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reuterjapannews’s diary

宇宙のなかに住む住人は、どうすればその形がわかるのだろう,という世紀の難問ポアンカレ予想から出発した壮大なドキュメンタリー。決して外から形を眺めることができないがそれに挑む天才数学者たちが繰り広げる死闘を執念で追います。また、記者自身にもそれに挑戦させるとんでもない企画。数学や理論物理学がこれほどまでに凄まじいものかと、、。その煌きと感動を身をもってお伝えします(><);ギリシャ問題、中国バブル崩壊、性奴隷マーケット問題などニュースの裏側を伝えます。短期勝負なのでいづれブログではなくなります。Web MO

ストラディバリウスの”謎”に挑む!

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写真はストラディバリではなく8弦バイオリン。

 

 

イタリア、クレモナのバイオリン名器ストラディバリウスはオークションで12億7000万円という破格の値がつく。しかし、意外にも弾きにくいバイオリンだ。その性能は室内で弾いてみてもわからない。大ホールで初めてその凄みを発揮する。

12月18日はアントニオ・ストラディバリウスの命日である。1737年の今日、クレモナで没した巨匠は、生誕が明らかでないのでおおよそ93歳まで生きた。没後278年。父と息子2人、それに職人たちで製作されたストラディバリウスは約1300台、現存するのは600台。この機にその名器の謎解きに挑んだひとたちの果敢な挑戦とストラディバリウスの音の現実に迫ってみたい。

 

ストラディバリはバイオリンのほかにビオラ、チェロ、マンドリン、ギターなども手がける工房である。その楽器の最大の特長は、装飾の美しさ、音色の優しさというひともいるが、楽器に必要なもっとも基本性能ー。

それをYAMAHAの技術者は「遠達性」と表現した。

YAMAHAが製作するギターで、ハイアマチュア用のクラシックギターに「グランドコンサート」シリーズがある。

これを手にした私は明らかに他のギターと性能が異なるのに気づいた。響きが違うのだ。ボディー構造がソリッドというか?その秘密は海の貝から抽出したエキスをニスに使用していた。

つまりギターのボディーを貝のハードシェルのように固め、そのサウンドを作りだしていたのである。そのため、5,6年したら、ボディーを拭き取るなどの手入れを怠ると、白濁した模様が浮きあがってしまう。

 この貝の話はストラディバリウスの謎の取材で閃いたのだが、そのクレモナで製作されたバイオリンは木の素材など、その地のものが使用されており、異なるのはそのニスの制作方法というのが2000年までの見方だった。

ではいったい何をニスに調合したのか?

それは様々のマイスターが試みた。ある職人は琥珀や土をニスに混ぜたりもした。黒ずんだストラディには松やにが混ぜられていた。とにかくクレモナ以外でも多くの職人がチャレンジした。いまだ、そのニスの調合法は解き明かされていない。音を復元できない。だからこそこれほどの高値がついている。

常人ではとても弾きこなせないストラディバリウス。例え弾くことができてもその性能を引き出すことはできないという。

 

 

かつてはニスがストラディバリウスの音色の鍵だとされていたが、21世紀に入ってこれを否定する意見がいくつか出された。複数ストラディバリウスを赤外線で分析した結果、ニスに使用されていたのは松ヤニと油性ニスだけであった。推測されていた蜜蝋などの特殊な成分の配合は認められなかった。これらは18世紀の弦楽器製作者ではごく普通に使用されていたもの。ガルネリやサロも同じ製法のニスを使っていたが、その製法は、欧州カラマツの松ヤニを煮詰めてコールタール状にし、それを常温に冷まして固化させたのちに、必要量を適時に粉砕して亜麻仁油で溶解して使用されていた。

顔料なども使用せず、亜麻仁油の添加量と重ね塗りの回数で楽器の色合いを調節した。ストラディバリウスの後期の作品には、松ヤニが炭化するまで煮詰めて製造した黒っぽいニスを使用した楽器も存在する。一方、そのニスの使い方に工夫があるという意見もある。

赤外線だけの結果なので恐らくこれですべてがわかるはずはない、と考えた学者は多いはず。わたしもそのひとりだ。できればDNA解析センターにでも持ち込みたいくらいだ。きっと、とりあってもらえないと思うが、、。

 

欧州カラ松。実はストラドバリウスが製作された年代の松は、小氷河期にあって、年輪の密度がわずかだが高い。つまり、固い部分が多い。

わたしの著作「絶滅境界線上のアリア」シリーズの2、3作目に、ベルガモの教授の話や、この氷河期の話を紹介した。

樹木はこの小氷河期にはあまり育たず、年輪の輪の間隔で、その樹が育ったときの気候がわかるのだ。

また、伐採したのちの経過年数でも強度が異なり、200年後から300年後がもっとも強度が増すという説がある。(注 非破壊検査が実際に行われたわけではない)。

 

実は植物学、地質学、考古学などの多くは、その時代では最先端の技術を使って、おそらくそうだろうという結論をだす学問だ。だから、数学の定理のように未来永劫にわったて正しいということが、あり得ない。つまり、疑ってかかるしかないわけだ。それは、アインシュタインも「わたしの研究は、先出の研究者の間違いを取り除く作業だった」と述べているように、数学以外は、5年をサイクルに学問が書き換えられている。

 

 

 

 

 

 

誰かバイオリン職人のひと、貝が吐き出す液を混ぜて試してみてもらえないだろうか?

きっと、クレモナの近くで採れる貝のはずだ。1600年代のクレモナにはガウネリもバイオリン工房を出店しており、ガウネリの方が先だった。

ストラディはバイオリンのボディー淵の装飾に特長があり、植物の文様を掘り込む細工が見事だ。しかし、さらにその音がどのバイオリンよりも遠達性能で優れているから、ただの職人ではなかった。ストラディには男ばかりの子どもがいて、次男、四男が跡を継いでいる。不朽の名品の仕様は門外不出だったため、遂に途絶えてしまった。

世界のバイオリニストのために、形はストラディ型として完成しているのにニスの調合がわからないため、完成していない。

日本のバイオリンメーカー、こういうところにこそ日本の科学技術を投入してほしい。それはだれもが幸せになれる”謎解き”だから。

できたらストラディ8弦バイオリンを開発してほしい。

わたしが見つけた8弦バイオリン。1億円を積まれても売らない。F字孔は左右対称。4弦の下部にさらに細い弦4本が引かれているのが見えるだろうか?貝殻細工とバイオリンが非常に近い距離にあったことを、このバイオリンは証明している。