ReuterJapanNews’s Dialy

バンコク駐在記者。ヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。国際NGOと連携して国軍の攻撃から逃れる難民を救おうと頑張っています。

コールドケース 死の通訳 未解決事件ファイル AMZONから本日出版


島根女子大生殺人事件 未解決事件ファイル ウラジオストクも視野に - YouTube

f:id:reuterjapannews:20150622172428p:plain

この街はどこかおかしい。海が一望できる港街は世界中にあるけれど、これほど寒くて痛い街ははじめてだ。気力をふりしぼらないとホテルを引っ越すのも難ぎだ。2泊したミラボホテルはこじんまりした隠れ家のようだったが、部屋のなかにいると陰うつとした空気がどんよりと重くなってきた。
 WiFiでみつけた近くのヴルステイ セントラル アパートメント オン ナビリシュナヤというおそろしく長い名前のホテルに引っ越すことにした。この街にきたのは仕事だが、もうひとつは街並みをビデオにおさめたかった。季節がよくなかった。冬が近づいたこの街にはほしい景色がない。それでもと思い、カメラ装備をかついで街にでてみると、きんきんに凍った空気がまとわりついて顔が痛い。
「なんてだめなやつ?」
正面からやってくる若いおんながしゃべりかけて来た。
ような気がした。
危ない。熱があがっている。ロシア語が聞き取れるはずがないのに。
 
 綺麗な娘なので一眼カメラで動画におさめようとしたが、指がかじかんで思うように撮れない。カメラを回して路上駐車された車の列を撮影しようと、ターンしたら、転倒する始末。それでもがんばって、縦列駐車された車をなんとかおさめ、町並みを背景にぼかそうとしたら、横転。万事この調子で、一日はレストランかホテルのカファに顔をだすと、終わりだった。
 カフェのウェーターはわたしのカメラ装備をみて、関心があるのか、「カノン、カノン」といってメーカーのロゴをさした。英語で「そうだ。寒いね。どこか暖かくて英語がしゃべれるガイドがいないか」と聞いてみた。ツーリスト会社を教えてくれた。しがらく考えあぐねた結果、日本人学校があると教えてくれた。しかし、この凍った道路を歩くのがおおごとなのだ。寒い街では生きていくだけで精一杯。
 この街で暮らしていたわかい日本人が恋人のロシア人と一緒にナイフで刺され殺された事件を思い出した。この街では毎週末、殺人か強盗事件が発生している。在ウラジオストク日本総領事は、ウラジオストクをロシアでももっとも凶悪な犯罪都市と邦人に注意を喚起している。資料参照

 これほどの凶悪な街だけど、新潟市から留学生が20人ほど来ている。ウェーターはそのことを言っているのだ。日本人は無防備で標的になりやすい。

 

コールドケース 死の通訳 未解決事件ファイル

コールドケース 死の通訳 未解決事件ファイル