ReuterJapanNews’s Dialy

バンコク駐在記者。ヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。国際NGOと連携して国軍の攻撃から逃れる難民を救おうと頑張っています。

名古屋伏見のホテル戦争

 

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 写真は解体され消えた名古屋ミュージカル劇場。劇団四季は少し南に移転した。

 

名古屋中区伏見を中心に、ホテルの建設がラッシュしている。中心的な計画は劇団四季が使っていた新名古屋ミュージカル劇場跡地に大和ハウスが14階建てのホテル1棟を建設中。名称はダイワホテル名古屋。同社はそこから歩いて5分の圏内である御園座の近くにホテル1棟とレストラン棟を建設する。ホテル棟は14階建て。ちょうど東鮨本店があった場所で、広小路に面した土地もあわせて取得した。

名古屋市の伏見再開発計画は思わぬホテル建設ラッシュを呼び込み、計画段階である地下鉄柳橋駅の出口近くにホテル「くれたけイン名古屋伏見」が建設中。

計画はそれだけにとどまらない。広小路と柳橋の高架につながる道路沿いにはさらに2棟が工事中だ。これだけですでに客室規模は1000室を突破する。このほかの計画を綜合すると1500室は超す。

打撃を受けるのはすぐ近くにあるクラウンホテル、それに名古屋観光ホテルなど。

実は中国からの旅行客は今、広小路の栄から新栄の方向にあるホテルを利用しており、毎日、中国語が広小路に飛び交っている。栄の地下街のクリスタル広場へも観光客は集りはじめた。

だが、受け入れ側の体制はほとんど整っていない。一例は百貨店などエスカレーターの案内。ブックオフや100円ショップが上階にテナント入居するメルサ。中国人はエスカレーターを歩いてあがろうと前のひとの間隙をぬって動く。日本人の年寄りはエスカレーターから追い出される。

右に立つのか左に立つのかも案内されていない。最悪なのはこれほど外国人客が来名しているのにエスカレーターのアナンスンは日本語だけ。これが名古屋なのだ。

中部国際空港が開業したときに、名鉄近鉄などローカル旅客会社が、自分たちにしかわからない案内を東京、大阪、世界から非難されたにもかかわらず、また、同じことをしている。

実際に一週間、地下街を定点観測した。そして、わかったことは地下街では歩行者でも左側通行だった。エスカレーターも左側に立つべきだろう。そうした利用客がすでに現場を支配している。それをローカルテレビ局が「名古屋は右側に立つ」などというからますますお年寄りは混乱する。影響力が低下した媒体の記者やディレクターは本当に現場を見てるのだろうか?

 

名古屋駅前地区でも計画が浮上。ル・ウエストは、新たにビジネスホテル建設を決めた。場所は名古屋市中村区太閤3丁目。名古屋駅からも徒歩5分。

 

 

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大和ホテルの名古屋市のプロジェクトは、2件とも地下鉄伏見駅近くに建設。(仮称)名古屋納屋橋(中区栄1)の規模はS造14階建て延べ7904㎡、247室。18年8月の開業を予定している。もうひとつの(仮称)名古屋伏見(同)はS造14階建て延べ7582㎡(233室)で、開業予定は19年4月。
 同社は今後20年までに今回明らかにした5施設を含め、東京や福岡などの都市部で計10施設のホテル新設を目指す。