ReuterJapanNews’s Dialy

バンコク駐在記者。ヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。国際NGOと連携して国軍の攻撃から逃れる難民を救おうと頑張っています。

今、世界は第3次産業革命に突入していた! 人員削減の嵐、その根幹

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石油メジャー、銀行、法曹会、流通あらゆる職業がなぜ、これほど人員削減するのか?

 

世界的に広がる人員削減の嵐、急激な産業構造の変革にとまどっているひとが多いはず。わたしもそうだ。

何が起こっているのかわかったのは、つい先日のことだ。我々は「第3次産業革命」に突入しようとしていた。

 

第2次産業革命は、エネルギー、輸送、コミュニケーション手段の3つが大きく転換することで起こった大変革だった。

これをおさえて巨万の富を築いたのがロックフェラーである。当時は鉄道から自動車へ、印刷から電話へ、石炭から石油へと入れ替わったのである。

これが揃って、入れ替わる。

 

石油が太陽エネルギー(EV)へ、ガソリン自動車もEVへ、そして新聞、テレビなどマスコミはインターネットからAI(人口知能)支配へと置き換わる。

それに伴い、ガソリン自動車メーカーが開発の遅れから苦境に陥り、エクソンなど石油メジャーが史上初の人員減、さらに日本の大手銀行が空前の人員削減計画を発表したのだ。

 

 

 

一部の見通せる人間が支配する世界

 

第3次産業革命とは考えてもみなかったが、これで社会での生き方が少し見通せるようになるはず。

輸送はトラック配送や鉄道配送などの業者ではなく、それをコントロールし動かすAMAZONなど消費、流通を支配したネットを介した商取引を支配する企業に抑えられた。

自動車はガソリン車メーカーからEVへ。だが、これは将来的には誰でも参入できる技術なので、競争が激化し儲かる仕事ではなくなりそう。そうなるとライドシュア分野の支配が鍵になる。

新聞とテレビの凋落は眼を覆いたくなるほど進む。これしか見ていない年配のひとは、世相からずれたひとに退化しかねない。

だが、こうした情報を発信できるのは、新聞や災害など緊急時にはテレビなどは無くてはならない。

これは生き残る必要があると信じるものが、その資産を受け継ぐことになりそう。

 

 

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AI(人口知能)はひとを幸せにできないの回答

 

考え方は、エネルギー、輸送、コミュニケーション手段の3つの転換。そして、変わらないのが人間のもっとも大きな娯楽は「人間」に出会うこと。

これが、前回、書いた「AIはひとを幸せにできない」の回答である。まるで、投げ出したかのような印象を与えた暗いニュースだったが、それに対抗する答えを強く、同僚のジャーナリスト、大学院生や社会人のひとから求められた。

答えになっていないかも知れない。恐れずに書いたつもりだが、厭世的になる必要は何もない。

 

人間の最大の興味は人間にあり、最大の娯楽も人間にある。これをいつか分岐点に差し掛かったときに思いだしてほしい。ひとは楽しいものへと動いて行くのだから。旅行、小説、ゲーム、スポーツ、恋愛、そして、幸せな家庭を築くこと。できのいい映画や観劇、そして優れたパフォーマンスをみせるアスリートや試合。精緻な芸術、人間を楽しませるものに、いつも必ず未来があるのだからー。

 

 

 

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このニュースブログは、EU、アジア、日本のNGOジャーナリストたちにより運営されており、新聞、テレビを読まなくなった世代に送るものです。重要なニュースがないときは、NGO活動のための本を出版しています。しかし、そのなかには世界が驚く真実も紛れ込ませています。新聞やテレビ、ネット記事では読めないものもあり、それらはアジアの恵まれない子どもを救済するプログラムを進めるためです。

上の石油掘削ドリルは世界でも稀にみる超大型の海底油田からオイルを吸い上げるリグです。これらは消える運命にあります。

 

 

 

 

 労働人口の49%が置き換わる

野村総合研究所の共同研究によると2030年には日本の労働人口の約49%が技術的に人工知能で代替可能になるそうです。特に気になるのがシンギュラリティ(技術的特異点)です。シンギュラリティとは、人工知能が人間の能力を超える特異点のことです。人工知能の分野における世界的権威であるレイ・カーツワイルは、このシンギュラリティが2045年に来ると予言しています。また、ソフトバンク会長兼社長の孫正義も2017年2月のMWC基調講演で、シンギュラリティは30年以内に来ると言っています。

