ReuterJapanNews’s Dialy

バンコク駐在記者。ヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。国際NGOと連携して国軍の攻撃から逃れる難民を救おうと頑張っています。

感謝されない日本政府開発援助

感謝されない日本政府開発援助

カンボジア反対票で国際仲裁法まで無力に

 

カンボジアは1980年代まで、戦闘が繰り広げられ、首都プノンペンに走る車も少ない。ベトナムホーチミンを模した形態の店が繁華街に軒を連ねる。ここに来る旅行客はビザが切れるための一時出国先として、短期間だけいる旅行者と米軍関係者が目立つ。米兵たちだ。

ここに走るバスは日本の開発援助で購入したバスが庶民の脚として走る。そうバスに書いてあるのだ。

だが、カンボジアは親中国派で、南シナ海問題で中国の主張を否定した仲裁判決を、ASEAN外相会議で共同声明に盛り込むことに反対した。あくまでも当事国で解決するよう求めるべきだという。

 

さらに追い討ちをかけられ、逆に「当事国以外の関与を認めない」という共同声明が出される。

だが、この問題は日本だけではなく、ベトナム、フィリピンにも同じ中国の海洋での覇権問題が起こっている。つまり、一国対複数国の問題を、逆に切り崩されたわけだ。

日本の外務省は総花的にどこへでも首を突っ込むが、それを理由にどこからも感謝されていないことに、国民は気づかなければならない。医療施設と学校だけでもう十分ではないか。日本は巨額の負債を抱え、子どもや孫がその借金を払わなければならなくしてまで、体面をつくろっている。

いずれ、本当に840兆円もの借金に苦しむ日本経済を世界が知って笑われる。

もう、日本は第4コーナーを周っている。国民はそれに気づきはじめ「われわれは金持ちなどではない」と旅先でも言っている。当事国ではないのに、遠くはアフリカまで援助する。

アフリカを援助して、「マグロの票」を獲得することが、外務省の本当の仕事なのだろうか? マグロを口にしない日本人も大勢いる。

外務省が開発援助が功を奏した例としてマスコミに宣伝したとき、外人記者クラブのメンバーは「?」と思った。 

注)マグロの禁猟をめぐり国際協定を決めるとき、アフリカが日本案を支援してくれた経緯がある。

 

 

日本政府の債務残高

数字の謎を追って

日本政府が発行した国債(負債残高)は840兆円に達した。総務省が発表している負債残高は280兆円。その差は、日本国民がもっていた政府が公表していない財産おおよそ650兆円が消えているのだ。

650兆円のうち、特殊法人独立行政法人への貸付金160兆円、同出資金58兆円を使っていた。計118億円は消えそう。

国債   -840兆円

政府発表 -280兆円 

      560兆円の差

 

 

国民資産650兆円のうち、すでに-840兆円を使いきり、われわれの資産はゼロ。あとは国民の年金おおよそ1400兆円の10%を運用して、その金利(過去3年間で+30兆円程度の運用実績)で穴埋めする。

ここからわかるのは農協の預金、企業年金の積立金すべてを国が管理下に治めて、その運用益をだそうという、政府の水面下での不可思議な行動の説明がつく。

これが”第4コーナーを周った”という理由だ。われわれ国民は世界に向けて、われわれはもはや「金持ちではなく大変な借金を背負ったことを知らせるべきであろう」。

なぜ、IMFが「10年後には韓国に抜かれる」ほどの国に凋落(ちょうらく)すると、日本に警鐘を鳴らしたかを証明している。

 

 

 

 

[名古屋発]ローカルニュース 

名古屋市役所 恥ずかしい仕事

マイナンバー悪用? 差し押さえは生活困窮者ばかり

 

世界の流れを理解しない地方行政の動きほど不気味なものはない。ひとつの例で、名古屋市のケース。

同市の市税徴収課が国民のマイナンバー制度でネットにすべて個人情報がつなげようとしている。それをたぐって、市税の徹底徴収に取り組む。市民の銀行口座の差し押さえだ。

しかし、実情は到底、税など払えない生活困窮者の年金を差し押さえ、苦情が巻き起こっている。なぜ、差し押さえられた人が市を訴えようとするのか? 

理由は自分たち市役所員の給料を値上げ(2017年から値上げが決定)、さらに市議会の議員報酬を選挙で800万円に決めておきながら、市民が知らないうちにあっという間に1400万円に戻す案を可決し、市民を唖然とさせた。

これは名古屋市だけではなく、同じような動きがいくつか報告されている。つまり、公務員は自分たちの領域を守ることしかしないと国民は感じている。さらにあくどいのは、市が秋に年金者需給者に3万円か3000円をばら撒くという手紙を送りつけ、これが論争の火種になっている。

何をもって税を徴収し、年金者を路上に追い出すようなことをしておきながら、その一方で、「恵んでやるという思い上がり」か、「選挙対策」なのか、訝る声があがる。

「誰も3000円などいらない。税金を返せ」。

 

 

これをジョン・ナッシュ博士の※ゲーム理論でいうと、市民は「バカにされた」と思う引き金になった。

 

注)ジョン・ナッシュゲーム理論では、あまりに小額の金銭のオファーは「バカにされた。相手を罰してやろう」という仕返しが想定される。つまり、はねつけ、処罰したいと相手は感じる。※ナッシュ博士がした実験ではないが、実際に行ったゲームでそのような反応が集団実験に現われたという意味。

 

