ReuterJapanNews’s Dialy

バンコク駐在記者。ヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。国際NGOと連携して国軍の攻撃から逃れる難民を救おうと頑張っています。

ウルトレイア 150人が人類の命運を賭けたアフリカ脱出 真相

 

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バベルマンデブ海峡-「悲しみの門」がどうして渡れたの

 

 エチオピアではビジネスでは英語が通じる。公用語として小学校高学年から教える。だが、多くのひとは通っていない。それで民族間の公用語アムハラがある。これが話せないとアジスアベバを少し離れただけで、困ることになる。

 

 ここではブロサリーのような食堂兼売春宿があり、朝と昼はカフェや食事(インデュラ)がでる。夜はベッドと売春婦が供される。ブンナベットと呼ばれ、ほとんどが女主人によって経営されている。どんな田舎に行っても旅人が通る道にはこのブンナベットがある。

一度は工場や事務所で職を得た娘たちも、ある程度、カネがたまるとブンナベットをはじめたいという。

 

 隣国のケニアのナイロビ。世界3大性地のひとつに数えられている。日本人の観光客が激減している。理由はある大手のガイドブックに「昼間でも危ないので、タクシーを使うように!安全を買うと思ったら安いもの」と書いてあったらしい。なんと、ここにいた女たちのなかにバンコクへ流れたひともいた。

ちなみにナイロビでは女は500シリング、約600円という。バンコクへ行けば10倍以上の値段になるのだ。

 

 

 

 

 

 

 現在、一般的に信じられているのは、アフリカで10万-6500万年前の人口は1万人に満たなかった。

この人口衰退、人口抑制状態を学術用語で「ビン首」と呼ぶ。ある外的圧力で、恐ろしいほどの繁殖力を秘めながらホモサピエンスは増えることができなかった。

恐らく7万年前ごろは成人2000人程度ではなかったかとみられる。

 

何が原因だったのだろうか?

その現場をわたしは見に行ったのでレポートを提出したら、学会から受け取り拒否のハンコを押されて送り返されてきた。

どんな結論だったのかって?

これからそれを話そうと思う。

田舎へ行けば、カメラを構えただけで、大型ナイフを振りかざして威嚇する部族。複雑に入り組んだ人種構成で、この国ですらまだ、内紛の火種を抱えている。少し人種が違うだけでお互いを警戒し威嚇する。自分たちの縄張りから追い出そうとやっきになる争い好きな人間。それがわれわれのルーツなのだろうか?

 

車で遊牧民の牛を跳ねでもしたら、確実に蛮刀で襲撃してくる。殺されても文句は言えない。牛は彼らの財産で牛が死ぬと生きて行けなくなるという。それに地方の水場では近づいただけで取り囲まれる。うっかり下手な交渉をしようとして殺されたひともいる。これも現在の話だ。

 

 

 

 

6万5000年前。

そのころのアフリカは、いわば地球に住む人類のすべてだった。気候変動が激しく、大陸は乾燥し、サハラ砂漠はアフリカ大陸を2分するほど広大な面積を獲得するに至った。当然、カラハリ砂漠も同じだ。これにより、人類は地中海へ進むことができなくなった。だが、現在の地形から考えるとナイル河をたどって北上するのが一番、成功する確率が高い。しかし、そのルートをとれなかった理由はいったい何だったのだろうか。

 

 

 

 

ビン首の正体

 

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このビン首の正体は、厳しい時代が1度や2度ではなかったことを教えてくれる。激しい気候変動にがっちりつかまれて人類は絶滅の境界線上を彷徨っていた。それもかなり危うい足取りで。

ひとつ間違えれば集団自滅、「種の絶滅」である。

 

 

 

地球はそのこと、気候変動が激しく、惑星の自動温度調整機能を完全に失っていた。恐らく樹木は燃え尽き、あったとしても緑や葉のない裸の樹だ。燃え尽きたジャングルは生きものの数を年々、削っていた。もはや熱帯雨林は荒地の砂漠。

 

それに加え7万5000年前(正確ではない)にスマトラ島のトバ火山が、過去最大の爆発を起こした。その威力はセントへレンズ火山の4000倍といわれる。1000キロ立方メートルの粉塵を大気中に発散し、地球は冬になった。夏の気温を●12度も押し下げるほどの変動だ。

