タイでプラユット首相の退陣や王政の改革を求めるデモが続いており、10月14日にはバンコク・民主記念塔前から大規模なデモが開催された。このデモの最中に王妃らが乗った自動車の通行をデモ隊が妨げたとして、タイ政府は10月15日早朝、非常事態宣言を発令。同宣言により5名以上、ないし、治安の不安定化を誘発するような集会を禁止した。
10月15日夕、ラチャプラソン交差点で大規模デモが開催。10月16日には、パトゥムワン交差点に場所を移してデモが開催された。警察は、大通りを占拠するデモ隊に放水をして強制排除に乗り出し、衝突となった。
この衝突を受けて8大学の学生代表は共同で同日10月16日、暴力を用いてデモ隊を排除したことについて、武装していない若者らにパニックと恐怖を与え危険をもたらしたとして、非難声明を発表した。
8大学は、チュラロンコン大学、タマサート大学、カセサート大学、マヒドン大学、シラパコーン大学、シーナカリンウィロート大学、チェンマイ大学、ソンクラー ナカリン大学。
デモは若者らが中心となって開催されており、多くの学生らも参加していた。
しかし、タイの民放テレビに映っている映像では、多くの一般人(社会人)が加わっており、安全な集会には高校生、中学生も参加していた。
非常事態宣言は約1カ月の期限付きで、常態に戻れば解消する。
伝わっていないが、学生グループのネットワークを通じて、地方都市大学も集会を行なっており、拡大する可能性がある。
現在、バンコクではデモの周辺の高架鉄道BTS駅(4駅)が一時的に閉鎖された程度。イベントなどが中止になることはあるが、平静を保っている。
しかし、日系企業のイベントなどタイ国内での情勢を見誤ると、日本ボイコット運動に発展する危険も孕んでいる。
タイ政府が非常事態を宣言し、学生たちが悲願の民主化に集会など集まりを実力阻止されている現状から、日系企業主催で開催されるイベントは双方から突き上げを受けるかも知れない。嫌日に戻る可能性がある。
なぜ、このタイミングで中国外相が訪タイしプラユット首相と会談?
10月14日は特別な日
後戻り出来ない道へタイを進めるのは誰❓
14日未明の非常事態宣言。
反政府デモへの取締りを強化したこのタイミングで中国のと王毅(ワン・イー)外相と会談。
今回のデモには(学生団体以外にも)複数のグループが参加していた」と指摘。
学生ではない中年の労働者層がデモで警官隊と衝突を繰り返していた。
学生層だけではなかった。デモに中心だった「タマサート大学生らリーダー22人(治安当局発表)を逮捕した」。
しかし、散開させられたデモ隊は別の場所に舞台を移して集会デモを繰り返している。
中国は東南アジア諸国6カ国の取込みにこの絶妙のタイミングに外相を送込み、プラユット政権の後ろ盾となるイメージを演出したかったのだろう。
カンボジア、ラオスとも軍政で中国に衛星国になり、ミャンマーもその庇護にある。
タイは中国人にとっても魅力ある楽園。
タイの観光再開の切り札、当別観光ビザを手にしたのは、中国広州の富裕層。10月20日に120人、同26日にも中国から120人。その後がスカンジナビアから。
すでに日本への配慮など無い❗️
その永遠の都
クルンテープが揺さぶられる!
中国の王毅外相が15日、カンボジア、マレーシア、ラオス、タイを公式訪問する5日間の日程を終えた。
経由地としてシンガポールも訪れた。11月の米大統領選前に東南アジアとの関係をてこ入れし、米国の「中国包囲網」に同調しないように引き寄せる狙いがある。
それだけではない。