ReuterJapanNews’s Dialy

バンコク駐在記者。ヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。国際NGOと連携して国軍の攻撃から逃れる難民を救おうと頑張っています。

サイバー戦争3 セビリアの中国工作員

セビリアで暗躍 中国工作員が探しモノ

 

中国の戦略は実に用意周到だ。考えに考え抜いた戦術を組み上げている。考えをすぐツイッターに流すアメリカの次期大統領トランプ氏とはまったく違う。

中国はアメリカとの国力の差を埋める時間稼ぎをしている。それが反日政策で、日本の右翼化を名目に軍事力の拡大を正当化してきた。この右翼化というのは、防衛力強化と靖国神社参拝で、安部総理が自衛隊を視察したときに「731」という戦闘機コクピットに搭乗した写真が中国にとっては右翼化の権化なのだ。

中国南京にあった旧日本軍の細菌兵器研究所の名称「731部隊」を連想したのだ-。これは日本人には思いもよらないことだ。首相にもその意図はない。だが、中国人にはそう写ったのだ。

 

 だが、本当は日本が何をしようが中国は戦力の拡大に突き進んでいる。この動きはもはや止まらない。

中国の諜報網は世界に暗躍している。その証拠を見てみよう。1999年、コソボ紛争のとき、セビリアでアメリカのステルス戦闘機「F117-NIGHT FOLK」が撃ち落された。これを嗅ぎ付けた中国の工作員が地元を訪れ、戦闘機の部品を探し回っていたとセビリアのひとたちは証言する。最終的には金を払って買って行った。奪われた戦闘機は四川省成都の飛行設計研究所に運びこまれたようだ。そうでなければ第5世代の戦闘機をそうはやくは開発できない。

誕生したのが、中国軍初のステルス戦闘機「殲20」である。2011年には飛行試験を行っている。中国はずっと前から武器開発を続けており、それを正当化する理由をいつも日本に探している。

これを中国の一般大衆は知らないだけだ。

ではもう1つ。旧ソ連邦の空母「ワリョーグ」が中国初の空母「遼寧」になった経過。これこそが中国が秘密裏に軍事兵器を開発している証拠だ。旧ソ連邦が崩壊し、建造が中止になった「ワリョーグ」はウクライナにあったため、スクラップ同然の価格で、マカオの民間企業創律集団旅行娯楽公司が2億4000万元で購入したのだ。それが深センに運ばれ観光用テーマパークに改造され観光客に披露された。ここからが不思議な経過をたどり、空母「遼寧」に生まれ変わったのだ。

同じ旧ソ連の「キエフ」も天津港へ運ばれ、テーマハークとして披露された後、空母として中国海軍に買われたのである。

日本の安部首相はフィリピン、オーストラリア、インドネシアベトナムを同じ中国海軍の脅威に晒される国々を回り、緊密に連携して行くことを確認。なかでも中国はこれまではフィリピンを敵対視してきたがフィリピンの新政権は米中を両天秤にかけている。さらにベトナム

 

長寿の惑星サーチュイン 100才が射程内に

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イタリアのサルデーニャ島バルバキア地方

 

 

 

長寿の惑星サーチュイン

寿命100才 センチュナリアンの世界

日本の長寿者はアジアの貧しい子どもを救える

100才が射程内になった

 

 

1日の摂取カロリーを70%に削減すれば平均寿命が男性でほぼ20才延びそうだ。この『長寿の惑星サーチュイン』は、断続的に連載しているのは、飛び回るような仕事をしている現役世代に不向きで、最初は気力と体力に大きな影響を及ぼした。わたしが自分で試したらそうなったのだ。いざというときに気力が湧いて来ない。踏ん張らなければならないときに体力が削がれる。続ければどうにかなるかも知れないが、わたしの仕事では不向きだったのだ。

だが、恐るべき研究結果が発表された。

 

2つの権威ある団体がこのサーチュイン遺伝子の研究結果をネーチャー・コミュニケーションズに発表した。米国ウィスコンシン大学と国立加齢研究所。人間に遺伝子が近い赤毛ザルを使って、1日に摂取するカロリーでどれほど寿命に影響が現われるかを研究していた。

しかし、ウィスコンシン大の20%の寿命の延びは、加齢研究所では現われなかった。そこで2団体は共同研究で、双方の研究方法を精査したのだ。実験方法はサルに好きなだけ食べさせるグループと、摂取カロリーを30%削減したグループに分けて、追跡調査した。

その結果、大学側はカロリー制限を7才から15才の大人になったサルに対して行っていたのに対し、研究所は1-23才と無作為だった。

そこで、1-14才、16-23才に分けて分析すると、1-14才では寿命は延びなかった。ところが16-23才では効果が現われ、特にオスのサルは平均して9才も延命し、約35才の寿命を獲得していたのだ。

これを人間にあてはめると、男性78才の平均寿命が20才増えることになり、平均寿命は100才を超えた。

恐るべき結果だった。

食事量ではなく、カロリーを削減すること。これが重要なのだ。

沖縄は世界で4つのブルーゾーンに数えられるほどの長寿県である。あったというのが正しい。研究では食べ物や生活習慣など様々な理由があげられたが、現在信じられているのは、粗食だったという理由。島の幅が極端に狭いことから台風の影響を受けやすく、塩害で食物がなぎ倒されるなども影響し、十分な栄養価のある食生活が長いあいだ摂れなかった。

それがマクドナルドなどフアーストフード店ができるにつれ、外食の機会が多い、男性の寿命が極端に落ちたことから、粗食=長寿説が裏づけられたのだ。

 

