バンコクの日本人街に忍び寄る感染危機
日本人感染者がシラチャからバンコクへ
バンコク都庁は1月11日、在タイ日本人3人の新型コロナ感染が確認されたと発表した。3人とも年末にチョンブリ県シラチャ郡のホテルに宿泊し、レストランやカラオケ店などに立ち寄っていた。
バンコク都庁当局が発表した3人のタイムライン
■Aさん(会社員)
12月30日 チョンブリ県シラチャ郡のらーめん居酒屋「大吉」、「酒の店」(シラチャ店)で食事後、「ハーレムカラオケ」に移動。31日 ローイ島からフェリーでシーチャン島観光。バンコク都ワタナ区の自宅に戻る。
1月1日 「バンコク・ゴルフ・クラブ」(パトゥムタニ県)でゴルフ、都内トンロー区の「馬酔木」で昼食後、帰宅。1月2日 「UFMフジスーパー4号店」(住所. 39 Sukhumvit 49, Sukhumvit Rd.,Klongton- Nua, Wattana, Bangkok )で買い物。1月3日 発熱・喉の痛みなどの症状。1月4日 コロナ検査後、帰宅。1月5日 陽性が判明し入院。
■Bさん(会社員)
12月30日 「シタディーン・グランド・セントラル・シラチャ」に宿泊、「酒の店」(シラチャ店)で食事後、「ハーレムカラオケ」に移動。31日 ローイ島からフェリーでシーチャン島観光。「大吉」で食事後、カラオケ「MANAMI」に移動。
1月1日 プラカノン区の自宅に帰宅。1月2~3日 終日自宅。4日 サムットプラカン県内の企業に出社、コロナ検査後帰宅。5日 陽性が判明し入院。
■Cさん(技術職)
30日 チョンブリ県シラチャ郡の某企業で仕事をした後、日本食店「SHIBUYA」で昼食。「サマーセットハーバービューホテル」に投宿後、「焼肉トラ」で夕食。「ハーレムカラオケ」に移動。
31日 「ロビンソンデパート」のユニクロ、トップス入店、「大吉」で食事後、カラオケ「MAIKO」に移動。
1月1日 ツアーバスでバンコクに戻る。2日 終日ワタナ区の自宅。3日 「ロイヤル・レイク・サイド」(チャチュンサオ県)でゴルフ、帰宅後「UFMフジスーパー4号店」(スクムビット49)で買い物。4日 バンコク都内の企業で仕事中に知人の感染を知り、病院で検査をして帰宅(無症状)。5日 陽性が確認され入院。
タイ政府筋は1月11日、新型コロナの感染再拡大が国民生活の打撃となっていることから、政府が追加の現金給付を検討していることを明らかにした。12日の閣議で1人当たり4000バーツの現金給付案が承認される見通し。
プラユット首相は11日、スパタナポン副首相、アーコム財務相、国家経済社会開発評議会(NESDC)のダヌチャ事務局長、予算庁のデーチャピワット長官、エネルギー省のクリット事務次官などと会談しており、ここで現金給付案が取り上げられた。
しかし、これとは別なのか判明しないが、プラユット首相は12日、非正規労働者に3500バーツを2カ月間に渡って支給する案を発表した。
ここで、注目されるのは「2カ月」という数字で、政府はバンコク都内での感染をコントロール出来ると見ている可能性が指摘される。
シラチャの感染者数は新規感染が10人程度に落ち着いてきた。
タイ全土では新たな感染確認者は12日は287人。昨日の249人と比べると、全体としては増加している。
内訳を見ると、ミャンマー人などの外国人労働者の感染例が125人と、昨日の48人と比べて大きく増加。それを除くタイ国内の感染確認者が新たに153人となっており、昨日の176人と比べて、やや減少した。
ミャンマーからの感染は国境警備などでタイ側警察などが便宜計った事などが発覚した。