タイで開催されているU-23アジア選手権で、開催国の代表チームは新たな歴史を作った。
グループステージを1勝1分1敗の2位で突破したタイ代表は、同国史上初のベスト8に進出。18日には決勝トーナメント1回戦でサウジアラビアと対戦する。
A代表との兼任でU23チームの監督に就任して約半年、西野朗監督はタイの人々の心をガッチリつかんだようだ。総監督契約の延長が発表された。
相手を尊重し、受け入れるという点では、タイの人たちも同じ。西野監督が試合後の会見場にやってくると、グループリーグ突破を決めたイラク戦ばかりか、敗れた第2戦のオーストラリア戦でも、地元の記者たちから拍手が起きた。
スタンドに集まったサポーターたちもまた、日本で数々の実績を残した指揮官を尊敬している。
試合前のメンバー紹介でも、その名が呼ばれると、他のどの選手よりも大きな拍手と歓声が起きるのは、決まって西野監督!
男とはこういう冒険をする人のことを言うのだろう。前人未踏のタイランドサッカーをオリンピックへ導くなんて、誰がそんな夢を見せてくれる?
最大の課題
90分のフィジカルとは、イタリアセリアAから韓国リーグに帰ったばかりのアンジョンファンが日本代表をゴボウ抜きして、最後に駄目押しでゴール。
体力を奪われた、終盤は最もタイチームにとって危険。
西野監督はこの最大の課題を大舞台の一戦で、なんと、最も強いA代表兼任の選手ら2人、なんとフォワードを同時投入して、切りぬけてみせた。
結果、高い位置でボールをカットし、キープ。チームを落ち着かせたのだ。
それがタイのサッカーファンにもわかったのだろう。
サウジアラビア戦!
まだ、見果てぬ夢の続きをタイ人と一緒にみよう。
試合は日本時間の18日19時15分にキックオフされる。「西野タイ」がさらなる歴史を刻むのか、
バンコクでこんなの着てる人が