数式はこうだ。

赤毛ザルの平均寿命=26才

カロリーを30%削減すると平均寿命=35才

人間に換算すると、

日本人男性の平均寿命78才。

78才÷26才=3

35才×3=105才

ちなみに人間(ホモサピエンス)とチンパンジーの遺伝子の類似は99%。赤毛ザルはそれを少し下回るが、相当信頼性が高い。105才は数カ月までの月数、日数の数字がないので最大値になっているが100才は十分射程内にある。

だが、問題は多い。与えられた寿命にプラス27年。何に使うかである。

 

 

 

 

以下、前回までの抜粋

 

サーチュイン遺伝子で長寿を達成できるというのは本当だ。

現在、生体実験しているひとがまだ、存命なので、いつまで生きるかはわからない(笑)。しかし、強制的にカロリーを70%に削減された赤毛ザルとマウスの生態実験の結果はホンモノだった。

この連載を始めたとたん、北朝鮮の核ミサイル事件で切迫した危機的状況になり、一時中断した。

サーチュインとは、要約すると

1日に必要なカロリーを70%に抑えれば、眠っていた「長寿遺伝子」のスイッチが入ること。

古来から日本の健康法に「ハラ八分目」という教えがあったが、あながち外れていたわけではない。なぜ、70%に削減すればスイッチがonになるのか? 

いろんな説があるが、「食糧難を、長く生きる戦略に切り替えることで種を保存しようとした」というのが有力だ。これを裏づけるのが沖縄にいる100才を超えるひとたちの証言である。沖縄は世界に4つある長寿ディスとリクトの1つである。100才を超えるひとがざらにいるのだ。

その主因は、ここで採れる食料よりも、もっと、生きることの根幹に関ることだった。それは、満足な食生活が長い間できなかったことだった。

沖縄は、台風が襲来する台風銀座でいわれる。島の幅が狭いため、台風のたびに塩害で作物が枯れるのだ。日本の古代人に三川原人という身長150センチあまりの男性の人骨が発見され、それを詳しく調べた学者によると、「何度もの食糧難に遭遇しており、上半身が十分に発達していないのは、成長期に飢餓に何度もあいその影響である」と結論づけている。

 

話を現代へ進める。

つまり、「粗食=1日に必要なカロリーの70%を切る」がここのひとたちの長寿遺伝子を呼び覚ましたのだろうという説。沖縄は台風の通り道。南北は長いは横幅は狭い。台風の通過後には塩害で作物は死んでしまう。その間は漁に出れない。今の100才以上のひとが生きてきた時代と、2016年はまったく食料事情が異なる。満足するほどの量は食べれても、栄養は薄く、カロリーは決して摂れなかったのだ。豚肉などは年にほんの数回の祭りのときだけしか摂取できなかった。

 

 

数学の難問といわれるのは、21世紀に解決されるべきミレニアム問題として、選ばれた7つの問題がある。最近、解決されたのはケプラー予想、そして、ポアンカレ予想である。

ミレニアム問題のほかに21世紀内に解決すべき問題はほかにもある。それは純粋数学の問題ではないが、いくつかの学問にまたがる「人間は何歳まで生きれるか?」という極めて単純な問題だが、とても興味深い難題である。そして、最長不倒年齢が122才。フランス人女性で亡くなった。

 

現在の科学では、致命的な遺伝子欠陥がない場合で、あなたも、わたしも100歳までは生きれそうだ。

 

 

素数ノ謎 第Ⅱ部 宇宙の暗号を連載中に、EUの問題に深入りしすぎ、またしても日本のテレビに出演。しかし、その日、日本に帰国したばかりなのに、自分の体で長寿遺伝子を覚醒させる実験を行い、ふらふら。散々な一日でした。ニュースの本質と裏側を伝えるのはNGOジャーナリストでしかできないので、3つテーマを追っていながらでも、緊急のニュースを流します。新聞もテレビも見ない世代のひとのために。

世界でもっとも困難な難問に挑み続け、それがドキュメンタリー「素数ノ謎 解明への大航海」という本になりました。第2部(完結篇)は12月に発刊予定。

 

 

 

 

サーチュイン2

イタリアのサルデーニャ島バルバキア地方、日本の沖縄、アメリカのカリフォルニア州ロマリンダ、中米はコスタリカのニコヤ半島、ギリシャのイカリア島…。これが世界的に知られる長寿ディストリクト。

 

これ以外にも探せば、いくらでもある。そのひとつ「フンザ」は中国とパキスタンを結ぶカラコルムハイウェーの中継点に過ぎない。なぜ、ここのひとが長寿なのかはわからない。

カラコルムハイウェーといっても車の高速道路ではなく、その昔、求道者が修行を積むためラサなど聖地をめざす旅をした宿場街みたいだ。

フンザへ行くには、イスラマバード ギルギットと走らなければならない。フンザにはフンザ川が流れる。

世界の尾根ヒマラヤ、カラコルム、ヒンズークシ山脈を縫うように右往左往する山岳道路。

フンザは標高2500mの高地にあり、イスラム教徒のイスマイリー派とされ、独特の言語ブルジャスキーを話す。すでにおわかりだと思うが、道路は頻繁に土砂崩れする。そのため、このフンザは世界と隔絶されるのだ。

アプリコット、林檎、桑の実が豊富だ。秋になると銀杏が絨毯のように里をおおう。

 

 

 

 

身体に力が入らない。いつもなら、ほとんど間違えずに最初から最後まで話通すことができる。いわば、ゾーンに入るように、しゃべれるのに、うまくは話せなかった。

原因はわたしが自分の身体を使って「生体実験」をやっていたからだ。長寿遺伝子サーチュインのスイッチをONにするため、大量のカロチンと、いつもの60%しかカロリーを摂取していなかったのだ。

確かにスイッチは入ったように思う。朝、鏡に写った自分の顔を見て驚いた。肌がすべすべになり明らかに若返っている(ウソ)。しかし、身体は不安定だ。それは何か危機が迫ってきたかのように、いつもの自分ではない。パフォーマンスとしては60-70%の力しか発揮できない。

