reuterjapannews’s diary

宇宙のなかに住む住人は、どうすればその形がわかるのだろう,という世紀の難問ポアンカレ予想から出発した壮大なドキュメンタリー。決して外から形を眺めることができないがそれに挑む天才数学者たちが繰り広げる死闘を執念で追います。また、記者自身にもそれに挑戦させるとんでもない企画。数学や理論物理学がこれほどまでに凄まじいものかと、、。その煌きと感動を身をもってお伝えします(><);ギリシャ問題、中国バブル崩壊、性奴隷マーケット問題などニュースの裏側を伝えます。短期勝負なのでいづれブログではなくなります。Web MO

カオサン 女子高生とワンコとファラン

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カオサンの女子高生。ホテルフロントのナーは振り返った彼女のように痩せているが、笑顔が素敵で強靭なバネがある。写真はいつものチャオプラヤー河の橋詰めをカオサン通りに向かうところ。ここでいろんなドラマがあった。深夜のサイクリング集団、そして、ワンコの無謀とも思える横断。物乞いの青年。そして、このブログでは載せきれなかったわたしの決定的な1枚。それは「ベニスのサンマルコ広場」より美しい一枚だった。ついに、それが撮れたのでわたしはここを旅立つことができた。ファンシーパンを駆けのぼるのだ。

 

 

 

ボルサリーノ

 兵隊たちがさっと食べて席をたつのを見て、わたしにも任務があるのを思い出した(笑い)。 このために送り込まれた特派員。根性だけは現役。しかし、たばこが吸いたい。

 

 それで、いつもたばこをふかしている喫煙ポイントを順に歩くと、すべて兵士と警察官に抑えこまれているではないか。流れ流れて、ここなら吸えるという大通りの舞台に行ってみると、大変なことになっていた。

道路の中央に1000人以上が座り込んでいるではないか!

  

 

 

 タバコが吸えない日がやってきた!

 はーあ、

 そのなかでひとりだけ、もくもくとめしを食っている頭が悪そうなボランティア隊員がいた。腕に救急隊の腕章。

 歩けど歩けど、タバコを吸える場所などどこにもない。すべて、兵士が数十キロも飛びそうな大型無線機を背負って、わたしの喫煙を阻止しようと頑張っている。

 

それで、わたしも「スーブリ、ダイマイ」と覚えたタバコ吸っていい?

のほとんど唯一しゃべれるタイ語をふさがれた orz,,,,,

 

 歩くのも疲れたので、観光客もタイ人も国王陛下のパレードがある道路に黄色い布の上に幾何学的な模様で座っている。

歩道の高い植え込みに座っていたタイ人はバックを開けられ、危険物を調べられていた。外国人観光客も、タイ人と同じようにパレードが通り方向に向かって地面に座らされる。

 

 そのファランのおとこは、「なんで俺まで、、、」という表情でわたしに救いを求めるまなざしを投げかける。

「きみは要領が悪いからだよ!」と言って、わたしは取材現場を少しずつ気づかれないよう離れるのだった。

 

 

 ぼくはこの夜、露店で帽子を買った。ホテルのフロント、ナーへのプレゼントだ。ボルサリーノを麦藁で編んだもので、そのつばひろの帽子は高かった。

これはもちろん男性用だが、これをタイの若い嬢がかぶっているのを見て、かっこいいなと思ったわけ。男装の麗人というやつ。

ナーは少し色が黒くなっているが、太陽から遠ざかると色白に戻るのではないか。

わたしはフロントで彼女に「You will be White」と言ってプレゼントしたのだった。

 

言葉にこめた2つの意味が伝わったかどうかは、わからない。きっと冷静沈着な彼女はフロントとして上へのぼり詰めるだろうと思ったわけ。

帽子の前と後ろを反対に被った彼女の帽子を正すと、思った以上に似合っていたのだ。

 麗人になる! それは彼女の心の形がそう導いているからだろう。わたしはたまたまその姿が見えただけなのだ。

 

 

愛情いっぱいのアイスカプチーノ

ラッキービアーのウエートレスは今日もお休みだった。

夕刻、顔を出してもやはりいない。彼女は仕事がはける夕刻、わたしが泊まっているホテル、つまり、河に近い方向に向かって帰って行く。会えば手をハイタッチして「明日ね!」といって別れたのが最後。

忙しいときでもハグしてくれるかわいいひとだった。

彼女はわたしがよく注文するアイスカプチーノを、2倍の大盛りにしてくれるのだ。

 

あの時食事に誘っておけば良かった。

 

警戒態勢は日に日に厳しくなる。救急車が3台、カオサンの通りの中に待機している。さらに近くの広場にも待機。テントを張って診療所も開設していた。街の要所には警察官、少し離れたところには兵士が無線を持って待機している。

チャオプラヤー川の橋詰に座っている物乞いの青年がいない。

どうしたのだろうと思いを巡らせると、軍人が角に立っていた。彼が物乞いができないはずだ。

 

