ReuterJapanNews’s Dialy

バンコク駐在記者。ヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。国際NGOと連携して国軍の攻撃から逃れる難民を救おうと頑張っています。

カンボジア 2人の日本女性 ボランティアの境界線

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見る人により異なる世界 カンボジア

 

最近、日本の若い女性が書いたカンボジアの本が出版された。  

カンボジアの本がでることはいいことだ。理解を深めてくれる。しかし、1冊はカンボジアの日本のボランティアの活動に制限が加わりかねない内容なので困ってしまった。

それは、カンボジア貧困ビジネス、つまり、援助がほしいために、現地の子どもを救済する施設で貧困ビジネスをやっているという内容。

はじめてアジアの現状を垣間見ると、告発したくなるのはわかるが、多くの日本のボランティアは困ってしまうだろう。

 何度か書いたが、ポルポト政権下でインテリ層の虐殺が行われ、20-40才代の知識層がほとんど殺された。国民の5人のうち1人が消えた。ちょうど、年齢別の分布がこの層だけえぐれたようになっている。

裁判官、弁護士など法律家、大学、高校、中学、小学校の先生も殺された。信仰を説き、人としての生き方を示していた僧侶たちも抹殺されたのだ。この国は規範となるひとたちを失い、道徳がなくなり、社会的な制御がきかない世界。

それがカンボジアである。今も役人はいつも賄賂をとることが仕事だと信じている。

そうした世界で、貧困ビジネスがなくなるはずはない。まだ、これはまっとうな世界なのだ。少なくても日本から流れたお金は行き届かなくても、必要なところには少しは流れているからだ。

それがわからず、この流れを断ち切るような言動はいくら言論の自由でも、多くのひとが困ってしまう。

 

もうひとりの女性は、同じ窓口に立ち、つまり、ボランティアのスタディーツアーに20才前で参加し、前出の女性とはまったく違い、ボランティア組織を立ち上げた。それはカンボジアの女性に仕事を作るボランティアである。

苦しみながら今も活動を続けている。頭がさがるほど頑張っている。これほど真摯に子どもたちを救うことに命を使う日本女性は今ではあまりいない。

 

この女性は「カモノハシ」という組織を男性2人と立ち上げた中心メンバーである。

 

つまり、彼女は問題を解決するプログラムを考え出し、それを実行している。

 

ところが告発だけして、大きな自分の顔写真を本の表紙にした女性ラーターは、どうすればカンボジアの子どもが助けられるか、そしてすでに、ストリートチルドレンが成人に達しようとしているとき、何が問題なのかを放り出している。

 

事実、プノンペンの河沿いにある旧プレスセンターで発表しているが、外国人からカネを盗む事件が本当に多発している。置き引き、ひったくり、詐欺、美人局(つつもたせ)とあらゆる種類のカネにまつわる賄賂、収賄話がでてくる。

これが知識層のほとんどが殺害された結果なのだろう?

 

ボランティア活動をする団体は寄付が必要で、これからも活動を続けるために支援を募らなければならない。それが同じ日本女性でも感性がちがうと、立体の形をうらがえして、ウラだけを伝えることになったのだろうか?

 

警察、軍ですら賄賂の額でどちらを捕らえるか、そして裁判でどちらを犯罪者にするかが決まってしまう国なのだ。

 

日本がシアヌークビルに国際コンテナ船が寄港できる岸壁(バース)を運営する入札が行われ、日本のカネで整備したものを中国へ流そうとするのが、この国の役人である。

 

だから、世界のボランティアはここで踏ん張っている。やっと地雷で手足を失う子どもたちが減っている。やっとここまで、きたのにどうして、それをわからず、ウラだけを見るのだろう?

南極と北極の海に浮かぶ氷山はその下に10倍の重さがあるのに。

 

アンコールワットの子どもの物乞いのバックにはマフィアがいるから与えてはいけません」。

そんなことがほんとうに信じられるようになってしまった。出所は1つであとは転載記事。これは否定する記事を書いたが、旅行会社まで転載する。あまりにも視やが狭すぎる。ではバンコクの駅にいるカンボジアの子どもはどうしているの? パタヤにいるカンボジアの子どもはどうして?

プノンペンの路地で寝ている女親と子どもはカンボジア人ではないのか。子どもはいまも路上で寝ている。(現在の話)

 

その10年後、日本人旅行者がショッピングモールでディスプレイを見ていると、帽子を目深にかぶった20才のおんながiPONEをひったくって逃げる。追い詰めるとそれを投げつけて振り切って逃げた。(これも現在の話)

 

これをどうにかしようとして日本人がボランティアをしているのではないだろうか?

 

プノンペン #ボランティア #NGO #NPO #カンボジア #タイ #パタヤ #バンコク

 

 

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上記記事はこの本の抜粋です。R18作品に分類されています。

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