 

つまり、サーチュインをやっているといざというときに、ここ一番の集中力、肉体と精神の強靭なバネが使えないことがわかった。

これは恐ろしいことだ。こんな状態で警察官が交通整理したり、裁判官や新聞記者が調査を怠ったり60-70%の能力で仕事を終えられたらたまらない。何よりも医者と看護師が怖い。

お願いだから勤務中はやめてほしい。習慣として、自分のパフォーマンスを熟知するまではビジネスデーには無理。これはあくまでもひとによると思うので工夫次第。

 

長寿の世界的な雑誌「ナショナル・ジオグラフィック」。ここにたまにすごい記事が掲載される。世界の長寿国を取材して歩いたライターの紀行文だが、このなかにイタリアのワインの産地の話が出て来る。

彼が取材した男はイタリアのイカリア島のスタマティス・モライティスさん100才。

「わたしはニューヨークで働き、60代のとき肺ガンだと宣告されたんですよ。余命は1年未満。それで懐かしい故郷イタリアに帰ったんです。葡萄畑で収穫したブドウでワインを醸造している家で、みんなに無料でふるまっていますよ。昔の仲間たちに囲まれて幸せですね」。

 

ポリフェノールの含有量が高い葡萄の赤ワイン、②適度な労働(運動)、③仲間に囲まれて幸せな暮らし ④無料で振舞い社会に奉仕している

 

分析するとこんな風になるが、それだけではない。彼は医者から死を宣告されていたのだ。それで彼はニューヨークへ行き医者にガンがどうなったのか、診てもらおうとして病院を訪ねた。

そしたら医者の方が亡くなっていたのだ。

 

ナショナル・ジオグラフィックの取材は徹底してウラづけをとる。毎月、記事が世界中にでるわけだが、アメリカではちょってした表現の食い違いや齟齬で、訴訟に発展する。そこで、外部ライターに記事を依頼するとき、ガイド兼リサーチャーでしかもサブ編集者の役割をもったスタッフが現地に同行する場合もある。大概は現地のひとを採用する。

これにはすばらしい給料がでる。なぜならガイドなのに記者が書いた記事の裏づけをとってとって取り捲らなければならない(笑)。

その老人はほんとうにそう言ったのか? 「顔に赤い斑点がある」とあるが、本人はこの表現を承諾するのか? 98才とあるが来月はまだ生きているのか? アンダーラインがいっぱいの記事のチェックリストが送られてくる。それだから記事の精度が高く信頼されるわけだ。

 

 

長寿ではないが、日本に88歳で現役のライフセーバーとして活躍するひとがいる。現場は新潟県の海岸。海水浴場がオープンする夏の間、ライフセーバーとして活躍する。NPO法人ライフセーバー協会の免許を取得し、体力維持に年間を通じて、トレーニングを続ける。バイク(自転車)10キロ、冬の雪の日でも6キロは欠かさない。ランニング3キロ。そして、夏場は水泳が入る。

このひとは現役で、おぼれたひとを見つければほんとうに海へ飛び込む。息継ぎなしで30メートルは行ける。監視だけではないところがすごい。

そのためには毎日の食事の栄養にも気をつかっている。豆、ゴマ、ワカメ、野菜、魚、椎茸、イモと7種をまんべんなく摂ることを心がけている。

このひとのケースは、①運動 ②まんべんない栄養補給 ③使命-であろうか。

 

 

2粒のダイヤモンド 生命のリレー

 

ここでわたしは閃いた。サーチュインで100才をめざすひとには、必ず生きがいが必要だ。社会的使命といってもいい。わたしはこのことに気づいて、仲間を募ろうと思う。つまり、長寿者はアジアの貧しい子どもを救う仕組みをつくろう。

長生きすれば、ネパール、カンボジア、フィリピン、スリランカの子どもたちが学校で学ぶことができて、日本の老人が命をリレーする仕組みができないかと、、、。

つまり、1年生きるごとに1万2000円を学資にして贈り、アジアの貧しい子どもひとりが学校へ通えるようにするのだ。長生きすることはひとを幸せにする。それには仕組みを作らなければならない。この物語を『北欧猫TRONDの冒険』という絵本しようと計画している。

 

 

 

人類絶滅境界線上のアリア  6500年前 人類がアフリカ大陸を離れた本当の理由

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次元を旅した男  次元の探検家 理論物理学者ジョエルと仲間の冒険

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米国、ロシア、中国 サイバー戦争の影響

 

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同盟が分断される

サイバー戦争は、誰が得するかが犯人

 

世界で起こっている同盟の『分断』。自国経済の保護を最優先する方針に舵が切られた。英国のEU離脱から、今年はフランスの極右政党のロッペン党首がどこまで票を獲得するか大きな関心が集る。さらにドイツのメルケル首相がどうなるか-。EUを率いてきたリーダー2国を揺さぶられれば、EUは出口のない混迷に入る。

世界は大きく様変わりする。アメリカに誕生したトランプ政権はアメリカとメキシコの国境に壁とフェンスによるメキシコの壁を築く。

貧しき国はさらに厳しい状況に追い込まれる。

では欧米で起こった『分断』は、行きすぎた資本主義社会の揺り戻しにように見えるが、それだけではない。

1996年に、中国の台頭を予測したアメリカの著名な経済学者が、やがては日本は中国に呑み込まれるだろうと予言する。当然、北朝鮮はすでに飲み込まれたも同じで、韓国も同様。台湾にいたっては今、まさに呑み込まれようとしている。何しろこの国の第一の新聞社が大陸の資本に飲み込まれたほどだ。

 