そこで、今回は野村総合研究所と有名な論文のオズボーン氏らとの共同研究からAIによってなくなる仕事・なくならない仕事を抜粋して見ていきます。

 

AI発展によりなくなる仕事・職業

銀行窓口係・受付係・人事系事務員

銀行窓口係や受付係はなくなる可能性が高いようです。その他、レジ係や経理事務員、データ入力係などもなくなる仕事にカウントされているため、データを扱う単純作業は基本的にAIに代替される可能性が高いようです。

確かに、レジは日本でもセルフレジがありますし、アメリカでは既にAmazon無人かつレジすらないスーパーを運営しています。また、経理もFintechによって簡単に済ませるソフトウェアが開発されています。

タクシー運転手・路線バス運転者

運転手の仕事も消えてしまうそうです。これはおそらくニュースでも頻繁に耳にするようになった完全自動運転車の登場によるものでしょう。本当に完全自動運転が実現すれば、レンタカーの営業所さえあればタクシーはいりません。むしろ、シェアリングエコノミーによってレンタカーという商売すらなくなるかもしれませんね。

機械工

電子部品製造工や金属プレス工を始めとする機械工もAIにより代替されてしまう可能性が高い職業とのことです。機械の世話も機械が行うということになるのでしょう。するとメーカーの工場に勤めている人の多くが職を失うことにもなりそうな気がします。

警備員・駅務員・駐車場管理人

こちらは何かをチェック・監視する系統の職種です。何かをチェックする監視するということに関しては、防犯カメラ等の画像認識技術などにAIが応用されれば確かに人手はいらなさそうです。駅務員に関しては東京の通勤ラッシュ時のホームでの安全を守ったり、旅行客など土地勘のない方に電車の案内をしたりする業務がありますが、これもホームドアや案内パネル等の設置で代替されるということでしょうか。

ビル清掃員・ホテル客室員・列車清掃員

清掃員もロボットによって代替可能だそうです。家庭用掃除機においてはルンバのような自動で掃除してくれるロボットはすでに一般にも販売されていますが、ビルや列車となると専用のロボットが開発されることになるのでしょうか。

なくなる仕事・職業の一覧と特徴

野村総合研究所によると、専門性の低い職業やデータ分析等の秩序的な内容の仕事はAIによって代替されてしまうそうです。確かに下記の一覧を見ると、決まったことを繰り返し行う職業が多いように感じられます。これからはこういった仕事はAIに代替されることを免れないでしょう。

なくなる仕事 野村総合研究所  
IC生産オペレーター こん包工 電子計算機保守員(IT保守員)
一般事務員 サッシ工 電子部品製造工
鋳物工 産業廃棄物収集運搬作業員 電車運転士
医療事務員 紙器製造工 道路パトロール隊員
受付係 自動車組立工 日用品修理ショップ店員
AV・通信機器組立・修理工 自動車塗装工 バイク便配達員
駅務員 出荷・発送係員 発電員
NC研削盤工 じんかい収集作業員 非破壊検査
NC旋盤工 人事係事務員 ビル施設管理技術者
会計監査係員 新聞配達員 ビル清掃員
加工紙製造工 診療情報管理士 物品購買事務員
貸付係事務員 水産ねり製品製造工 プラスチック製品成形工
学校事務員 スーパー店員 プロセス製版オペレーター
カメラ組立工 生産現場事務員 ボイラーオペレーター
機械木工 製パン工 貿易事務員
寄宿舎・寮・マンション管理人 製粉工 包装作業員
CADオペレーター 製本作業員 保管・管理係員
給食調理人 清涼飲料ルートセールス 保険事務員
教育・研修事務員 石油精製オペレーター ホテル客室係
行政事務員(国) セメント生産オペレーター マシニングセンター・オペレーター
行政事務員(県市町村) 繊維製品検査工 ミシン縫製工
銀行窓口係 倉庫作業員 めっき工
金属加工・金属製品検査工 惣菜製造工 めん類製造工
金属研磨工 測量士 郵便外務員
金属材料製造検査工 宝くじ販売人 郵便事務員
金属熱処理工 タクシー運転者 有料道路料金収受員
金属プレス工 宅配便配達員 レジ係
クリーニング取次店員 鍛造工 列車清掃員
計器組立工 駐車場管理人 レンタカー営業所員
警備員 通関士 路線バス運転者
経理事務員 信販売受付事務員  
検収・検品係員 積卸作業員  
検針員 データ入力係  
建設作業員 電気通信技術者  
ゴム製品成形工(タイヤ成形を除く) 電算写植オペレーター