東証上場企業の会社員(40代)は「この地方都市名古屋の行政の偏重は、どうも市議会議員が市民を代表していない」と指摘する。

要約すると、「ボランティア精神のあるひとではなく、名誉職とか政治屋(生活の手段にしている人)」が地方行政にいつまでも居座っていると批判する。

それが市の発展をさまたげる原因だというが、東京から転勤して来たひとだから言い方は辛らつだ。しかし、あながち外れているわけではない。

 

 

 

nagoya ギネスブックに登録 

死亡事故14年日本最多記録を更新中

 

名古屋市のイメージを一言で表すと「中途はんぱ」と言われる。原因は地下街をつくりながら、駅前の「名駅地区」と「栄地区」が空白のまま放置1・5キロがつながっていない不便さ。地上のテナントビルがガラガラなのに地下街そもそも必要だったのか疑問に思われている。

オランダなどが取り入れた『自転車移動』。名古屋市はこれを奨励したため、自転車利用者は歩道は自転車走行レーンだと信じ始め、歩行者をおしのけて我がもの顔で、前後左右から襲来する、とんでもない交通状況をつくってしまった。20年前の上海をイメージする。

 

もっともひどいのは繁華街の広小路に面した栄地区。ここは中国からの観光客、それに岐阜や三重からの観光客、地元のひと、通勤者、買い物客でごったがえしている。そこを、自転車が前後左右から縦横無尽に走り抜ける。ひとをスラロームの棒のようにしてぬけて行く。

「あぶないったら、ありゃしないわ」こどもと手をつないだ40代のおかあさんは叫んだ。前と後ろから自転車が向かってきて、挟まれる。逃げ場がないのだ。

もっとも悲惨なのは経営再建中のデパート「丸栄」の前、この広小路に面した丸栄の前にバス停(透明な建造物)がある。その横は放置自転車の列。

もっとも人通りが多いのに歩道の幅は2メートルもない。女性は当然のように2-3人並列で話しながら歩いている。わずかな隙間をねらって、自転車が後ろから追い越し、2人は思わず叫び声をあげる。

「おりなさいよ」と叫ぶが自転車は走り去る。

自転車は決して降りて、押して歩こうとは考えないのが名古屋。実はわたしもこの取材中に脚を自転車に轢かれた。自転車は20代の若い男で、なにやら口ごもって勢い良く加速して逃げた。

 

 

 

だが、この問題はわずか10万円程度の出費でかたずく。人通りが過密する地区にポールを打ち込めば、それですむ。自転車通行禁止ゾーン。簡単な解決策があるにも関らず放置する市議会議は機能していないからとしか考えられない。

 

名古屋市が観光名所にしようとしている納屋橋。ここを一本奥に入ると「竪三蔵通り」。朝日新聞、ヒルトンホテル、クラウンホテル、名古屋ミュージカル劇場がある。この歩道によく、車が歩道を通行止めにするように車が停車される。ナンバーみると「おわりあさひ」。名古屋ナンバーもある。

さらに、困ったことに横断歩道の真ん中に車が停車されて、歩行者の横断を妨げる。東京の渋谷なら歩行者にボンネットや屋根を叩かれ、すぐどかされる。関東圏では歩行者らが注意するので、許されない。

名古屋のひとは「車社会」で、運転手は「自分は偉い」と考えているからなのだろうか? しかし、彼らは決して性格が悪いからではなく、「名古屋ルールだから」がそうさせているようだ。

よく、このあたりで人身事故が目撃されるが、つばめタクシーは2度おこしている。そのつばめタクシーは教育を徹底しているせいか運転手は乗客を大切にし、なんと、乗客を降ろす時、車を横断歩道に半分以上かけて止める。

それでは歩行者が横断歩道を渡れないではないか? 

こどもはタクシーが死角になって危険にさらされる。ワンボックスではおとなでも視界をさえぎられる。

愛知県は日本全国都道府県で前人未到のはずかし記録を更新中だ。日本1の交通事故死亡者最多記録を14年間も死守しているタイトルホルダーである。

NGOジャーナリストたちは、なにも手をうたず、放置している県と市をギネスブックに登録するつもりだ。

実は、愛知県警には優秀なひとが集っている。わたしは採用試験を現場取材しているのでわかるが、どの民間企業よりもやる気と気力がみなぎった若ものが集る。

県警は少ない人数でも彼らが一生懸命働く姿を市民、県民は毎日みている。つまり、関係省庁の知恵が集らないから、14年のとんでもない記録を更新している。おまけに空き巣泥棒9年間、日本1である。

連携を呼びかけるべき県と市が関係各所に呼びかけていない。中心になるべきは県と名古屋市だ。

「市民の基本的な生活の安全を守ろうとしない公務員や議員が、なぜ自分だけ給料をあげるのだろう」。

市民は疑いはじめている。街にでてリサーチしなければならない市会議員は、夜の錦糸町で「名古屋城天守閣について市民の意見をリサーチした」とその駐車場利用料を経費に紛れ込ませ朝日新聞にすっぱぬかれた。

これほどやる気のない市議会なら総入れ替えするしかない。大学生の調査チームの方がまだ真剣にやっている。好意的にみても、市議会議員と県会議員の年代のひとは、学生たちが学んでいる市場リサーチ(ヒヤリング)を徹底的にやる手法を学んでいない世代だ。大学生、それに大学関係者はこの名古屋のあり様を間のあたりにして、大学がやるべきことが見えているはずだ。

閑散として中国人が不動産を漁りに来ている繊維街(栄2丁目の北方面)に大学のサテライトキャンパスを戻して、生きた学びと実践ができる場が市政に必要になっている。教授たちと学生、市民でこの街を救おうではないか-。