SF(サイエンスフィクション)としては、パラレル(平行)宇宙論はかっこうの題材で、映画脚本家もこの分野を題材にした脚本を売り込もうと凄いラッシュになっているそうです。
しかし、物理学者たちは、ここに一線をしいています。それは「検証できないものは学説と言えるのか」と反証がはねかえってきます。
それは、好きな宇宙のストーリーを描け、無責任な言いたい放題な世界になってしまう。学問としてはなにも積み上げれない」からです。この境界がわからない学生は、すでに9次元、10次元世界が隣のビル裏に出現する恐ろしい学説を考えるわけです(笑)。
事実に基づいた上にフィクションを築いたら、ただし書きが必要です。以上の理由で「そのそも学問といえるのか?」という論議になります。
量子力学の世界で奇妙な振る舞いをする素粒子が消えたりする問題と、宇宙が同時に複数誕生するシナリオと、すきなように構想するサイエンス・フィクションとは、別のジャンル「SF作品」として楽しめばいいわけで、その両方を狙おうとするディスカバリーチャンネルは、観てもらうために工夫をし過ぎる傾向があるわけで、いわばやらせに近いものがあります。いわば、ジュピターアセンディングと同じです。しかし、ジュピターはいい映像を作ってましたね。