なぜ、ネパールの記事を数日前にアップしたかといえば、アジアが中国の影響に揺さぶられているからだ。マオイストとは毛沢東が指導する共産主義革命を現在の経済情勢下にそった形で武力闘争を行う。それがネパールで起り、この国を覆いつくそうとしている。だが、この山岳部にある国はインドから経済封鎖で身動きできなくなるほどの小さな国だ。

マオイストはフィリピンにも広がる。

中国の習近平首席は「われわれはゴルバチョフには決してならない」と声だかに宣言する。つまり、西側資本主義とは異なった中国共産主義革命を永遠に続けるというのだ。世界を覆いつくすまで。それが『西暦2049までに世界の覇権をとる』という宣言だ。依然は狙うと書いたが、正確には『覇権をとる』。実は中国は西暦1400年代に世界でもっとも進んだ文明と武力をもっていたことが明らかになった。アメリカ大陸を発見したのはコロンブスではなく、中国海軍の提督だった。その足跡がアメリカにフロリダからサンフランシスコまで残っていたのを長いあいだ、学者たちが『あり得ない』と顧みなかっただけだ。

それが600年後に現実になろうとしている。

 

 

不可思議な週刊ポストの記事

 

つまり、極東の日本と韓国は中国の脅威に晒されている。だが、不思議に韓国では必死に反日感情を煽る一部の活動家がいて、それに敏感に反応する日本の週刊誌が、まるで一方が火をつけて、もう一方がそれにポンプで油をさすことを繰り返している。

これがマッチポンプだが、日本の週刊誌とは『週刊ポスト』。実に不思議な現象が起きている。日本政府が慰安問題を解決するために金額を提示し話しがまとまると、その翌週に必ず週刊ポストにわずか数億で話がまとまったという、韓国のひとたちの気持ちを逆なでする記事がでる。さらに、日本政府が10億円を提示し、話がまとまると、『韓国は日本より40年後れたと嘆き節』とまた、週刊ポストが油を注ぐ。そして、ついに韓国領事館前に少女像が設置された。

つまり、目前に『共通する脅威』があるにも関わらず、まるで、この日韓を分断する意図が見え隠れする。韓国に至っては北朝鮮、中国、それにアメリカまで遠い存在になっているのに、日本どころではないはずだ。

日本も同様。長い間、経済支援してきたアジアの国々にとっては日本はただの金の『ばら撒き国』に過ぎないことに気づいたはずだ。アフリカにもEU難民にもどこにでも出す。「ならばとってやれ」ということになる。

この解決策が医療と学校に絞った人道支援。どこ国でも子どもが安心して育つ環境が必要なのだ。基礎診療所、病院、学校、職業訓練学校、それに食料の供給。政府開発援助がすべて失敗に終わったわけではない。ネパールのトリブバン空港近くに日本が建てたバンムラート病院は本当の成功例だ。

日本はOECDの加盟国のなかで上から数えて20位(GDP国民総生産)の規模の国に過ぎない。もはや中位にある経済国に過ぎないのだ。

世界を分断したいのはいったい何なのかを、本気で突詰めて追わなければならない。サイバー戦争とは、大衆操作と国を分断に追い込むことが真のねらいだから。

 (連載  BCコロンブスより)

プーチン大統領のサイバー攻撃

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世界を揺るがせた

ロシアのサイバー攻撃

 

ロシアのプーチン大統領が仕掛けたアメリカへのサイバー攻撃が、米国大統領選の結果を左右し、世界を揺るがす一撃になった。この惑星に秩序をもとらしていた力の枠組みが大きく変わろうとしている。

 

アメリカは世界の警察を勤めるよりも、自国の経済保護に軸足を置き、産業界の意見を代表する大統領が誕生。アメリカの経済を損なう恐れのある経済活動に敏感に反応する。空調機器メーカー、GE、そして日本のトヨタまで標的になる。プーチン大統領の読みはまさにあたったのだ。

ウクライナ問題でEUからの経済制裁で、身動きが取れなくなったロシアは米国の大統領選で、本命とされたヒラリー・クリントン氏のPCをハッキングし、メールを暴露。信用を失させることに成功した。この結果誕生したトランプ政権(1月20日)は、アメリカ保護主義に急激な舵を切り、自国最優先の政策は世界を混迷へと突き動かしている。

そのメールはジュリアン・アサンジ氏の内部告発サイト『ウィキリークス』に流された。それだけではない。ヒラリー・クリントン候補に関する虚偽のニュースも流していた。この一連の指示をだしたのはプーチン大統領である。

 

 

サイバー攻撃がこれほど成功した例は史上初である。軍事力は海陸空の3つ空間に宇宙を加え、さらにコンピュータを介するサイバー空間を『5つめの戦場』として、そのとてつもない威力を世界に示した。これを侮ってはいけない。

世界ですでに起こっているサイバー戦争の影をみてみよう。

中国の青年、子どもたちは西側世界では常識と思われていることが、伝わらないのだ。中国国内の知識人や現場で起こった疑惑を書きみは次々と削除される。中国内ではこれを『瞬殺』と呼ばれる。

この結果、中国人は世界といちじるしく異なった価値観をもって海外へでることになる。日本にやってきてホテルの施設を破壊、さらに犯罪に手をだしても良心が痛まないひとたちが生まれている。それが次々と順送りに生まれる。

中国の検索サイト「百度バイド」を利用する中国人は圧倒的にこの影響下にある。中国人の民衆は英語のサイトを見ても、削除されて記事が読めないうえに英語で何が書いてあるのかもわからないのだ。

