ReuterJapanNews’s Dialy

バンコク駐在記者。ヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。国際NGOと連携して国軍の攻撃から逃れる難民を救おうと頑張っています。

アジアの公用語が中国語になる!

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カンボジアでは中国語が飛び交う

実は東南アジアの公用語は英語から中国語に切り替わる潮目に差しかかっているのだ。

記者も中国語を話さざるを得ない。

すでに4カ国語が頭にあるため、それが邪魔して覚えられないm(><)m

女性が話す中国語の発音は実に美しい。音楽のよう。


カンボジアの海辺の街、シアヌークビル。沈没地として世界の旅人に知られる。

シアヌークビルはもともと旧宗主国フランスを始め、欧米人の観光地。

 大型船が接岸できるカンボジア唯一の深海港をもつ国際貿易の適地でもあるため、中国がその重要性に着目。中国からの投資が相次ぎ、工場やカジノ、ホテルがたくさん建設されている。


小さな拠点都市に8万人の中国人

カジノやギャンブル産業が盛んで、中国本国のような規制のない新天地を求め、一山当てたい中国人が集まり、続いて食堂やホテルや商店など中国人向けのサービスをオープンする人がやってきた。


 地元当局者によると、シアヌークビルにはホテル約200軒、カジノ約70軒が立ち並ぶ。多くは中国系で「リトルマカオ」とも呼ばれるようになった。市街地にカンボジア人と中国人がそれぞれ約8万人住むとされ、リゾート開発が本格化した後、地価が50倍以上に跳ね上がった場所もある。


 地元商工会議所のバン・ソクヘン会頭は、急速な開発や貧富の格差拡大で問題が生じていることを認め「住民の調和が課題だ」と指摘する。

 シアヌークビル北方の沿岸部コーコンでも、中国系企業によるリゾート開発が進む。建設中の国際空港の滑走路は旅客機用としては長過ぎるとの指摘があり、海洋進出を図る中国軍が将来的に東南アジアの足場として利用するとの疑念を招いているのだ。中国軍の滑走路!


ここも中国語はブーム

子どもたちは中国語教室に通っている。

シアヌークビルは日本が大水深のコンテナ船は接岸できる大型ターミナルを建設中。指名競争で退いた中国はなんと隣の街に大型のコンテナターミナルを建設するのだ。

それでもこの地での中国の優位は動かない。

「中国の時代だよ。子どもには早くから教えて、いい仕事について欲しいからね」。そう語る男は英語が喋れるが、息子には中国語を習わせる。

 まだ10才なのに。



ラオス北都市も中国語に

東南アジアの公用語が中国語になってきた。バンコクなど外国人が多く居住するスクンビットでは英語が通じる。ところが、ラオスに行くとタイ語、そして、中国語になる。もちろん、観光地では英語も可。

多くの人が感じているのはカンボジアではないだろうか?

第二公用語は中国語になっていることを。

シュムリアップなど観光地では英語は通じる。

しかし、地元民しか行かないレストランなどでは中国語がまかり通る!


これから、話せないと、困るというのではないが、深く取材しようと思えば中国語。

英語では限られた情報しか入らないことが

わかってきた。重要なのは中国の進出話や開発計画や中国人の流入のスピード。

これらを調べるには英語は無力だった。

取材者との距離が英語と中国語では違う。



カンポット港が供用開始へ

中国政府の援助で整備されているカンボジア南部カンポット州の深海港が、供用を開始する。国内2カ所目の深海港となる。輸出入貨物の処理能力は年1億トンに上り、近隣には経済特区(SEZ)や火力発電所も建設。周辺道路も整備され、新たな物流ハブになる。



もっとも危険なチェスゲーム

記者ノート

前回、書いた中国の国策「一帯一路」の正体を見たければ、シアヌークビルを見学するとわかる。アジアが次々と中国人が入植する様は、彼らにとってはフロンティア。しかし、植民地になってからでは遅いのではないだろうか?

こんなに大量に中国人が雪崩れ込んで来る一帯一路。シアヌークビルでは、日本が港の利権でクサビを打ち込んだ。

だが、空港も港も抑えられた!

チェス盤を見ている。

差し負けると属国になるしかないアジアの総支配ゲーム。


写真はカンボジアの女性。OLAさん。フランス人とのハーフ。下は中国系カジノ。市内に70軒も乱立する。