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chapter 2.
幻の海岸ナムディン
謎の文章を手がかりにべトナムの首都ハノイから南西300㌔にある幻の海岸ナムディンをめざした。まだ、ひと知れぬ桃源郷だという。それを実際に目で見たい。
そこで人見知りの小柄なティーという娘と知り合う。川端文学を彷彿とさせる『伊豆の踊り子』のような文芸作品になると思いきや、笑いと悶絶の、、あのプノンペンの身請け話を演じてしまう m(><)m 駆け抜ける喜び、疾走するhongda bike 物価10分の1のベトナムの片田舎でわたしは、幸せな夢を見たのだった。その先にあったアジア。それはわしらが忘れた純情がかろうじて生き残っていた。これは「失われた知性」というシャングリラを探検して身請けしそうになったおとこの物語である。
編集局記者Dの報告
「愛と身請け!」
疾走する恋とHONGDAバイク
シャングリラを求める旅人
この世界にシャングリラと呼ばれる桃源郷は存在するのだろうか? それを探し求めて探険家たちは世界のあちらこちらへと右往左往する。
今はネット情報が氾濫する時代。大概のところは調べつくされている。シャングリラで検索すると、でてくるのホテルばかり(笑い)。
1933年にイギリスの作家ジェームズ・ヒルトンが「失われた地平線」を発表し、そのなかに登場する理想郷(この世のユートピア)が世界のおとこたちの心に火を点した。
ジェームズ・ヒルトンのシャングリラのモデルはチベット仏教徒が伝える伝説の王国シャンバラ。彼の作品が発表される前年に、ナショナル・ジオグラフィックが特集を組んで世界に紹介していた。実はヒルトン氏、この記事に触発されて、失われた地平線を書いたのだ。
がっかりOrz。
もう少しましな探検家はいないのだろうか?
それで調べたら、中国奥地にシャングラという街がある。でも、よく調べてみると、
それは市である。
行政区の名前ではないか。
もしかして、まんじゅう?
例の日本各地の観光地が名のっている「桃源郷都市」というイタい観光地ではないか?
これは観光地には必ずついてまわる、名産まんじゅうと同じで「まんじゅうシャングリラ」だろう!
ひとによってはパキスタン北部のフンザこそがシャングリラだという。
最近ではラオスのルアパパーンこそ最後の桃源郷と高らかにうたっている。
かくいうわたしも「ミャンマー最後の桃源郷」というタイトルで本まで書いてしまった。
恥ずかしい。
穴があったら入りたい m(><)m
でも、まてよ。これってみなアジアではないか。それほど西洋人もアジアのなかに理想郷を求めているということか。
ひとぞれぞれ、シャングリラの場所は違うのかもしれないー。
わたしは今、潮風に吹かれながら海岸で「はまぐり粥」をほおばっている。
幸せだ。
でも思ったほどビーチは素敵ではない。
桃源郷というには、あまりにも猥雑すぎる。
若い娘が四角い置屋のようなお店のまえで、同じようにフォーを食べている。
iphoneをググリながら、、、。
ここはベトナムの桃源郷ではないかと思ってやってきた、「クアッドラム」。
前日の朝、ハノイを出発して、hai auまで。ドーソンへ行くのと同じで、
1、ザーラムバスターミナルでナムディンのバスチケットを購入する。7万ドン、おおよそ320円。
バスは1時間に1本ある。列車では決して行けない。
つまり、ハノイからドーソンに行くか? ナムディンに行くか? 二択なのだ。
最近、ドーソンが有名になりすぎて、観光客が集まり、とても保養地という風情はなくなっている。
それなら、まだ人が来ない「クアッドラム」へ。
バングラディシュではないが、「観光客が来る前にゆこう!」。
昼間にこのビーチを是非、みておきたい。
世界遺産に登録してもいいほどの壮観さ。先端が見えないほど連なる。まさか? これぜんぶ?
端から端まで置屋がずらーと並んで建っている。
その数、100軒。
ぜんぶ数えたわけではないが、軒には番号があり、奇数と偶数で海岸と陸側に並ぶ。その番号の最後が130番台。
まてよ、全部が営業してるわけではないので80軒ぐらいだろうか?
おそらくハイシーズンになると100軒は営業してるはず。
海岸のビーチはといえば、海水が茶色っぽいので人は泳いでいない。だが、はまぐりや貝を採っているひとはいる。その蛤はどうなるのか?
フォーになって、わしらの胃袋のなか。
この景観をながめていたら、冬の千葉から大網白里に抜けた外房にある「大網ビーチ」を思いだした。そこでは焼きハマグリが名物。よく似ているけど、ベトナムのこのあたりはビーチが侵食していて砂浜が狭くすぐ海。
クアットラム海岸を台風が襲ったときの映像を尾根遺産にみせてもらう。みんな、すごい楽しいそう。おまえら、サーファーか!
