感染に飲み込まれる! 首相、7日間の推移を見て規制を判断。年越しカウントダウンなど大型イベントは軒並み自主的な中止に流れる
22日政府発表
タイCOVID-19状況管理センター<the Centre for Covid-19 Situation Administration:CCSA>は2020年12月22日午前、新規に427人の陽性が確認されたと発表した。
427人のうち397人は、クラスターが発生したサムットサコンの市場に関連した外国人労働者。16人はタイ国内での感染で、サラブリ3人、チャチュンサオ1人、バンコク5人、パトゥムタニ2人、ペチャブリ1人、サムットプラカン2人、ウッタラディット1人、ナコンパトム1人。14人はタイに入国して検疫施設に滞在中の人たちだった。
タイでは12月22日現在で、確認された合計の陽性者が5116人。60人が死亡し、4078人が治療を終え、1578人が治療中。
21日政府発表
プラユット首相、今後7日間の推移を見て規制など対応
タイで国内感染が拡大している事を受けて、2020年12月21日、タイのプラユット首相は今後7日間をかけて推移を見た上で、制御が可能かどうかを見極める考えを示した。
プラユット首相は、12月21日にタイで確認された国内での新規感染確認者374人のうち、360人はミャンマー人などの外国人労働者の武漢ウイルスへの陽性が確認されたもので、その他のタイ人などの陽性例は14人にとどまっていることから、その感染経路は特定できており制御されていると説明した。
また、現時点では都市封鎖などをSamut Sakhon県以外に拡大する予定はないことを説明し、国民に落ち着くようによびかけた。
今後は、年末のカウントダウンのイベントなどの可否を判断するために、7日間ほど推移を見て今後の対応を決定する方針を説明。
その目安となるのが2020年12月28日ごろ。
なお、プラユット首相は、制御が不能となった場合に備えて、再度都市封鎖などを実施する場合にも準備はするようにタイの公衆衛生省に指示をした。
すでにバンコク、パタヤなどで行われる予定の大型イベントは自主的に延期しており、拡大すれば、年末年始の海外旅行者にも影響が出る。
2020年12月21日、タイ政府のCCSA(コロナ対策担当:Covid-19)は定例会見を実施し、コロナウイルスの新たな感染確認者は本日は382人となったと発表した。うち、大半の374人はタイ国内で感染した。
タイ政府は20日、隣接県で新型コロナウイルスの集団感染が発生したことを受け、バンコク内の事業所に2週間の在宅勤務を要請した。年末年始の行事も中止を求める。
20日午後、新型コロナウイルスの感染者が17日以降にバンコク西郊のサムットサコン県で689人、同県の北隣のナコンパトム県で2人、バンコクで2人、バンコク南郊のサムットプラカン県で3人確認されたと発表した。
サムットサコンで確認された感染者の約9割は県内の市場などで働くミャンマー人労働者で、ほとんどは無症状だった。保健省はこうしたミャンマー人労働者から感染が広がった可能性があるとみている。サムットサコンはタイの水産業の中心地で、漁船、魚市場、水産物加工工場などで多数のミャンマー人が就労している。
バンコクの感染者2人のうちの1人は鮮魚商のタイ人女性(33)で、今月12日にサムットサコンの市場で海産物を仕入れ、同日午後、バンコク郊外の市場で販売した。もう1人の感染者であるタイ人女性(67)はこの鮮魚商からエビを購入していた。
一方、ミャンマー政府によると、同国で確認された新型コロナウイルス感染者は20日集計で累計11万6134人で、2443人が死亡した。
流入阻止は困難!
国内に100万人以上といわれるミャンマー人労働者を抱えるタイはミャンマーからの新型コロナ流入を警戒していたが、両国の国境線は長く密入国が比較的容易で、流入阻止は困難とみられていた。タイは乾期が本格化し、気温が下がり空気が乾燥してきている。いったん国内感染が広がると、封じ込めが困難になる可能性もある。
Bangkok Winter’s Tale 原稿より抜粋
[Bangkok]
タイ政府は19日夜、首都バンコクの南西に隣接する中部サムットサコーン県で新型コロナウイルスの新規感染者548人が発生したと発表した。
タイの1日当たり感染者数として過去最多。最大のクラスター、集団感染となった。同県は2週間にわたり学校などを閉鎖し、夜間外出を禁止する。
新規感染者の大半はミャンマーからの出稼ぎ労働者で、症状はなかった。
水産市場で働くタイ人女性から感染が確認されたため、市場関係者を検査していた。
17日に発覚していた
タイ中部サムットサコン県は2020年12月17日、市場のエビ販売業者の67歳の女性が新型コロナウイルスに感染したと発表。マハチャイ病院での2回の検査で確認され、現在はサムットサコン病院に入院中。
市場の約2000人を検査して548人の感染が確認された。
タイ当局は19日から2021年1月3日まで外国人労働者が同県を出入りすることを禁じた。県内の商業施設や飲食店の営業も制限する。2014年の軍事クーデター以後で初となる20日の地方選は実施する。
タイの19日昼時点の累計感染者数は4331人で、水産市場での集団感染により一気に1割超増えた。
これまでの1日当たりの最多感染者数は3月22日の188人だったがミャンマーとバンコクの国境を越えた行き来は、過去の習慣から阻止できていなかった事が浮き彫りになった。
ミャンマーからタイへの出稼ぎ、タイ人のミャンマー、タチレクでの出稼ぎ。いずれも集団感染に発展している。
バンコク都内とアユタヤで各1人づつの感染が発表された。
ここまでの人数になっていると、既に陽性者はタイ各地に散らばっている可能性が高く、今後も各地で陽性者が発見される可能性がある。
そのためタイ各地で、また今年の4月、5月のような観光地の都市封鎖や、各地での事業閉鎖、夜間外出禁止、休校となる可能性も高くなってきており、年末年始の休暇の時期を控えたタイ国内では、非常に大きな反響を呼んでいる。
タチレクの感染情報はこちら
Bangkok winter’s tale あなたは日本の常識がとんでもない間違いだと打ちのめされる!
https://note.com/reuter/n/n5f642b236368
みなさん、応援ありがとうございます。ニュースは一晩で紙屑になります。それで、考えた末、上のリンクを辿った「Bangkok winter’s tale」を日本のみなさんにお贈りします。