ReuterJapanNews’s Dialy

バンコク駐在記者。ヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。国際NGOと連携して国軍の攻撃から逃れる難民を救おうと頑張っています。

新大陸を発見したのは中国だった  BCコロンブス (新連載)

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中国のランドブリッジ構想が火種に

世界最大のコンテナ船に代わる

上海からロッテルダムピレウスへ繋がる

600年ぶりの世界1の海運国へ王手

 

中国の世界最長のランドブリッジ構想(一帯一路)が火種になりそうだ。中国の鉄道網はすでに上海より、青海省新彊ウイグル自治区からカザフスタンの首都アルマトイをぬけてオランダの港湾都市ロッテルダムにつながった。

従来は6000TEU(20フィートコンテナを6000個)積載する大型コンテナ船で海上貨物を海路で運んでいたものを中国国内を鉄道で西へ西へと進み、ヨーロッパを運ぶ、世界一長くて大きな海陸一貫輸送の企業が中国に誕生することになる。

その打診が中国よりEUにもたらされ、EUも対応に苦慮している。欧州議会の運輸・観光委員もビム・ファンデカンプ委員が日本で会見し明らかにした。

「どこまで協力するか頭を悩ませている。政治的な意図がどこまであるか、見極めなければいけない」と慎重な構えだ。

理由は、ただでさえ過当競争で世界の海運会社の合併と集約が進む中、突然、中国がそれをさらうような世界最大の物流事業を手中にすることになる。通関や検疫で便宜が図れるうえ、敵対する国の貨物を足止めすることが想定される。北朝鮮からの武器輸出などが自国内ですべて可能になってしまう。

すでに中国はギリシャ最大の港ピレウス港を買収し終え、今まさにロッテルダム港のコンテナ埠頭会社にも出資した。まだ、鉄道の狭軌広軌の接合問題などがあるが、これも時間をかければ解決できる。今、日本の1-3位の船会社、日本郵船商船三井川崎汽船が不採算のコンテナ船部門を統合する方向で話を進めている。つまり、それほどこの世界の競争は厳しい。そのなかをアメリカ西岸から釜山、上海へと航海してきたコンテナ船の貨物を、上海から陸路、ロッテルダムピレウスへと運んでしまう考えだ。つまり、中国が世界の物流を握ることになりかねない状況が生まれる。

実は世界史では教えていないが、中国は1400年代の永楽帝統治下、世界最大の海運国だったのだ。オーストラリアから天然資源を運び、インド、スマトラ、アフリカ、それにアメリカへも宝船団を送っていた。

ヨーロッパのコロンブスバスコダガマなどより、70年も早くアメリカを発見し足跡をそこいらじゅうに残していた。

中国は再び世界最強の海運国になる可能性を秘めたアジア-ヨーロッパのランドブリッジ構想。ダブルスタックトレインが内モンゴルをぬけてタジキスタンへ行く日が来るのか、日本もアメリカも注視することになりそうだ。

 

中国の戦略物流事業は、これだけではとどまらず、重慶市、四川省、湖北、河南など7カ所に自由貿易試験区を新設、ランドブリッジはすでに動き出している。

カスピ海側には中国に対抗できる国はなく、事実上、中国の独占は決まったようなものだ。

 

 

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