サイバー戦争とは大衆宣伝操作である。簡単にいえば洗脳である。この恐ろしい例は、アジアのいたるところに現われている。例えば、情報が届かない例(真実が伝わらないため起こった)、西ネパールの山間部の奥地。中国の毛沢東を尊敬するマオ主義者が勢力を強め、共産主義革命を展開してした。毛沢東時代に2000万人の餓死者がでたことも、チベット人たちを弾圧し100万人以上を殺害したことも伝わっていない。共産主義革命からすでに3代目に入り、世襲共産主義がどんなものかが理解されないまま、ネパールで理想に身を投じた女性兵士(21才)が死んでいる。ネパール王制下のあまりにも不公平な利益配分が彼らの怒りの原動力になった。

実は日本政府はネパール王国で1番の経済援助国である。政府開発援助はほとんど首都以外には回されず、農村部の貧困層から生まれた青年たちは王政打倒に立ちあがった。これを知らない日本の外務省の政府開発援助はまったく機能しないというか、貧困の格差をさらに広げる結果になった。また役人仕事をしたのかと嘆くだけではすまされない。

外務省の組織レベルをあげる必要があるし、人道主義の精神のない人間がなぜ、国家試験だけで採用されてしまうのか、これは日本の大きな問題である。

それが、援助しても援助しても成功したら、最後には敵対し中国、韓国となって日本に立ちはだかっているのだから。

つまり、経済しか見れない人材では困るのだ。政府開発援助は日本製品を買わないといけない紐つきで失敗した。それを超える人道主義の考えがないと、簡単にひっくりかえり、現実にカンボジアなど日本政府をばかにしているくらいだ。ASEAN会議では公然と日本に反発し、中国に加担する。

 

「戦闘で死ぬことは恐れない。どこで死のうと怖くない。血を流すことも厭わない」。20才で戦死したネパールのマオイスト女性コマンダンテが残した最期の言葉。銃をもって立ち上がらないとカースト制度は破れないし、貧困から逃れられない、生きて行けない。

アジアの開発援助の失敗はこうした青少年を生むことを知らないと、なぜ、外務省に入ったのか、なぜ、予算をもったのか、まったく、反対のことをしてしまう。理由はネパールの王政が腐敗していたからだ。

「日本の政府開発援助は何に使われたのかを最後までチェックしなければならない」とネパール人(マオイスト幹部)にいわれるようでは、、。

ひとつだけいいこともしている。日本が建てたトリブバン病院。多くの命が助かっている。多くのネパールのひとに感謝されている。同時に現地の日本人にも。

 

 

 

中国、韓国は日本が援助して敵国になる

外務省の政府開発援助はすべて無駄?

 

EU(欧州連合)では英国のEU離脱。これは大衆迎合主義ポピュリズムといわれるが、この根底には長い間続いた経済不況による疲弊と自国を第一にする排他的な考えだ。だが、同時に世界の多くのひとたちは平和と人道主義も望んでいるが、反対へ揺り動かされた。

フランスの大統領選に極右政党のロッペン党首に加担する攻撃が浮かんでくる。この選挙もサイバー攻撃の標的になる。

 

 

サイバー攻撃ウクライナでも発生した。ロシアと交戦時、インフラがすべてダウンし、大規模停電により、暖房すら使えなくする。バングラディシュでは中央銀行サイバー攻撃により1億ドルを失っている。つまり、サイバー攻撃が予想されるところには、意味もなくコンピューター制御に切り替えないほうが安全だということがわかっている。

日本への反日感情が急激にもちあがってきた時期とソーシャルメディアの普及は重なっている。つまり、日韓、日中に関する事件で、『マッチ・ポンプ』をしている人間がいる。その素人たちに紛れて本物のサイバー攻撃が間隙をぬって入ってくる。すでに攻撃に晒されている。

 

サイバー攻撃のもっとも怖い面は大衆操作

日本の総務省マイナンバーに力を入れても国民から失笑されるだけで、本来の仕事を見失っている。国民の40%近くが納税できない低所得者年金生活者、母子家庭なのにどこから金をとるのだろう。

公務員採用は学歴と試験ではなく、学生時代にどんな社会貢献をしたかを提出してもらったほうがまとも人材が集る。理念のない投資はカンボジア、ネパールで起こったように簡単にひっくりかえされ、巨額な信じられないほどの負担を日本人に押し付ける。中国、韓国での長年にわたる巨額の経済援助はすべて無意味だった。

 

山間部の基礎診療所(看護師が勤務)、病院、学校施設に限ったほうがまだましだろう。

 

 

八木澤高明氏の「ネパールに生きる」より

ノビナは一八歳で結婚。結婚式の翌日、ノビナは村を去り、それっきり帰ってこな

かった。「戦争が続いているから、もう会えないかもしれない。生きていた

らまた会いましょう。私が死んでしまったら、時々思い出してくださいね。」

ノビナは泣きながらそう言って、村を出て行った。

中国 空母は5-6隻を配備  中国海軍初の空母が艦隊を従え台湾海峡へ

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旧ソ連の空母ワリャーグ→「遼寧

ミンスクキエフはどうした?

沖縄本島宮古島の間の宮古海峡に中国海軍初の空母「遼寧」が2016年12月25日、ミサイル駆逐艦3隻、フリゲート艦2隻を従え出現した。26日午前、台湾とフィリピンの間のバシー海峡をぬけ南シナ海に入った。

旧ソ連邦から空母を購入するという話は依然からくすぶっていたが、それが航空母艦ワリャーグ」(ウクライナ海軍配属)ほか計3隻だった。すでに主要艦の維持すらままならないロシアにとって、中国からの引き合いは渡りに船。その後、この話は立ち消えていたが、謎だけが残った。この商談は3隻セットで、「ミンスク」「キエフ」という同型船がどうなったのか?新聞報道では中国の上海と伝えているがわたしは大連造船所にワリャーグがあるのを確認しており、そこで改修作業を行っていたところまでは追っていた。それが進水し、2016年12月に渤海で演習。さらに、25日に沖縄本島宮古島の間の宮古海峡にこの空母艦隊となって出現したのである。

