新型コロナウイルスの脅威を過小評価し、世界的な感染拡大を招いたとして、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長の責任を問う声が各国で強まっている。
即時辞任を求めるインターネット署名には、26日正午時点で約52万人が賛同。コメント欄には「中国の人形だ」「恥を知れ」と厳しい意見が目立つ。
辞任を求める署名活動が行われているのは、米国発のネット署名サイト「Change.org」。カナダ在住とみられる呼び掛け人は、WHOが1月23日時点で緊急事態宣言を見送ったことなどを問題視し、「テドロス氏は事務局長として全くふさわしくない。非常に強い憤りを覚える」と複数の言語で批判している。
機能しなかったWHO
中国配慮 狭い視野が仇
中国政府の対応を称賛するなど、テドロス氏は同国寄りの姿勢を見せ続けてきたと批判を浴びている。
「パンデミック(世界的流行)」表明が遅れたのも中国への配慮が原因だとして、署名活動のコメント欄には「彼は人類のためでなく、中国のためだけに働いていた」との書き込みも見られた。
WHOがしなければいけなかった事
英国元首相が立ち上がる
首相が感染したので、彼が表に立ったのだった。
英国のブラウン元首相は世界の主要国の指導者に対し、一時的に「世界政府」を設立するよう呼び掛けた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、医療・経済両面での危機に対応するためだという。
ブラウン氏は「これは一つの国で対応できる問題ではない。協調した世界的な対応が必要だ」と指摘。まずは医療で緊急対応が必要だとしながらも「医療に介入すればするほど、経済を危機にさらすことになる」と述べた。
その上で、強い権限を持つ世界的な「タスクフォース(特別作業班)」をつくり、ワクチンの共同開発のほか、中央銀行による金融緩和や政府による財政出動での協調、新興国からの資本流出の阻止などに取り組むよう求めた。
新興国とはインド
外国ポートフォリオ投資家(FPI)が3月に入ってからの16日間の取引で、インドの資本市場から1兆ルピー(約1兆4,700億円)余りを引き揚げたことが分かった。2008年の世界金融危機の流出額を上回り、単月の流出額で過去最高となった。ビジネス・ライン(電子版)が25日伝えた。
助けるべき国をいとも簡単に見捨てる投資家たちの哀しさ。守銭奴という人種はほんとうに生きる資格があるのだろうか。