 

エチオピアケニアがある東アフリカには大地溝帯が走る。大地が引き裂かれた跡。そこは豊かな水源が涌き、動植物が溢れる棲みやすい土地だった。

 その原初の姿は、もっと地溝帯の深くに入り込んだらわかる。硫黄を噴出するマグマが地下を流れる地獄のような土地が広がっている。これを観測できる専門の旅行社があり、それに申し込むと、最深部まで車で連れて行ってくれる。

とてもアフリカとは思えない異様な世界が広がっていた。これで沈静化しているとガイドは言うが、長くとどまることはできない。臭気とガスで眼が痛くなり、頭がクラクラする。

こんな世界がもっと激しい姿をさらして東アフリカを縦走していたのではないだろうか?

 

実は今でも●河はこれらの影響で水として利用できない。つまり、草木は枯れ、熱帯雨林は縮小し、生き物はわずかな飲める水を求めてこの地溝帯を右往左往していた、というのがわたしの推測だ。

 

スマトラのトバ火山の噴火は過去10万年で最大規模といわれ、それ以降、これほどの火山噴火を人類は経験していない。大きな地殻変動を伴ったはずで、それがこの地溝帯でも起こっていたのではないだろうか。

 

問題はこれにより、熱帯雨林は縮小し、砂漠は大陸を2分するほど拡大した。イリノイ大学のスタンリー・アンブローズ教授は指摘する。

 

「火山噴火物が地球全体を覆ったとき、人類はわずかに水が涌くところで、絶滅に瀕しながら、永い間うずくまるように生きていた」。

 

それがホモサピエンスのDNAが描く「ビン首」が教えてくれたシナリオである。

 

そして、もうひとつ。

これはスマトラ島の火山噴火だけではとうてい説明しきれないほどの地球環境の変動があったことを伝えている。わたしは3年前、スマトラの火山噴火を引き起こしたのは、巨大隕石の海上衝突が原因ではないかと疑っている。それが理由では論文は送り返されたorz...

 

 

  

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アフリカ脱出の本当の理由?

 

 出アフリカはなぜ?

 天変地異説や気候変動説、スマトラ島の火山大爆発説など様々あるが、幾つかの説が連鎖した気候変動が大きな要因ではないだろうか?

  

 事実、近年の研究からは、

 

 湖のコアと盆地からの地震の記録が示しているのは、13万5000~9万年前のアフリカ熱帯地域は、すさまじい旱魃に襲われていた。

しかも、それは最終氷期極大期(3万5000~1万5000年前)以上の旱魃で自然環境と生態系に重大な影響を及ぼしていた。

 

 たとえば、現在マラウイ湖の水深は706mだが、当時は125mにまで低下し、塩分・アルカリの濃度が上昇した。

 こうした乾燥状態は9万5000年前ごろから緩和し始め、マラウイ湖の水深は、6万年前頃には現在の水準近くにまで回復した。大きな気候変動は、初期現生人類の人口減少とその後の急速な人口回復、さらには出アフリカにも関わりがある。

 

 

 出アフリカには気候が大きく関係していた、とする研究が報道されている。

 

イスラエル南部のネゲヴ砂漠の洞窟の錘乳石・石筍・二次生成物を調べたところ、異常に降水量の多かった時代が14万年前頃に始まることがわかり(11万年前頃まで続き、13万年前頃から12万5千年前頃までがもっとも降水量が多かった)。これは現生人類第一派の中東への最初の進出時期と重なるが、その理由にはなりえない。

 

 

多雨期にはサハラ砂漠シナイ半島の砂漠が縮小し、それらの地域を経由して現生人類が出アフリカを果たしたと推測される。

 

編集注)6万5000年前のアフリカ脱出前に第一派が進出しているが、彼らの血筋はわれわれホモサピエンスには受け継がれなかった。

 

 

 

 

編集より

 ウルトレイアー映画原作より、学術編。このあとストリー編、イラスト集を発行予定です。映画関係者の皆さま、このブログは「映画」のコミュニティーに分類されています。この原作が生かされれば、大勢のアジアの貧しいこどもたち、そして未来のおかあさんが教育を受けることができます。ご支援ください。

 

 

 

 

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