中国の戦艦建造はこの空母1隻にとどまらない。空母は最低3隻なければ常時運用できないことから、同型船の建造が行われているはずだ。中国は南沙、西沙諸島沖の覇権と艦隊の整備、ランドブリッジ構想(一帯一路)、アジア開発銀行などすべての政策をリンクさせ、2049年の党100周年に世界の覇権を握ることを急いでいる。

当然、2隻目、3隻目の空母は建造中だと思って確認したら上海造船所で建造中だったので、日本に戦略空母が必要という記事を10日前に流した。中国海軍が建造している空母はまったくの新造船かミンスク、あるいはキエフの改修船かは確認できていない。さらに追加の2-3隻が加わり、最終的には5-6隻の空母を保有することになる。

ワリャーグは、原子力ではない通常駆動式で、艦載機の離陸など性能面ではアメリカ海軍の水準ではないが、2隻目、3隻目は性能を向上させる。ワリャーグは演習のための購入ではなく、5カ年計画での艦艇増強の一端である。

中国はすでに軍備拡大の道をひた走っている。これを見誤ると一触即発になる。中国にとって太平洋側へでる水路はこの沖縄本島宮古島を通過する航路を以前から使っている。しかし、台湾、フィリピンのバシー海峡をぬけ南シナ海への航行は始めて。つまり、米国大統領の交代時期の空白を狙って勢力圏を拡大している。

 

 

ひとつの中国&   第一列島線

「ひとつの中国」をアメリカのトランプ次期大統領が外交交渉のカードに使うことを、中国側がけん制する狙いが今回の艦隊のお披露目という見方もある。中国の第一段階は、台湾を含めた海域を『第一列島線』としてアメリカなど他国を寄せ付けない防衛ラインを張ること。

中国はすでに南シナ海で人口島を建設し軍事拠点化しており、国際法に従わない中国とアメリカの緊張は高まるばかりだ。

ロシアから購入したジェット戦闘機スホイ4機が新型空母に搭載されるのは時間の問題。実はシンガポール、インド、マレーシアなど戦闘機スホイなどを買い捲っており、アジア諸国の軍備は増強へとひた走っている。

日本は軍事増強を行う国の前にスイスのようにいつまでも「永世中立」でいられるはずはない。防衛力強化に舵を切る時期が問題だ。

冷徹な策謀を計る国に対して、真の狙いを見極める必要がある。すでに中国共産党は中国に居住できる外国人のクラスを決め、追放、容認の判断を数値で決め公表。この国の考え方は、共産党体制を維持するために軍事緊張を共産党みずからがひき起こしているという点にある。

策謀というのは、依然、駆逐艦を購入する商談で、マカオでカジノ船に改造して使うというから売却した船が駆逐艦として中国艦隊に配備されたのだ。つまり、マカオの購入者は中国海運だった。また、イギリスから退役船を購入する商談を持ちかけて「共産国には売れない」と断られた経緯がある。

 

シンガポールの兵器が香港で中国側で押収されるなど、中国は経済活動と政治の境がなく、これがEU圏へのランドブリッジ構想『一帯一路』の延伸に暗い影を投げかけている。

なにも中国を走らせなくてもロシアの鉄道に力を貸せば、中国の政治色の強い戦略は退かせることができる。つまり競争相手があれば思いどうりの検閲や料金を押し付けられなくすむ。

インド国防省も中国の軍備拡張に神経を尖らせており、全中国本土を射程に収める長距離弾道ミサイル「アグニ5」の発射実験を行い成功したと発表し、中国共産党の軍拡をけん制した。

(BCコロンブス連載)

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15人の死傷者と習主席の署名

 

今年の8月ごろ、「遼寧15人犠牲の真相」という記事が話題となった。遼寧改造のプロジェクトリーダー、中船重工集団高級エンジニア・王氏は、「空母への改造工程量はばく大だった。時間は切迫し15カ月で完成させたのだが、それは30カ月分の仕事量に相当した。この期間に同一部門の15人が犠牲となった」 2014年に蒸気爆発事故を起こした。欧米のマスコミは、戦闘力不足、事故頻発、今度はボイラー。国防部報道官は西側の言うようなボイラー爆発の大事故ではない。実際の事故は小さくボイラー本体とは全く無関係の個所で起こったと釈明した。 同年9月には、遼寧の離着艦訓練任務で重大な貢献をした同志2人が生命を“供出”した。彼らに“英雄試飛大隊”の栄誉称号を贈る命令書には、習近平主席自ら署名した。 2015年5月には遼寧の艦載機隊パイロット2人が墜落事故の犠牲となった。うち1人は女性だった。記事によるとこの事件は空母上ではなく、陸上基地における飛行訓練だったとある。市街地を避け森の中へ墜落した。

 

 

次元を旅した男  次元の探検家 理論物理学者ジョエルと仲間の冒険

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素数ノ謎 解明への大航海: 宇宙の暗号 (NGO japan cyber library)

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天才数学者ペレリマンが挑む 宇宙の形 第1幕: 宇宙の真実の姿とは? (oriental novels)

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宇宙の形第3幕 物理学者の死闘

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新大陸を発見したのは中国だった  BCコロンブス (新連載)

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中国のランドブリッジ構想が火種に

世界最大のコンテナ船に代わる

上海からロッテルダムピレウスへ繋がる

600年ぶりの世界1の海運国へ王手

 

中国の世界最長のランドブリッジ構想(一帯一路)が火種になりそうだ。中国の鉄道網はすでに上海より、青海省新彊ウイグル自治区からカザフスタンの首都アルマトイをぬけてオランダの港湾都市ロッテルダムにつながった。

