リーマンの地図のミステリー ハノイにて
インタビュワー アンジェラ(チョムランコーン大学生物科リサーチャー)
アンジェラ エヴァンはいったい何を書いてたの?
「リーマン予想という数学問題知ってる?」
アンジェラ うん、高校で習った。素数がどうして存在するかっていう問題でしょう。
「もう160年も解けない問題だけど、そのヒントを見つけた。惑星衝突を調べていたら、衝突で粉々に砕かれる隕石と、はじき飛ばされて壊れない隕石がある。その境界をロッシュ限界というんだ」
アンジェラ 隕石衝突ね、それがリーマンとどう関係するの?
「リーマンの予想は、素数のゼーター関数の0点はすべて一直線上にあるはずだ、という問いかけで、そのライン(臨界線)が、惑星の衝突で引起される境界とまったく同じ原理だということに気づいたんだ」
アンジェラ つまり、ほかにも臨界線が自然界にあることを見つけたってわけ?
「1万2000年前、地球の氷河期が突然終わったの知ってる?
この氷河期は温度の急上昇によるもので、水(H2O)が凍り、液化、気化して、津波、洪水になったり、モンスーン、干ばつになる。3次元球面の表面にはり付いて生きていた人間は、それこそ絶滅するほどの危機に陥っていたのは、聖書などに書き残されているでしょう」
アンジェラ ノアの箱舟?
「それだけじゃない、地球に存在したすべての文明が火球の襲来や、大洪水を伝えてる。それは温度によってH20が分解したから。つまり、惑星衝突と同じ仕組みで、分子が砕けたってこと。この温度の急上昇による地球の変化はグラフにするとリーマンの素数の地図とまったく同じことを描いている。凍っていたときはそれは整然として4000年サイクルで回っていた地球環境が突然、わけのわからない大混乱に陥った」
アンジェラ リーマンの臨界線は自然界にいくつもあるわけ。
「3つだけではない。もっと先まで見えたんだ。素数とは砕けない符号、H2Oは2つのHとOに砕かれる。地球温暖化の最大の問題は海底3000キロに眠るメタンハイドレートが溶け出し、メタンガスを地上に噴出し、地球の温度をどんどん上昇させる。これも同じ仕組みだ。分子が砕けた。これが地球の枠組みが変わったといったダーウィンの話と同じなんだ。2億5000年前、中国省せっこう省でメタンハイドレートが燃え出した証拠C12が見つかった。メタンハイドレートは水とメタンガスが融合したもので、地中奥深く凍った液状で大量に眠っている。海水温が3度上昇するだけで、海中にそれが大量に溶け出した。二酸化炭素の30倍の温室効果ガスだ。この噴出で2億5000年前の地球史上最大の大量絶滅につながったわけ」
アンジェラ ダーウィンね。なにかいろいろでてきて、それって欲ばりすぎてない?
「地球上の酸素の量は大気中30%から一気に10%に下がった。それが1億年も続いた」。
アンジェラ 一度、気温が上昇すると、とんでもないことが連鎖反応のようにおきるわけね。
「宇宙のはじまりの話知ってる?」
アンジェラ あまりよくはわからない。
「宇宙は今、すごい勢いで膨張し続けている。それを巻き戻すと138億年前には1点に収縮していたこともわかっている。だけど、そのはじめの1点を虚数時間に起こったできごとを説明しなければいけない。この問題はホーキングがポアンカレ予想を証明したペレリマンが使った数学テクニック、サージェリーをそのまま使った。ここにも臨界線が出現したわけ」
アンジェラ うん、それで、あたしにいったい何を調べろっていうのよ。
「とりあえず、きみはおいしいフォーガーの店(ベトナムの麺料理)でもを調べてきて」
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未収録インタビューより
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