ペルシャ商人の苦悩
イランを襲うウィルス禍
イランで急速に新型コロナウィルスの感染が拡大。連日、死者数が増え続ける。10分間に一人が死亡する。
▽イランの感染者数が3万5408人、死亡した人が2517人
このデータは全く、信じられていない。煽る訳ではなく、政府当局者も困惑している。
イラン政府は感染防止に向けて学校を閉鎖。スポーツや文化イベントのほか、宗教的な集まりも禁止した。しかし、感染者数は積み上がる。
副大統領らへの感染が確認され、最高指導者ハメネイ師の側近も死亡するなど、危機的状況に陥っている。刑務所からの受刑者の一時釈放、集団礼拝の中止、さらには離婚の禁止――。あの手この手で感染防止を模索するが、先が見えない。
偽情報も出回っている。国営通信によると、感染した場合の治療に役立つとのデマがインターネット上で流れ、南西部フゼスタン州などで、劣悪な質の密造酒を飲んだ27人がメタノール中毒で死亡する事態も起きたという。
政府感染が拡大することを抑えられないため、受刑者7万人を保釈した。
経済制裁下にあったイランを国際社会は注視。中国医療団を派遣。日本は国連を通じて25億円規模の支援を行った。
西はインドから独立を遂げたパキスタン。インドとは地続きなのだ。
商人たちのかけ声も全く聞こえない。
政府は不要不急の外出や通勤を控えるよう求めており、街中が自粛ムードに包まれている。
ここから、インドへとウィルスが通過したのだ。