従来は6000TEU(20フィートコンテナを6000個)積載する大型コンテナ船で海上貨物を海路で運んでいたものを中国国内を鉄道で西へ西へと進み、ヨーロッパを運ぶ、世界一長くて大きな海陸一貫輸送の企業が中国に誕生することになる。

その打診が中国よりEUにもたらされ、EUも対応に苦慮している。欧州議会の運輸・観光委員もビム・ファンデカンプ委員が日本で会見し明らかにした。

「どこまで協力するか頭を悩ませている。政治的な意図がどこまであるか、見極めなければいけない」と慎重な構えだ。

理由は、ただでさえ過当競争で世界の海運会社の合併と集約が進む中、突然、中国がそれをさらうような世界最大の物流事業を手中にすることになる。通関や検疫で便宜が図れるうえ、敵対する国の貨物を足止めすることが想定される。北朝鮮からの武器輸出などが自国内ですべて可能になってしまう。

すでに中国はギリシャ最大の港ピレウス港を買収し終え、今まさにロッテルダム港のコンテナ埠頭会社にも出資した。まだ、鉄道の狭軌広軌の接合問題などがあるが、これも時間をかければ解決できる。今、日本の1-3位の船会社、日本郵船商船三井川崎汽船が不採算のコンテナ船部門を統合する方向で話を進めている。つまり、それほどこの世界の競争は厳しい。そのなかをアメリカ西岸から釜山、上海へと航海してきたコンテナ船の貨物を、上海から陸路、ロッテルダムピレウスへと運んでしまう考えだ。つまり、中国が世界の物流を握ることになりかねない状況が生まれる。

実は世界史では教えていないが、中国は1400年代の永楽帝統治下、世界最大の海運国だったのだ。オーストラリアから天然資源を運び、インド、スマトラ、アフリカ、それにアメリカへも宝船団を送っていた。

ヨーロッパのコロンブスバスコダガマなどより、70年も早くアメリカを発見し足跡をそこいらじゅうに残していた。

中国は再び世界最強の海運国になる可能性を秘めたアジア-ヨーロッパのランドブリッジ構想。ダブルスタックトレインが内モンゴルをぬけてタジキスタンへ行く日が来るのか、日本もアメリカも注視することになりそうだ。

 

中国の戦略物流事業は、これだけではとどまらず、重慶市、四川省、湖北、河南など7カ所に自由貿易試験区を新設、ランドブリッジはすでに動き出している。

カスピ海側には中国に対抗できる国はなく、事実上、中国の独占は決まったようなものだ。

 

 

次元を旅した男  次元の探検家 理論物理学者ジョエルと仲間の冒険

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素数ノ謎 解明への大航海: 宇宙の暗号 (NGO japan cyber library)

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彼女たちの国境 飢餓性奴隷自由 原題 北朝鮮アセンディング (Japan Cyber Library)

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天才数学者ガウスと時間の商人たち: 時間の正体に迫る

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人間の想像力をはるかに超えた真実の姿を突きつけている

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『次元学』に未来はあるか?

時間次元の性格は、大きな1つの時間次元にあらゆる小さな時間次元は浸透してしまうという性質をもっており、例えばループした時間次元は簡単にわれわれの時間に換算されて、12進法や365日=1年などに直すことができる。現実に意識しなくてもそうしている。われわれは時間の次元をもった世界の住人なのでそれに違和感をもたないのだろう。

空間次元があり、質量があると同時に生まれる時間次元-。物質、質量=エネルギーと同じで、そこに物質はなにものかに変化しようという方向が加わると、それが時間次元となる。

 

そして、ここからが最大の難関なのが、ジョエルが気づいた11の次元のなかに潜むもの。それはウィッテンが発見し、膜状次元だと特定したあの2次元のメンブレンである。発見の経過は、ヘテロEひも理論では結合定数が大きくなるにつれ、新たな垂直の次元がみえてくるのだ。つまり、

『~』 の形状の~に垂直の次元を伸ばすと、『■』のように広がってしまう。

この新たな膜状の次元の出現が意味することは大きい。すべての10次元が揃ったわれわれの宇宙をまるで遮るような形ですべて突っ切っていて、われわれを分断していることだってあり得るのだ。

 

 

 

 膜次元も宇宙スケールに展開している

これは縦横高さのおなじみの3つの空間だけがずばぬけて大きくなり、宇宙のスケールに展開したように、この膜次元も宇宙スケールに展開している可能性があるのだ。まだ、それは観測されていないが、リサ・ランドール博士やホーキング博士の学会での発言にたびたび登場している。

「カーテンに貼りついたこの雫がわたしたちの宇宙で、その外には飛び出すことはできないけど、ほら、あなたもわたしも写っているでしょう!」

車椅子の天才ホーキング博士は、コンピュータを介した音声発生装置で、不気味な予言を行っている。

「その膜は1枚ではなく、2枚かも知れない」と。

 

われわれの4次元の時空間はその膜の間に挟まれているというのだ。その正体が何なのかはわからないが、素粒子などはその膜を通過して消えしまう。次元に空間、時間、そして2次元の膜が加わった。これらはいずれもミクロの素粒子の形を研究した理論物理学者が導き出した答えだ。

だが、それらは宇宙のスケールに展開したとき、どのような姿になったかは、この宇宙を探ればおのずとわかってくるはず。

それから、これらの次元とともに、まだほかにも特記しなければならないのは、質量を獲得しているスピン2以下の素粒子である。あまりにもミクロなので重力の影響下にはないため、一般相対性理論が応用できない世界-。だが、ここにすでに質量が存在している以上は重力の種が生まれている。

空間、時間、2次元の膜、そして重力、このミクロの世界での発見の帰結として「膜次元」の可能性と、「重力の次元」を次元学に追加する必要に迫られる。さらに、もうひとつ「膨張」。

