ReuterJapanNews’s Dialy

バンコク駐在記者。ヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。国際NGOと連携して国軍の攻撃から逃れる難民を救おうと頑張っています。

タイ王制批判の真相 「消えた銘板事件」この国は誰のもの

f:id:reuterjapannews:20200921101807j:plain


タイランドを揺らす銘板事件

この国は誰のモノなの?


 20日早朝、学生活動家らはサナーム・ルアン広場に隣接する舗装エリアに記念の「国民の銘板」を設置した!


銘板には

「この国が国王ではなく国民に帰属すると、国民は意思表明した」との宣言文が記されていた。  この銘板は、バンコク市内のロイヤルプラザ(Royal Plaza)広場に長く設置されていた真ちゅう製の銘板を復元したのだった。




失われた銘板

犯人は誰❓


元の銘板は、専制君主制から立憲君主制に移行した1932年の立憲革命を記念し、設置された。  しかし、ワチラロンコン国王が父の死後に権力を引き継いだ2017年、忽然と消えていた。

代わりに「国家、宗教、国王」への忠誠を国民に想起させる別の銘板が設置された。  活動家らは消失した銘板について、国の帰属が突然、書き換えられたと指摘する。  デモ主催者らは当初、首相府への行進を予定していたが、直前に変更。

デモ隊は要望書を提出するため、王宮の反対側にある枢密院に向かった。

枢密院は国王の諮問機関に当たり、国内で絶大な影響力を持っている。  また、王宮前では警官数十人が警備に当たり、放水車が複数配備された。  一連の民主派デモは平和的に行われており、当局は扇動の疑いでこれまでに活動家20人超を逮捕したものの、全員を保釈している。






銘板事件の真相

タイ立憲革命の銘板消える

 捜索要求の男性連行

 [Bangkok]タイの絶対君主制を廃し立憲君主制に移行させた1932年の「立憲革命」を記念する真ちゅう製の円形銘板が別の銘板と取り替えられたことが明らかになり、民主化勢力から「何者かが歴史の書き換えを狙っている」という批判が出ている。

 

 銘板はバンコクのロイヤルプラザ(ラマ5世騎馬像前広場)の路面にはめ込まれ、「1932年6月24日、ここで、人民党が国家の発展のために憲法を作り出した」と刻まれていた。

 

取り替えられた銘板の文言は「サイヤム国に永遠の発展を」などで、立憲革命への言及はない。「サイヤム」はタイの以前の国名で、立憲革命後の1939年に「タイ」に変更された。

 

 銘板があったバンコク都ドゥシット区は銘板の取り換えを関知せず、どの組織が取り換

えたのかわからないとしている。

 

立憲革命を主導した人民党メンバーは16日、警察に銘板の捜索願いを出したが、警察高官は「銘板の持ち主ではないので受け付けられない」と述べ、捜査を行わない考えを示した。

 

 バンコク都内のタイ首相府要望苦情受付センターで、銘板の行方の捜索を求める要望書をプラユット首相に提出しようとした社会活動家の男性、シースワンさんが兵士によって都内の軍基地に連行された。




 新たに埋め込まれた銘板は公園管理者により、「許可得ていない」として工事人を連れてきて撤去された。





Photo. Evan Shintani 

 大著「裸の情熱大陸カオサン0」の挿入写真 この本は完成したものの、コロナウィルス禍で外国人が事実上、タイへ入国出来ないため、未刊。

 





名前を言ってはいけないあの人


ここから、「名前を言ってはいけないあの人」、ハリー・ポッターシリーズからヒントを得たタマサート大学生たちの活動が展開していったのだった。