの独立を果たした。独立後の3国は歴史的な成り立ちにより、今もロシアより、EUに向いている。

ここの市長は、斬新な市活性化のプリグラムを打ち出した。市民に400台のオレンジ色の無料自転車をプレゼントしたのだ。朝5時から夜の10時まで市民はその自転車を使って通勤したり、買い物にでかけたり、街の活性化になると思われ、地元のメディアに華々しく取り上げられた。

ところが、一ヶ月もたたないうちに台数が減りだし、3カ月を過ぎたころにはほとんど見られなくなってしまった。ビリニュスの街からオレンジの自転車が消えたのだった。

いったいどんな魔法がかけられたのか、市職員を新聞記者らが問いただしたところ「399台は盗難にあい、転売されたらしい」という。無理もない。この国のひとたちは働きたくても働き口がないのだ。それで手っ取り早く、オレンジをうっぱらってカネの換えてしまったのだ。

今も最後の1台は残されているはずだ。(この記事がでるころにはどうなっているかはわからない、、)

 

この国の観光資源についてふれておこう

ジェノサイド犠牲者博物館である。ゲディミノ大通りに面した建物で、時間があるひとにお勧めしたい。この国が歩んだ苦難の道のりをそのまま著わしている。

1899年に帝政ロシアの支配下でビレニュス政府の行政府として建てられた。1920年からはポーランド軍司令が置かれ、1941年からはドイツ秘密警察ゲシュタポの本部が置かれた。1944年からはドイツを追い出したロシアがKGBの捕虜収容所として使っていたのだ。

今、見ることができるのはその拷問部屋である。大きな部屋の真ん中に水盤があり、中央の円には水がはってある。囚人はパンツ1枚にされはだしで水盤に立たされるが、水はあまりに冷たいので、ふちの台に立つことになる。眠気に襲われ、水のなかに堕ちて、また、台に立つが、またしても水盤に堕ちるのだった。

その隣の部屋は、一日にパン300グラム、湯500ml、睡眠は5時間、だけを与えられ7日間過ごす。

その隣の部屋は、拘束着を着せられ、腕を背後に固められて座る。そして、腕を両方からひっぱられて、苦痛から呻き声が道路まで響いたといわれる。肩の骨がはずれたまま放置された。

その奥の部屋は死体置き場で、通りを歩くひとに死体が見えるようにされていたのだった。

そして、もうひとつは市街地からはずれた田舎に忽然とあらわれる(バスが止まり降ろされるがそれしかない)十字架の丘

観光名所が捕虜や囚人の拷問と十字架では、とても、また、訪れたいと願うひとはいないだろう。しかし、ここのひとたちは暖かい心の持ち主である。それこそが最大の観光資源なのだ。市長は盗まれても、また、オレンジの自転車を市民に与えたいと願っているのだ。

そうそう、隣国との国境がポーランドとかろうじてつながっている。それは、ロシアの飛び地カリーニングラードが挟まっているが、ここは親日ポーランドからバルト3国を駆け上がり、そして北欧へと抜けるルートはお勧めできる。

バルト3国とポーランドは特別に日本人を思ってくれているようなのだ。どうしてかはわからない。それは金持ち=日本人というのもあるが、それより、もっと深いところで過去に日本人たちが行った人道にかかわる「篤行」(とくこう)が関係しているらしい。

日本人と中国人の違いについて、あなたは海外に行けば必ず聞かれることになる。(聞かれない人は英語をしゃべれないからかも知れない。そのときまでにあなたは日本人と中国人の違いをはっきり言えなければ、相手をがっかりさせることになるだろう)。

思いやり、不言実行、救済、徳、篤行を積むこと、気品、なんでもいい。今の中国人にないそれらすべてが、東欧のひとたちに日本人を眩しく感じさせるのではないだろうか?

小さな国なのでひとりの人間が才能をもって向かえばかなり影響を残すことができるかも知れない。一番はなにか技術をもったひとで起業できるひとだ。

すでにベトナム、タイ、インドネシアなどは発展しており、日本の田舎よりも進んでいる。ここに政府開発援助やNGOを送り込むより、バルト3国の方が今は求められている。

 

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天才数学者ガウスと時間の商人たち: 時間の正体に迫る

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地球の外周を測量 王立学術測量隊の冒険ドキュメンタリー

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素数ノ謎 解明への大航海: 宇宙の暗号 (NGO japan cyber library)

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EU脱退前夜の不穏 エスピナージュ・オンザブリッジ

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EU脱退前夜の不穏

エスピナージュ・オンザブリッジ

イギリスは本当に紳士の国か?