宇宙のインフレーションは、極端に圧縮された高温状態から生まれたわれわれの宇宙は、次の瞬間に重力が反転して、加速膨張したのだ。その残像は宇宙の背景放射として、ダブルマップ計画で観測が確認されている。

次元に重力が加えるなら、この反重力は「重力のマイナス軸」で起こった出来事ではなく、別の空間に存在する虚数時間に起こった出来事である。

さらに注目されるのは、M理論のなかのひとつの形、ⅡA型ひもは結合定数を増やして行くにつれ、1次元のループは膨張してチューブのような2次元の対象になってしまう。われわれの宇宙は眼にみえて理解できていることはほんのわずかでしかないという事実だけを突きつけているのだった。

ミクロの世界の究極の単位、素粒子の形を追い求めた理論物理学者に開かれた11次元の扉。そのなかを探っていると、現われた巻き上げられた次元。空間次元ならまだ理解できるが、さらに難解なのが膜次元である。これはわれわれの常識を根底から揺さぶるほどの衝撃をもっていた。

ある時期から科学の最先端ニュースにホモロゲーションという言葉が頻繁に登場するようになった。その究極の理論ではわれわれの情報は2次元の膜に存在し、その投影が3次元空間に映し出されているというのだ。

上記の図解入りの研究論文はそのなかで評価が高いもので日本の理論物理学者が中心的な役割を果たしている。

さらに、難解なのがチューブ状の2次元。ひも状の1次元だったものを成長させるとチューブになるという。粒子の最小単位には何ひとつ不必要なものはない簡潔な世界だ。そのなかに浮かぶチューブ。これに空洞の空間があれば3次元のトーラスになるが、空洞のない2次元。これが何を意味するのか興味は尽きない。これがもし裂けて空洞空間ができトーラスになるのなら、われわれの宇宙はそのなかに浮くことだってできるのだ。

マルチバースと異なって、この次元学はわれわれの宇宙のなかで起こっている出来事なので、検証できる可能性がまだある。多くの物理学者はそれを望むのもも、まだ、実験観測する方法が見つかっていない。

アインシュタイン一般相対性理論の重力を記述した式とニュートンの重力論の優劣を見極めるため、太陽系最大の惑星木星の周囲で光が曲がる現象を観測しようとして計算を試みた。だが、木星の重力が思ったより小さすぎて実験観測には至らなかった。次に考えたのは太陽系最大の星、太陽である。そして、太陽の真後ろに隠れているはずの遠くの恒星の光をとらえ、重力レンズ効果が確認された。アインシュタインの重力理論はテストに合格したのである。

これほど劇的なシナリオにならないかもしれないが、次元もいつの日にか実験観測される日が訪れるかも知れない。

 

次元の旅はミクロの素粒子の姿を追い求めるところから本格化した。それは一般相対性理論素粒子の数式を統合する試みが失敗し、素粒子の形を見直すことがきかっけとなる。しかし、最小単位を震える弦とする理論には、とんでもない関門があった。それは弦理論が成り立つためには、10-11次元が必要だという数式の予言である。

そこでわたしは再度、数式を確かめたのだ。

弦を平らな机に広げた状態で置くとする。そうすると、弦は前後、左右、さらに上下へと運動することができる。その数式は弦が運動できる方向が10―11であると予言していたのである。空間次元だけなら簡単に説明がつく。だが、それに時間次元はその数式に反映できているのか? という疑問がわく。

時間はあきらかに縦横高さの3次元の上のクラス(位相)に存在し、横だけの1次元の世界にも顔をだす。だが、決定的に異なるのはマイナス軸がないこと。行ったきりの未来へ続く軸しかない。マイナス軸は数学上にはあるので、これを弦が運動できる方向の軸に加えるかは、あきらかに別の話だ。そこでわたしは時間次元はこの数式では反映できないと考えた。

理論物理学で使っている次元は、アインシュタインが重力理論を説明するうえで、4次元の時空間という織物のようなきっても切り離せないイメージとして捉えた。しかし、現実には時間のない死んだ宇宙が存在する。スペースだけで何ひとつ数千億年かかっても何ひとつ変化しない世界には時間次元は存在できない。

ところがこれに重力、質量、エネルギーなどが加わると時間は生まれるのだ。そこで、空間のクラスのうえに時間のクラスがあり、そのうえに重力が存在していることがわかる。さらに、重力にマイナス軸か虚数空間(あの複素平面図の北に描かれる)への軸かは、判断できないが重力は反転すればインフレーション宇宙が成立する。このインフレーションが加速するというのはべき乗計算の世界で、つまり、非可換な世界がつながっていることを示している。つまり、重力のうえの位相に膨張が存在している。

あきらかに前提が異なっているのに同じ次元という名前を使わざるを得ないのが、この次元学の成立を危ういものにしている。上位の次元は下位の低次元に影響を及ぼし、浸透し、支配する、絶対的に振舞う。場合によっては破壊さえしてしまう。

グラフに書くとすぐに判ることだが、空間次元を1、2、3、4、5、6,7,8,9と追加して行くと、それはあくまでも動ける空間でしかなく、時間次元を加えるとなると、下位の次元をすべて引きずって動かなければならないことに気づく。質量を失い消える変化、別の次元へ移動した場合がこれにあてはまらない。グラフに軸を追加するだけではだめなのだ。

 

つまり、うえの計算式では時間次元は書き表せないのである。

この上位の次元が下位の次元に支配的に振舞う『クラス・位相』という考え方が必要で、さらに発見された膜次元(2次元)とリング(2次元)は、われわれの常識の地層を地震のように裂いてひっくり返す。人間の想像力をはるかに超えた真実の姿を突きつけているような気がしてならない。

 

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