ReuterJapanNews’s Dialy

バンコク駐在記者。ヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。国際NGOと連携して国軍の攻撃から逃れる難民を救おうと頑張っています。

タイ政府 緊急事態宣言を発令! 王妃の車を取り囲む!

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タイ政府は1015日(木)午前4時より、反政府デモ隊に対処するため、緊急事態宣言を発令した。


 同宣言によると、バンコクでは多くの人々が違法な集会に動員され、王室の車両の通行に影響を与えるような事態を引き起こしており、「このような抗議活動は国家の安全、公私の資産と人命の安全に影響を与える行為であり、タイの憲法に規定されている平和的な集会ではないことが証明されている」と判断した。


 バンコク・民主記念塔では1014日(水)に、若者グループらがプラユット政権の退陣や王制改革を求める5万人規模の収穫を開催。一部では無期限にデモが行われると言われ、現在もデモは続いている。




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 慕われた前国王を偲ぶ人々


プミポン前国王の命日であるプミポン国王記念日(祝日)の10月13日、大勢の市民がバンコク都内のプラケオ寺院を訪れ、同寺院に安置されている前国王の銅像に手を合わせた。

今も国民に敬愛されている前国王(ラーマ9世)は4年前の2016年10月13日、バンコク都内シリラート病院で国民に惜しまれながら88歳で亡くなられた。



続報10月16日

タイ非常事態宣言 デモ隊が王妃の車を取り囲む!

2020/10/16 08:57

 タイ政府は15日午前4時、非常事態宣言に基づく緊急措置で、5人以上の集会を禁止した。首都バンコクの首相府前で起きた反体制デモに対応。リーダーら21人を逮捕した。デモ隊は散開した様に見えるが長期化が予想される。

 プラユット首相は15日午前4時(日本時間同6時)、バンコクで集会を禁じる緊急措置を発表した。これを受け警官隊が首相府前を占拠していたデモ隊のリーダーを逮捕。その後、集会は解散したと見られる。

デモに伴う緊急措置はバンコクで集会を禁じるとともに、国家の安全を脅かす恐れのあるニュースの公開やSNS(交流サイト)への投稿も禁止した。


第1項 5名以上、ないし、治安の不安定化を誘発するような集会もしくは会合の実施を禁ずる。

第2項 虚偽もしくは人々を恐れさせる、ないしは事実を意図的に曲げて誤解を招くような情報の、書籍、印刷物、電子媒体といった各種方法での流布を禁ずる。

第3項 本件非常事態宣言の責任者(プラウィット副首相)が定める、道路、車輌ないし交通機関といった方法での移動を禁ずる。

第4項 本件非常事態宣言の責任者(同副首相)が定める、施設ないし場所への進入または使用を禁ずる。

第5項 本件非常事態宣言の責任者(同副首相)は必要に応じ、上記第1項から第4項までの適用に関する条件ないし時間帯を定める。

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2 政治集会情報

  日時:10月15日(木)16時頃から(主催:人民党63)
  場所:バンコクのラチャプラソン交差点(エラワン廟のある交差点)

つきましては、在留邦人及び旅行者の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、お出かけの際には当館ホームページを御参照頂くなど、最新の関連情報の入手に努めるとともに、可能な限り現場周辺には近づかず、安全確保には十分注意を払って下さい。


バンコク在住の人は今後も在タイ日本大使館の情報を元に安全を確保して下さい。


王妃の車をデモ隊が取囲む

 王妃の車をデモ隊が取り囲み、治安当局とデモ隊が衝突。局面的にはデモ隊は散開したとみられていたが、その後もバンコク市内の別の場所で活発化していた。

14、15日の衝突でリーダーとみられる21人は治安当局に逮捕された。しかし、別のグループにもリーダーが存在しデモを継続している。

タイ裁判所は15日、ワチラロンコン国王の子息のティーパンコン王子とスティダー王妃が乗った車列の走行を妨害し、暴力を加えようとしたとして、活動家2人に対する逮捕状の発付を決めた。有罪の場合、最高刑は終身刑

バンコクポストの報道などによると、経済界のトップは今回の反政府運動の長期化を憂慮しており、海外からの投資などに影を落とし、経済活動に影響を及ぼす事態を招きかねないと憂慮する。


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