 

 

財政破綻したユーロ圏のPIIGS。

国の頭文字をとってPIIGSと呼ばれる。ブタではない。スペイン、イタリア、ギリシャアイルランド、そして、ポルトガル。このなかにアイルランドがいるのを不思議に思うひともいる。なにしろここの男たちは気骨があるからだ。

1916年、イギリスからの独立を求めて、アイルランド国民はいっせい蜂起した。一時は制覇したが、イギリス軍に巻き返され、この国のリーダー、ジョセフ・ブランケットは死刑に処された。ダブリンの牢獄で刑が執行される1時間前に花嫁が獄に入り、英国軍衛兵が見守るなか2人は愛を誓った。直後に死刑は執行された。この話はアイルランドのひとたちの心の底に流れている。わたしはダブリンの友人からこの話を聞かされた。なぜ、IRAがあれほど執拗にイギリス国内でテロを続け、市民を巻き添えにしてまでも国を転覆させようとしたのか、その心の奥底はわからない。

しかし、アイルランド人は忍耐力、気骨、そして、正義感

、努力することを知っており、キューバ危機のとき「1万にものアメリカ人の人質を奪還した民間弁護士ドノバン」もアイリッシュだった。

アイルランドの首都ダブリンは「セントパトリックデー」の日に緑に覆いつくされた祝祭日にしか訪れる日本人は少ない。だが、ここの国のひとは心が温かい。

アイルランドは再び、立ち上がる日がきた。なぜならイギリスのEU(欧州連合)脱退の是非を問う国民選挙が行われ、脱退へと傾斜した。

イギリスのブリテン島を挟んでヨーロッパと直接つながろうとしているのがアイルランドだ。EUとユーロに加盟している。イギリスがユーロに加盟しないため、欧州やアメリカの企業はアイルランドに投資し、この国の英語を話す廉価な労働力に目を見はったものだ。

しかし、あまりにもダブリン市内の不動産価格が高騰していたため、アメリカのリーマンショック(2008年)の翌週、この国は一度、破産したのである。そして再び、移民輩出国になった。土地が痩せて、土地を耕せばわずか50センチもほれば岩盤に突き当たる。そのため、海草を敷いてじゃがいもを栽培していた。それが、数十年に一度、必ず大不作になり、人々は祖国をあとにアメリカに渡った。

 

1916年の処刑はイギリスの度重なる圧政から独立を求めたアイルランド人たちの「イースター蜂起」と呼ばれる。首謀者15人はダブリンで全員処刑されたが、アイルランド人は彼らを心から敬愛していた。そして、国を離れアメリカに渡ったひとたちもセントパトリックデーには帰国するのだ。

 

イギリスは紳士(ナイト)の国か?

 

なによりも大英帝国の大学は世界のリーダーを育てるための教育を行ってきた。それゆえ、世界各地から国王になるひとたちが集ってきたのだ。だが、肝心のときになってEUの中で役割を果たさないなら、EU運営のリーダーシップを取ればいいだけなのだ。

われわれは見せかけだけの”ジェントルマン”を見ていたのだろうか? 

オックスフォードやケンブリッジ、それにカレッジの教えは何だったのだろう? われわれは「ナイトという精神が、遠く離れたヨーロッパにあることで、世界は捨てたものではない」とずっと信じていた。心の礎にしていたのだ。わたしもそうだ。

それは気骨のあるケルトアイルランド)の精神だったのだろう。

イギリス人に問いたい。イースター蜂起とはいったい何だったのだろうか?

 

アイルランド人の精神を学ぶうえで、アメリカ人の在キューバ捕虜1万人を救う交渉を行った民間人弁護士ドノバン氏については、彼が世界大戦中にドイツのベルリンで捕虜引き換え交渉を描いた「ブリッジ・オブ・スパイ」に詳しく描かれている。彼の活動の原点はそこにあった。今は誰でもこの映画を観れるので機会があればお勧めします。

 

 

 

イースター蜂起イースターほうき、英語Easter Risingアイルランド語Éirí Amach na Cásca[1])は、1916年復活祭イースター)週間にアイルランドで起きた武装蜂起である。日本では復活祭蜂起とも呼ばれる。この蜂起はイギリスの支配を終わらせ、アイルランド共和国を樹立する目的でアイルランド共和主義者たちが引き起こしたものである。1798年の反乱以降にアイルランドで起きた最大の反乱であった。

蜂起はアイルランド共和主義同盟IRB)の軍事部門によって組織され、復活祭週月曜日の4月24日から30日まで続いた。教師であり弁護士のパトリック・ピアースに率いられたアイルランド義勇軍ジェームズ・コノリーに率いられたアイルランド市民軍、200人の女性連盟(Cumann na mBan)がダブリンの主要部を占拠して、アイルランド共和国の英国からの独立を宣言した。アイルランドの他の地域でも幾つかの行動が起こされたが、アッシュボーン兵舎(ミース州)への襲撃以外は小規模なものであった。

蜂起は7日間の戦闘の後に鎮圧され、指導者たちは軍法会議にかけられて処刑されたが、共和主義者の武力闘争主義をアイルランド政治の中核に置くことに成功した。1918年の英国議会総選挙アイルランド島全土での最後の英国議会選挙)で、ウェストミンスターへの登院拒否と独立を標榜する共和主義者は105議席中73議席を得た。これは蜂起から2年足らずで起こったことである。1919年1月、この時まだ獄中にあった蜂起の生き残りを含むシン・フェイン党国会議員は第一回アイルランド国民議会First Dáil)を開催し、アイルランド共和国の樹立を宣言した。英国政府は新たに宣言された国家の承認を拒否し、アイルランド独立戦争へ突入することになる。

 

 

素数ノ謎 解明への大航海: 宇宙の暗号 (NGO japan cyber library)

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