わたしの生活の歯車は新しいことから、少しづつ車輪が深みにはまって行き、深層が見える段階にさしかかってきた。

ワンコはサイアム・カラーズホステルのさらに北側のソイに住んでおり、夜になるとその通りへ帰って行く。彼は旅人には危険極まりない通りを自在に渡れる敏捷性があるのだ。

 

 

 謎のファランとワンコ

そして、その日の夕刻、ワンコは主人らしき大男の前を歩いているではないか。そこから大通りを渡りきったとき、主人がまだ、渡れないので、引き返そうとする。

男は台車に大きな水のボトルを積んで運んでいるため、犬を先に行かせたのだった。

ワンコは主人が入ったスーパーやセブン11のドアの前で、寝ながら彼が帰ってくるのを待っていたのだ。

 

このカオサン物語でワンコは、ひとつの目的に導いてくれるのであった。彼の主人はファラン。60歳ぐらい。着古した半ズボンとランニング姿である。ワンコ同様、多少汚れている。

彼がこのカオサンにたどりついた時、彼はまだ、青年だったのかも知れない。それとも犬を旅の途中で見つけて一緒に来たのかもしれない。

それはわからないが、この地に彼の恋人がいたことだけは間違いないだろう。

タイ政府は外国人のビザなし入国を30日に制限している。彼の服装から見ると、ここでずっと生活しているのは明らかだ。

彼はわたしが探していた「沈没組」である。

骨格がたくましい彼は北の出身である。ワンコも北にいるのが相応しい長毛種。ともにさすらってここに来たのだろうか。

彼のような人種はそれほどいない。30日ルールができて一部はプノンペンシアヌークビル、そしてラオスへと北上したり、マニラ、アンへレス、セブへと流れながらさすらうようになった。

 

いかにLCLが安いといっても旅人の彼らは収入がないのがほとんど。一度、どこかで働いて「沈没」を繰り返す。または、ノマドワーカーとなって、チェンマイあたりに移り住んでいる。

カオサンはすでに観光地化されすぎて、旅人に心地いいかと言えば、棲むだけなら、いいが都会過ぎるのではないだろうか。地元のひとは限りなく優しい。社会人になっていない青年たちを暖かい目で見守っている。そして、いつも手を差しのべてくれる。

 

もうひとり年配のファランを見つけたが、ワンコの主人のようには詳細はわからなかった。

 

 

 

だが、わたしが仰天したのは、物乞いの青年が歩いているのに出くわし、彼が長身で若くさっそうとしていたからだった。彼なら建設現場やガードマンとしてどこでも採用されるだろう。

物乞いしているのはラオスから、まだ、来たばかりかも知れない。

わたしを見つけると彼は柔らかい微笑みを返した。肩には高校生がもっているようなビニールのバッグをかけていた。それが彼を見た最後だった。

 

 

 

隠れていた謎

沈没組みについてもうひとつ。

実はわたしがドミトリーを選んだのは、沈没組はこの程度の値段の宿にしか泊まれないからだ。わたしのバルク部屋が700円ちょっと。完全なドミトリー部屋なら500円台。

この部屋にとても小柄な中国人が隠れ棲んでいた。

彼は明らかに沈没組みだ。韓国人の集団に目が行っていたわたしは彼の存在に気がつかなかった。

韓国人がすべて出て行ったあとも、誰かがいる気配がいつもしたが無言である。きっと、ホテルの清掃スタッフが仮眠しているのだろうと思っていたら、彼が隠れていたのだ。

身長150センチぐらい。彼の彼女らしいおんながドミトリーに訪ねてきて、「ブチュー!」

 

おんなの啜り泣き。きっと、道ならぬ恋に涙しているのだろう。

両親に反対されているのか、それはわからない。わたしが邪魔して思う存分セックスできないから泣いているのか?

わかったことは、両方ともえらくちっさいこと。

ドミトリーに投宿しているといろんな情景にでくわすのだ。

 

 

 

 ナレーション

わたしはついに手ごたえのある1枚をものにした。

それは観光キャンペーンに使えるような写真だが、これを見たら、カオサンの北側にあるチャオプラヤー河(運河)の向こうはどうなっているのだろうと思わせる写真。これまでのものとは少し毛色が違うが、いつか発表できる日がきたらと思う。

文章は日本語なので世界1にはほど遠い。

それで、誰でもわかる写真世界ナンバー1をめざし、悶絶するアホばか物語はやがて、パタヤへ向かいます。

目標はあくまでもファンシーパンを「見えない星を追いかけて駆けのぼること」。

それまでこの旅を続けられるだろうか?

 

 注)ファンシーパンはベトナムの最高峰のことです。

 

 

 ♪ 見えない星を追いかけて、かけのぼるファンシーパン

  ベトナムに雪は降らないなんて、いったい誰が言ったんだ!

  引き留めるおんなを振り切って、やってきたサパの街

  

  一世一代の晴れ舞台、世界1の写真をものにするぞ!

  峠ですべって崖を転落。バイクもろとも真っ逆さま。

  あたまぶつけて、星がまたたくファンシーパン。

 

 

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       心無い友だちのおかげで、この作品の歌が早くも、出来上がりました m(><)m

  それにしても、僕はなんという犬種なんだろう? 犬ではなく別の生き物なのか?