だが、それでも、ここはドーソンより人気がでそうだ。ドーソンはすっかり人工的につくったリゾート地という感があり、ディズニーランドまがいの構造物や失敗ホテルがあって、残念。
クアッドラムのほうが置屋の規模も宿泊施設も大きい。海岸線に立ってこの置屋が並ぶ様は壮観。
しかも、ここは隣にもうひとつ、こんなビーチが並んで存在するので、規模はベトナムでは屈指。交通の便がいいので、ハノイからドーソンに行くのと、ほぼ同じ3時間ほどのバス旅になる。つまり、ドーソンの次はここが人気になりそうだ。
クアットラムのホテル
宿泊施設はベトナム風ホテルが何軒か建っており、新しいホテルは4階建て。各フロアに5室ある。ミニホテルといった趣き。ビーチにあるので風が吹き抜けて心地いい。
一泊の正規料金は30万ドン(1500円)ここに何日か沈没できる。シーズンオフなら1泊1000円に値引き。
ただ、wifiは遅い。それさえ解消できればもっといられるかも。
vietnam
幻の海岸ナムディン
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失われた地平線 シャングリラはどこに?
ベトナムの桃源郷を探して! クアットラム、ティンロン
壮観な景観 置屋海岸を行く
愛と身請け 疾走する恋とhongda bike
ベトナム娘の特長と身請け娘の探し方
借金まみれの娘は宝物?
ホイアンでの夜遊びは期待していなかったのに
ニャチャンでもバイク娘がやってくる!
外こもり都市の候補の1つはプノンペン
桃源郷 3題
シェルパの里にいた湯浴娘
メーサイに桃源郷
アンへレスの先に桃源郷
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実はベトナム北部ナムディンのおんなの子は平均身長150-155cm。
小柄なのにスタイルがいい。
日にちはかわって、
さて、もうひとのビーチ。それがティンロン。
行き方はクアットラムからバスがでおり、何本もある。30分に1本程度。
bigCはナムディンの憩いの場。何でも揃う。安い。尾根遺産はかわいい。
bigC(スーパー)の近くにあるバスターミナルのようなところで、ハノイ行きに乗ること。
ここは幻のビーチと呼ばれるティンロン。
ナムディンは地名。ビーチの名前がティンロンビーチ。これを覚えてバスの運転手に告げておくと、終点まで行かずにすむのだ。(笑い)
しかし、海岸線や景色はより家族向け。
ニャギーは単純にラブホとは訳せないようだ。海のレストラン兼宿泊施設で、海がない場合はラブホ。つまり、食事とベッドとおんなを提供するヨーロッパでいえば、ブラセルのようなもの。
時間を巻き戻して、
さきほどの若い娘たちと、
テーブルを囲んで、コーラを飲む。
、、、、。
おそらく、「なに人?」
と国籍を聞いているのだろう。
「グイニャット、グッド・グイニャット」とわたし。
娘たちは笑顔を見せて、もっと質問をぶつけてくる。
だが、なにを言ってるのかわからないので、首をかしげてみせた。
私のパソコンを自分の方向にむけ、何か打ち込もうとしているが、文字配列が違うことに気づいて、大うけである。笑い
わたしはかばんからキーホルダーをだして、その束を見せた。トトロとスターウォーズの忍者の小さな縫いぐるみ。
また、なにか聞いてくるが、恐らく仕事ではないかと感が働いた。
それで自分が出版した本を見せた。
写真ばかりなので、カメラマンと勘違いしたかもしれないが、似たようなものだ。
わたしの近くに迫ってきた娘は名前はティー。
20才だという。ここから東へ100キロほどの村の出身で、去年から時々、ここで働いているらしい。はっきり言えば、それはわたしの感にすぎない。
100キロというのは、ベトナムの海岸から陸に100キロから200キロ行けばラオスにめり込んでしまう(笑い)。
それほど国土は長く狭い。ここナムディはベトナムではハノイ経済圏、つまり北部。地理的にはハロン湾内にあり、そのせいで海水がコーヒー色。決して激しく汚染されているわけではない。石灰質が流れ出しているからだ。
彼女にカメラを向けるとはにかんで、それでもすまして笑顔をみせてくれる。今度は友だちとふたり。もうひとりは彼女の従姉妹らしい。
わたしはベトナム会話帳をひっぱりだして、彼女たちの家族構成や収入など、時間をかけて聞き出すことに成功した。
かれこれ2時間ほどかかってお互いの情報を交換。また、夕方か夜、会おうということになった。
わたしは街へ買い物に出かけた。また、バスに乗らなければならない。
しかし、ここはそこそこ大きな街なのでレンタルバイク屋があるはず。スーパーのbigCで飲み物や固形食品を買って、それから予備のノート、ペンやら下着など洗濯しなくてもいいように、いろいろ揃えて、200000万ドンちょっと。1000円少しオーバーしたぐらい。
バイクはハノイと変わらない。
借り賃は1日9万ドン+保証金。パスポートを預ける。
これで自由に動き回れる。それでわたしはティンロンをめざしたのだった。
バイクはずっとハノイから飛ばして乗らなくても、大きな街なら必ずあるので長距離を走るのがイヤなひとにもお勧め。
だが、ここはカフェーやみやげ物屋など観光地化されてないので、昔の日本の海岸の街、漁村のようなたたずまいだ。時折、同じようなバイクに乗った学生や尾根遺産らとすれ違うが、彼らはわたしをずっと見続けるから、わたしもその顔をずっと目で追うことになる。首だけが180度回転する。
270度、そして、
360度回転するとオバケだ。
獲物を探しているのか?
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