ReuterJapanNews’s Dialy

バンコク駐在記者。ヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。国際NGOと連携して国軍の攻撃から逃れる難民を救おうと頑張っています。

世界長寿レースに参戦しよう! 連載

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清の始皇帝が、そして、ポンセデレオンがカリブ海へと、世界の果てまで求めた不老長寿の薬。それが現実のものになりそうだ。結果は寿命を20-25%伸ばせる。すでにこの取材に入っているの2週間以内にまりめ発表します。

 

 

寿命100才 センチュナリアンの世界

100才がついに射程内に入った。

 

 

1日の摂取カロリーを70%に削減すれば平均寿命が男性でほぼ20才延びそうだ。この『長寿の惑星サーチュイン』は、断続的に連載しているのは、飛び回るような仕事をしている現役世代には不向きで、最初は気力と体力に大きな影響を及ぼした。わたしが自分で試したらそうなったのだ。いざというときに気力が湧いて来ない。踏ん張らなければならないときに気力が削がれていた。続ければどうにかなるかも知れないが、わたしの仕事では不向きだった。

だが、恐るべき研究結果が2つ出揃った。

第1章でカロリーリストラクションについて、第2章で「納豆菌がマウスの実験で20%寿命を伸ばした」という研究発表に触れたい。さらにその整合性について。

 

 

2つの権威ある研究機関がこのサーチュイン遺伝子の研究結果をネーチャー・コミュニケーションズに発表した。米国ウィスコンシン大学と国立加齢研究所。人間に遺伝子が近い赤毛ザルを使って、1日に摂取するカロリーでどれほど寿命に影響が現われるかを研究していた。

 

しかし、ウィスコンシン大の20%の寿命の延びは、国立加齢研究所では現われなかった。それ以外にも、寿命が伸びる学説に否定的な報告が複数、現われた。そこで2団体は共同研究で、双方の研究方法を精査したのだ。実験方法はサルに好きなだけ食べさせるグループと、摂取カロリーを30%削減したグループに分けて、追跡調査した。

その結果、大学側はカロリー制限を7才から15才の大人になったサルに対して行っていたのに対し、研究所は1-23才と無作為だった。

そこで、1-14才、16-23才に分けて分析すると、1-14才では寿命は延びなかった。ところが16-23才では効果が現われ、特にオスのサルは平均して9才も延命し、約35才の寿命を獲得していたのだ。

これを人間にあてはめると、男性78才の平均寿命が20才増えることになり、平均寿命は100才を超えた。

恐るべき結果だった。

食事量ではなく、カロリーを削減すること。これが重要なのだ。

沖縄は世界で4つのブルーゾーンに数えられるほどの長寿県である。あったというのが正しい。研究では食べ物や生活習慣など様々な理由があげられたが、現在信じられているのは、粗食だったという理由。島の幅が極端に狭いことから台風の影響を受けやすく、塩害で樹木や穀物がなぎ倒されるなどもが影響し、十分な栄養価のある食生活が長いあいだ摂れなかった。

それが米軍基地の駐留でマクドナルドなどファーストフード店ができるにつれ、男性の外食の機会が増え、男性の寿命が極端に落ちたことから、粗食=長寿説が裏づけられたのだ。